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ほんとにあった! 呪いのビデオ
Part48
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No.1
「雨女」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
投稿者の男性が恋人とドライブした際、立ち寄った高速道路のサービスエリアで撮影した映像。軽食を取りながら談笑する彼女の画面の右端に赤い傘を持った女性が立っている。さらにその直後、恋人のすぐ背後に同じ人物と思われる女性が…。

■ 解説 ■
現象は軽食を食べてる彼女の背後を映した際、画面右に赤い傘をさした女性が立っている。
その後、赤い傘を差した女性が彼女の背後に突然立つ。
ゆっくりと傘を上げると、その首から上が「ない」!

この日は曇り空だったものの、傘をさすような天候ではなく
また、撮影時にはこの存在には気付かなかった。
更に、この撮影直後、高速道路上で原因不明のスリップ事故で重傷を負った。

いやー、最近初っ端に怖いの持ってきていいですね。
背後に一瞬にして移動パターンを継承しつつ、傘を上げたら首がないっていう
焦らしも最高。白昼堂々なのもポイント高し。

しかし、どう見ても海老名PAなんだが、隠さなくていいのかこれ(笑)

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No.2
「シリーズ監視カメラ マンションロビー」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
とあるマンションのロビーに設置された監視カメラの映像。ポストから郵便物を取り出し歩き出す女性。するとふいに奇妙なノイズが発生し、次の瞬間、彼女の背後に女性と思しき姿が現れる。だがその顔は穴が空いたかのように真っ黒なのだが…。

■ 解説 ■
取材。

・半年前、彼女が行方不明になった。
・管理会社からマンションの監視カメラを見てみる事に。
・ロビーの集合ポスト付近を映した映像。
・すると不可解なノイズが入り、顔が真っ黒な女の人が映る。
・その瞬間、女の人は恋人と共に消えてしまう。

・後に投稿者は不可解な夢を見た。
・砂浜に後ろ向きの、投稿映像に映った女が立っていた。
・振り向くと、顔だけ恋人の姿だった。
・大きな口を開けてゲラゲラ笑ってた。

投稿映像。
監視カメラが2人目の女性を映した際、ノイズが走り画面が静止。
直後、彼女の背後に真っ黒な女性の姿が映る。
確かに顔も真っ黒で、手が動いているのが気味悪い。
ノイズが消えると、その女性と彼女は一緒に消えてしまう。

取材班が後に調べたところ、このマンションには、これといって因縁めいたモノや曰くは存在せず。
彼女の足取りも未だ、つかめなかった。

生「神隠し」系はアメリカの友人以来かな。大胆なとこ手を突っ込んでくるねぇ。
現象のインパクトはさほどでもないが、考えれば考えるほどうすら寒くなる逸品。



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No.3
「続・首の家 憑いてくる怨霊」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
『首の家』の投稿者の恋人から手紙と投稿映像が送られて来た。手紙によると投稿者は、峠を走行中にバイクが転倒、首の骨を折り、即死したというのだ。恋人は『首の家』の映像とその死には関係があるのではないかと言うのだが…。

■ 解説 ■
part45の「首の家」の続編。
この映像は、実は2年前に投稿されたものだというが、諸般の事情から収録を見合わせていたという。
なぜなら、PCに映像を取り込もうとする度エラーが出たり、撮り込めたとしても原因不明なノイズが発生したりと不可解な現象が発生したからだという。

数カ月後、スタッフが郵便物を整理していたところ気になる投稿を見つけた。
首の家の投稿者の彼女から、手紙とDVDが届けられた。
手紙によると、投稿者が交通事故で亡くなったという。

その彼女に取材。
・峠を走行中、バイクが横転し、首の骨を折り即死だったという。
・彼女は廃墟に行ったことや、映像のことは知らなかった。
・首の家の映像と、投稿者の死には原因があるのでは?
・理由は、大学の友人たちと飲みに行った時の映像で、投稿者の背後に男の顔が映っていた。
・その顔は、首の家に映る顔とよく似ていた。

