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ほんとにあった! 呪いのビデオ
Part47
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No.1
「泥人形」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
友人たちと山間部にある古びた旅館へ遊びに行った際、その室内で撮影した映像。トランプを楽しんでいると友人の携帯電話がふいに鳴る。その着信は投稿者からのものだと言う友人。だが投稿者の携帯電話はテーブルの上に置かれたままなのだが…。

■ 解説 ■
トランプをやっている最中、友人の携帯電話が鳴りだす。
友人曰く、その着信は投稿者のものだというが、
投稿者の携帯は机の上に置かれたままだった。

おそるおそる電話に出る友人。
その姿を映した際に背後に映る「浴衣姿の、土気色をした子供の姿」!!
投稿者、それに気付きダッシュで逃走。

因みに、電話に出た友人曰く、電話からは「子供が泣き叫ぶ声」がしたという。
また、その旅館付近には古い石碑があり
昔、口減らしのために子供達を穴に閉じ込めて殺したのを供養する為のものだったという。

初っ端からいいわー。電話のフリが絶妙に効いてるし、効いてるし現物出現タイプな事象も
インパクト十分な上に、問答無用で怖い!
何気にタイトルも巧い。

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No.2
「マヨヒガ」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
投稿者の男性が友人たちととある温泉地にあるという廃墟を探検したときの映像。友人の背後に二度に渡って見知らぬ女性が立っている。この時のメンバーは全員男であり、このような女性には見覚えがないのだが…。


■ 解説 ■
投稿者と取材。

・友人の三宅さんに誘われ、4人で温泉地へ行った。
・三宅さんのバイト仲間とはその時が初対面。
・バイト仲間の梶原さんが運転していた。
・梶原さんが近道を進んだため、道に迷った。
・屋敷のような大きな廃墟があり、中を探検した。
・人が入った形跡はないものの、中は荒れ果てていた。
・梶原さんの背後に女の人が映った。
・三宅さんに後に電話したところ、梶原さんがバイトを辞めていた。
・因みに、廃墟から帰る際4人しか居ない筈だったのだが、ファミレスの店員がが5つ水を持ってきた。
 そのコップは、梶原さんの隣に置かれた。

友人の三宅さんにも取材。
・カラオケボックスでバイトをしている。
・梶原さんが30分以上過ぎても清掃から戻ってこず、ボックスから笑い声がした。
 見てみると梶原さんが1人で談笑していた。
・梶原さんがバイト先に来なくなり、音信不通。
・実家に電話をしたところ、精神的におかしくなり実家で療養しているという。
・話しかけても反応がなく、・約束・・・約束・・・」と呟くだけだった。

その後、投稿者と共に問題の温泉地付近にスタッフが行ってみる事に。
投稿者たちが通った近道に入っていくが、雪のためこれ以上前に進めなくなった。
それから徒歩で林道を進むことに。(地図には道が載っていなかった)
そろそろ廃墟があってもおかしくないのだが、見つからず。
道を間違えた可能性もあるが、投稿者は間違っていないという。
その後も幾つかの林道を探したが、見つからず近隣住民に話を聞いて見るとに…


って、ヤンキーっぽい夫妻に岩澤が写真求められてるwww
呪いのビデオファンかこの人らw 岩澤もすっかり有名になったもんでw
その後なんか犬に取材⇒吠えられるみたいな変なシーンも映る(笑)

捜索するも、あまり手がかりは見つからず。
1人、興味深い話をする人がいた。
・ありもしない建物を見たことがある。
・山の林道を長時間走ると、突然現れるという。
・狐に化かされた?

後に取材班は柳田國男「遠野物語」のマヨヒガという説話を発見。
マヨヒガの話は結構有名では? 説明は一旦省略。
でも、なんか茶碗とかいっぱいに料理が置いてあって食っても食ってもなくならない
的な話もあったような…。
詳しくはぐぐってください。

さてようやく投稿映像。
地下への隠し扉?を見つけたあたりから、
梶原さん(画面左にいる人)の背後にから、無表情の女が2度現れる。
確かに実在感があってそれが怖い。

最近こういう都市伝説というか、昔話とかにも大胆に手ぇ突っ込んでくるね。
こういう試みは面白いし興味深いし、怪談フリーク的にも楽しいね。

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No.3
「シリーズ監視カメラ 公衆トイレ」

 恐怖度:★★
不気味度:★★
 衝撃度:★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
とある市街地に設置された監視カメラの映像。画面左に公園内の公衆トイレが見えるのだが、女子トイレの電灯が不可解な明滅を始める。すると出入り口付近の壁に、まるでもがき苦しむかのような半透明の女性の人影が現れるのだが…。

■ 解説 ■
公衆トイレの画面手前側(女子トイレ)の電灯が明滅し、その中の
出入り口に女性っぽいもがき苦しむような人影が現れる。
動いているのはポイントだが、解析度がちょっと低くてあまり怖味には繋がらず。

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No.4
「漫才の練習」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
大学生の投稿者が学園祭で披露する漫才の練習模様を撮影した映像。練習中、ふいに映像がフリーズして同じ箇所を何度もリピートし始める。そして不可解なことに友人の姿のみが透けてしまっている。さらにその背後に男性とおぼしき姿が…。

■ 解説 ■
漫談の練習映像。
突如画面がフリーズし、左側のボケの人が半透明になり
半透明の中から、手を動かす老人の姿のようなモノが見える。

後に、この友人は自宅で亡くなっている姿が発見された。
死因は不明で、突然死として扱われていまったが。

過去、似たようなパターンは何回かあったがそれでも悪くない。
事象の老人の表情に結構な怖さがある

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No.5
「心の闇」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
会社の同僚とゴルフの打ちっぱなしに行ったときの映像。カメラが同僚の男性の後ろ姿をとらえたとき、その頭部が極度に歪んでしまっている。数ヶ月後、彼はノイローゼになり首吊り自殺を図るのだが…。

■ 解説 ■
カメラが同僚の男性の背後を映した際、首から上が歪んでいるというか、変な形にねじれてしまっている。
投稿者もすぐさまそれに気付き、「えっ?」と声を上げ、カメラを止めている。

後に、その同僚はノイローゼになり首吊り自殺を図るが、幸い発見され生存。
しかし、重度の障害が残り、今は植物状態にあるという。

これ、地味ながらなかなか怖い。
ねじれ方が物凄くて、確かに首吊り・植物人間を連想させるような
そういう風な本当に嫌な形をしている。

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No.6
「廃墟の演奏会」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
投稿者の男性が古い民家の廃墟に行った際、見つけたビデオテープの映像。ピアノ演奏をする女の子の後ろから近づいてくる半透明のドレス姿の女性。その後、映像は延々と足元付近を映し続けるのだが、ピアノの音に交じり何か呟くような女性の声が…。

■ 解説 ■
取材。

・廃墟探索が趣味の投稿者。
・メンバーの1人が、古い民家の廃墟(サイトにも載っていない)を発見。探索。
・廃墟の中に子供部屋を発見、その中にビデオテープがあったという。
・ビデオテープを持って帰り、見てみたところピアノの演奏会の映像だった。
・背後から女の人が近づいてくる。
・更に映像が終わる瞬間に女の顔が映る。
・映像を見た直後、友達から「女の人の声が聞こえる」という変な事象が何回か続いたという。

投稿映像。
ピアノ演奏をしている女の子の背後から、半透明のドレス姿の女性がかつ堂々と近づいてくる。
その後、カメラが切り替わり観客席の座席を映していると、ピアノの音に混じり変なつぶやきと
別のピアノの旋律ような音が聞こえ始める。
その声は次第に大きくなり、更にトドメの一撃として座席からくしゃくしゃの髪をした女の顔が現れる。

近隣住民の話によると、かつてその民家では家族が暮らしていたが、娘が亡くなった。
娘は、幻聴に悩まされ、ハサミで自らの耳に突き刺したのだという。

映像と音のダブルパンチで、事象も複数映るしで質・量ともに満足な出来。
いいよこれ、ピアノの旋律も不気味で耳に残るし、最後の顔もかなり怖いしで
不気味度がズバ抜けてる。


この映像を見た後、しばらくは電話をお掛けらならない方が、懸命である。ってw

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No.7
「死返(まかるがえし) 前編」


 恐怖度:★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
投稿者が大学の友人と水族館へ遊びに行った際、撮影した映像。水族館の様子を映していると、唐突に不可解な映像が挟み込まれる。それは派遣モデルをする友人がバイト先のスタジオでソファに座っている。すると友人の背後にある鏡に老婆とおぼしき姿が…。

■ 解説 ■
3部作リリース前編。
最近、立て続けに2本の投稿映像が送られてきたという。
一つは大学生の方から送られてきた映像で、どこかの水族館で撮られた映像で、
その映像の被写体の友人が行方不明になったという手紙が添えられていた。

一週間後に送られてきたもう1つは、差出人不明の投稿者から送られてきたSDカード。
しかし、その映像は先に送られてきた水族館の映像と全く同じものだったというので
同じ時に撮影されたものではないか?という。
行方不明の友人がデジカメで撮影している姿が取られていた為、
その宛先人不明の投稿者は、行方不明の友人ではないか?