彼女から一緒に映ってるデブ(黒木さん)の実家の連絡先を教えてもらった。

その数日後、彼女から再度連絡が入るが、母親が気になる話をしていた。
黒木さんの運転していた車が事故に逢い、入院しているらしいという。
黒木さんに取材するため電話を掛けるが、留守番電話になるという。
留守番電話に伝言を残したが、黒木さんからの連絡はなかった。

取材班は、再度彼女に連絡をとり黒木さんの実家の住所を教えて貰う。
いざ、直接取材。母親が出てきたが、直接の取材は断られた。
事故のショックで大学にも行っていないという。
更に、首の家に映っていたもう1人の女性は黒木さんの彼女ということが解るが、
その彼女も、黒木さんの車に同乗しており、半身不随であるという。

1ヶ月後、黒木さんから手紙が届く。
手紙には、事故を起こした時の状況が記されていた。
・彼女を乗せて車を運転してたら、男性が飛び出してきた。
・あわててハンドルを切り、対向車と衝突。
・跳ねられた男性などどこにもいなく、うっすらとだが、その男性の顔が「首の家」の映像に映る顔と
 似ているような気がしたという。

手紙には1枚のSDカードが同封されており、首の家の廃墟の写真が同封されていた。
その写真の半数近くには、不可解な赤い光が映っていた。

で、彼女さんからの投稿映像。
投稿者の浜田さん(画面右)を映す度、一瞬画面がスローになるような現象が発生。
事象は浜田さんの服の下に映る薄暗い顔。

映るなら背後かなーと思ってたので、リプレイの最期でようやく気付いた(笑)
確かに「首の家」と一緒の顔だなぁ。怖いには怖いが、ちょっと解析度が低いかな。
うーん、検証や取材はこれぞ、呪いのビデオ!っていうオーソドックスで丁寧な作りで
フリも良いのだが、事象がついていかなかったな。惜しい。
事象が弱く感じてしまうのは、一発目に映った時の場所が洒落にならなかったからなんだろうなぁ。


その後、取材班は山本さんから送られてきた投稿映像を神社にお祓いに持っていったのだが…
ん? つづく?

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No.4
「ワカサギ釣り」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★
 衝撃度:★★
 解像度:

■ 現象 ■
投稿者が大学時代の友人達と再会した際、撮影した映像。 友人の自宅へ車で移動中、歩道橋を通過しかけたとき、投稿者の驚きの声と共に車内に衝撃音が響き渡る。車は急停車し、投稿者は慌てて車外へ飛び出すのだが…。

■ 解説 ■
事象は湖の氷の上に穴を開けた後、画面右に映るいくつもの顔。
うーん、顔自体はハッキリ映り表情も怖いのだが、露出時間が短すぎて勿体ない。

この湖は、自殺の名所として有名であり、
肝試しに来ると湖面に立ついくつもの人影が現れるという。


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No.5
「歩道橋の怪」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
投稿者が大学時代の友人達と再会した際、撮影した映像。 友人の自宅へ車で移動中、歩道橋を通過しかけたとき、投稿者の驚きの声と共に車内に衝撃音が響き渡る。車は急停車し、投稿者は慌てて車外へ飛び出すのだが…。

■ 解説 ■
現象は歩道橋の下を通る際、「あっ!」という音ともに衝撃が走り
車外に飛び出す投稿者達。特に異変はなく、そのまま車を確認していると
ボンネット上に半透明の人影が映り、カメラを睨みつけている。

これも悪くない。こういう「よくある怪談」の映像化パターンは好きだわー。
カメラワークの混乱っぷりが伝わってくる。
ちょっと露出時間が少ないかなー。先のよりはマシだが。

投稿者によると、その後もこの道は通るのだが(マジかw)
この現象は、後にも先にも一回だけだったという。

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No.6
「友達」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
大学時代の友人達ととある河原でバーベキューをしたときの映像。突然、不可解な映像が挟み込まれる。そこには1人の男性がおり、その男性の顔が奇妙なノイズと共に歪む。さらにその口元が不自然に動き出し「シヌヨ・・・タスケテ・・・」とつぶやくのだが…。

■ 解説 ■
お!中村さんのバーベキューの発音、普通になっとる(笑)
映像は橋の下でバーベキューをしていると、映像の中に唐突に別の映像が挟み込まれる。
その映像の男性が不可解なノイズと共に歪み、顔半分がなくなっている。
更に「死ぬよ・・・たすけて・・・」と呟いている。

投稿者によると、この男性は高校の頃の友人であり
またこの不可解な映像は、3年前に同窓会で撮った映像であるという。
同窓会の時の映像を見せて貰うが、確かにその通りっぽい。

つまり、投稿者が3年前に撮影した映像が、全く違う映像に紛れこんでいるということ。
後に、投稿者が知ったところによるとバーベキューをしていた丁度その頃
映像に映る友人が、自殺を図り亡くなっていたという…。

未来予知系はたまに出てくるが、今回は新しいパターンですな。
アングルは出来過ぎの感があるが、不思議と説得力があり、良い。


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No.7
「闇鍋」

 恐怖度:★★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
バイト先の仲間や恋人と闇鍋パ ーティーを催したときの映像。皆で闇鍋を楽しんでいると、ふいに画面左にいる友人の背後から不気味な女性の顔が現れる。その直後、投稿者は灯りをつけるが友人の背後に人影はない…。

■ 解説 ■
闇鍋を暗視カメラで撮った映像。
なんか映ってる人達が頭悪そうなんで、あんま怖くねーだろなと油断してた。
つか、フリスク入れんなよバカww
マジ頭わりーなーとか思い見ていると、画面左の女性の背後から現れる不気味な「女性とおぼしき顔」!
半笑いの表情が地味に怖い。
投稿者もそれに気付き、明かりをつける「い、今ヤバイの映った」と狼狽するがその顔は消えていた。
因みに例の顔が映った女性の隣室で、女性が手首を切り自殺していたという。

まさかの現物出現タイプ
投稿映像のバカっぽさに油断してると痛い目にあうというか・・・
なんというか、奇襲のパターンですね。
まんまと釣られました。お見事!


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No.8
「死返(まかるがえし) 中編」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
トンネルと思しき場所を進んでいく投稿者の映像。やがて周辺はうっそうと茂る雑木林へと変わる。そして映像の終わり際、老婆と思われる姿が佇んでいる。取材班が確認する限り、その姿は前編の投稿映像にも映っていた老婆とよく似ているような気がするのだが…。

■ 解説 ■
あらすじ省略。

取材が詰まってきた頃、菊池がある可能性を見出す。
「田沼の事を教えてくれたスタジオのバイト(米田さん)の話を聞くと
例のスタジオを使ったのは1度ではないらしいので、他の事務所にもモデル派遣を依頼していたのでは?」

そこから事務所という事務所に根気よく掛けたところ、
去年の3月から年末にかけ、田沼が結構な依頼を出していた。
連絡した中で、1件だけ田沼にモデルを派遣していた。
そのモデルの名は、篠田さん。
しかし、篠田さんは事務所を辞めていた。

数日後、篠田さんを知る派遣モデルの1人から話を聞けることに。
・田沼の依頼の後、ぼんやりしていることが多くなった。
・レッスンの最中、「行かないと!」と叫び出し暴れ出すこともあった。
・しかし、その時の行為を本人は覚えていない。
・その後、電話が不通になっていた。
・田沼という人物に心当たりはない。

その人から、篠田さんの恋人の電話番号を教えてもらうことができた。
電話を掛けたところ、電話は通じたので話を伺う事ができたが
篠田さんは、去年亡くなったという…。

数日後、恋人の松木さんから取材を受けることができた。
・篠田さんは体調を崩し実家に帰っていた。
・何日かの後、廃屋で首を吊っていた。
・田沼という名前に心当たりはない。
・しかし気になる事があり、携帯の留守電に「大事な話があるから連絡ほしい」という伝言があったが
 折り返した時にはもう亡くなっていた…。
・その時の留守電のメッセージはまだ残っている。
・松木さんはもう1度篠田さんの実家に行き、何かないかもう1度調べてみることに。