ほー。面白い切り口だ。

まず、1本目の投稿者から取材。
・3カ月ほど前、友人の斉木さんと共に水族館に行った時の映像。
・水族館に行った後に食事をしていると、斉木さんは電話をかけに外に出たのだが、
 そこから行方不明になったという。
・後に水族館の映像を後に見ていたが、途中で画面が変わった。
・部屋みたいなところで斉木さんがソファーに座っていたが背後の鏡張りに老婆の姿が映った。
・斉木さんは派遣モデルのバイトをしているが、その何日か前に仕事をしてきたのだが
 「嫌なことをさせられた」というのだが、何をされたのかは答えてくれず。

投稿者に2本目の映像を見て貰うと、確かに2本目の映像は斉木さんのものである可能性は高いという。
2本目の投稿映像が送られてきた消印は都内のものだが、その周辺に斉木さんが行きそうな場所はないという。

まず取材班、は斉木さんがさせられていた「嫌なこと」を探るため派遣モデルの会社に取材。
依頼者は男性で、内容としては都内のレンタルスタジオにモデルを1人で来させる、という依頼だった。
レンタルスタジオの職員に話を聞くが、個人情報で教えられないとの事だが
問題のスタジオ自体の取材にOKを貰い、見てみる事にしたが
投稿映像で斉木さんが座るソファーと同一のものを発見した。
斉木さんの依頼者はかなりクサい。

ここで鈴川さん(投稿者)からの映像。
クラゲの水槽を映している場面で、突如画面が切り替わり
ソファーに座る鈴川さんと、背面の鏡だけに映る老婆の姿が映る。
老婆は不意にこちらを睨みつける。
更に、問題の映像には普通撮影機器が映りそうなのだが
そのようなものが映っていないという。


手がかりがないまま、数週間が経過した頃。
レンタルスタジオでアルバイトをしている人から、「気になることがある」という連絡があった。
・スタジオを借りていたのは田沼さんという、40〜50歳の男性。
・その日は撮影終了の連絡がなかったため、スタジオの様子を見に行った。
・スタジオには誰も居なかった。
・スタジオ中にカエルの死骸がたくさん転がっていた。全てのカエルに脚がなかった。
・更に血のような液体がぶちまけられていた。
・規約違反なので、田沼さんに連絡をしたが、別人の電話番号だった。
・田沼という名前も偽名である可能性は高い。

黒魔術的ななんかかなぁ。

で、次に2本目の差出人不明の映像。
こちらもクラゲの水槽を映した際に、結構なノイズ音が発生。
すると、先に出てきた「眼の無い老婆」のドアップ!
更に、老婆は「お前の体にし... よう...」と呟いているのが聞こえる。

ノイズ音でかいから結構びびった!
出来すぎの感もあるが、素直に怖いかも。
ここから続く三カ月シリーズの布石だから、インパクト重視で攻めてきたかな、、、と。



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−恒例の締め−

2本の投稿映像に現れた、老婆とおもしき姿。
果たしてこれは、田沼と名乗る男性とどのような関係にあるのだろうか。
そして、老婆のつぶやく言葉「お前の体にしよう」とは
一体、何を意味しているのだろうか。
米田さんの話にあった、足の無いカエルの死骸と血のような液体というキーワードから
田沼は、何らかの儀式を行ったと考えられた。
しかし、取材班にはその儀式がどんなものであるか
この時はまだ、想像すらできなかった。


次巻予告。

投稿者の友人・斉木さんの失踪に関与しているとおぼしき人物。田沼。
彼の行方を追う取材班の前に、次々と不可解な事象が起こる。
そして、徐々に暴かれていく恐るべき人物。
果たして、田沼は何を目的としてそのような行為に走ったのか
次回・ほんとにあった呪いのビデオ48。
驚愕の展開を、目撃せよ。

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総評:★★★★★★★★☆☆(8/10)
2012年、夏の三カ月リリース第一段。
今回のテーマはシンプルに「憑き物」であると思うため、そういった投稿映像が多い。

投稿映像の質的には露出度が高いというか、どれも鮮明で怖味もなかなかだで
冒頭の「泥人形」や「廃墟の演奏会」などは素晴らしい完成度。
「心の闇」「マヨヒガ」も悪くない。

メインは新しい試みで攻めてきたが、事象がそこまで悪くないためこれからに期待。
取材というか話の進め方はかなり丁寧。
しかしそのせいで全体的なテンポが悪くなっているような気も。
このバランスは難しいところですね。

全体的にはレベルが高い名作です。お勧め。

          

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