篠田さんの留守電メッセージ。とりわけ普通だが
篠田さんの背後に、謎のノイズがあり、ノイズを加工してみると
何者かが呪文のようなものを唱えているような声?に聞こえ…なくもない。


更に、投稿者の鈴川さんから「友人が、斉木さんを見かけた」という情報が入った。
そこは、差出人不明の消印があった場所と同じ区内だという。
その友人に話を聞くと、斉木さんとすれ違い、声をかけたが反応はなかった。
気になって斉木さんを追いかけたが、すぐ見失ってしまった。
取材班がその場所で聞き込みをするが、見覚えのある人はいなかった。


数日後、篠田さんの恋人・松木さんから連絡が入った。
実家にある篠田さんの私物を探したところ、気になるものが見つかったという。
その品とは、セロテープでぐるぐる巻きにされたミニDVテープ。
DVテープの中には、篠田さんが1人で廃墟を撮影したもののように見える。
映像には、不可解な現象が入っており、撮影日時は篠田さんが実家に帰省する直前に撮られたものだった。
その廃墟を調べてみると、とある結核病棟の廃墟であるという事が判明。
その廃墟に行ってみようとした矢先、思わぬ自体に遭遇。

なんと、川居が交通事故にあって脚を怪我していた。
あーあれか、首の家の続きか。
予想通り、首の家のテープを神社に収めた帰り途、交通事故に逢い片足を骨折してしまったのだという。
全治2〜3カ月。大変やなぁ。あえて突っ込みはしないがw

川居には現場の調査から外れてもらい、デスクワークに専念てもらうことに。

ここで、篠田さんの撮影した映像。
恐怖で息を切らしながら廃墟を探索する篠田さん。
トンネルを抜け、外に出て林道を歩いていると、木々の間に突如現れる
不鮮明な老婆の姿。それに気付き、失神したのかカメラが倒れ、映像が終わる。
これ、前回出てきたあのババァだね。怖い。
うーん、何をしようとしてたんだろ。なんで1人で廃墟探索なんか…。


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−恒例の締め−


篠田さんは、何故あの場所に1人で向かいあのような映像を残したのか。
彼女は、死に際に残した留守番メッセージと、何か関係があるのだろうか。
我々は、真相を確かめるため、問題の廃墟を目指した。
だが、この時の我々にはその裏に隠された驚愕の真実を
まだ知る由もなかった…。

次巻予告

自殺した女性、篠田さんが訪れたという謎の廃墟。
そこを訪れた取材班は、調査の過程で、驚くべき事実を判明する。
そして、田沼が行ったとされる儀式の正体とは何だったのか。
我々は、全ての真相を知る1人の女性と対面することになるのだが。

ほんとにあった、呪いのビデオ49。
今、全てが一本の線で繋がる。

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総評:★★★★★★☆☆☆☆(6/10)

投稿映像のレベルは低くはないのだが、
最近の作品は、どれもハッキリ映る系の鮮明な事象で固めているので
今回の投稿映像は、それらに比べて露出度が低く、なんというか物足りさがある。
ハードルが上がっているだけかもしれないが…。
ただ、毎回今までにない新しいパターンを使って攻めてくれるやり方は好印象で、期待が持てる。
今回の投稿映像では冒頭の「雨女」まさかの「闇鍋」がお勧め。

事象も悪くないが、それより検証・取材のやり方がうまくなったなーと感心させられる。
メインや「首の家」の続編など、わかりやかくかつ伏線の張り方が丁寧で魅せ方もよい。
粗だらけの追跡録よりは大分マシになっている。
岩澤も監督として成長したって事かしら。感慨深いね。

Part47には多少劣るが、良作の部類かなと。

          

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