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ほんとにあった! 呪いのビデオ
Part49
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No.1
「樹海のテープ」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
富士山の樹海の奥地で見つけた、無人のテント内に落ちていたビデオテープの映像。交通事故と思われる瞬間を撮影した映像なのだが、突然もの凄い衝撃音と共に画面が乱れ、割れたレンズ越しにカメラの方を覗きこむ不気味な顔が現れるのだが…。

■ 解説 ■
樹海探検で発掘した戦利品?の映像。
ドライブ中の映像で、運転している男性を撮影している際、物凄い衝撃音。
おそらく交通事故の瞬間を映した映像だが、事故発生後、割れたフロントガラス?の営巣内に
画面左上から顔らしき灰色の影が映る。よく見ると、逆さになってるのか。

交通事故瞬間系は、何回かやったので新鮮味はないが、
事象の顔が結構怖く、良い。事故の瞬間はインパクトあり。

投稿者曰く、テント内にはいくつかのゴミとこの映像があった。
その中には一枚のチラシがあり、裏にはいびつな文字で「死んでください」と書かれていたという。

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No.2
「扉の向こう」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
大学生の投稿者が自宅で友人達と酒を飲んでいた際、何気なく撮影した映像。冷蔵庫にある酒を取りに行くため席を立ち、隣室の扉を開ける投稿者。するとそこには廃墟のような一室が広がっており、さらに天井からは首を吊った男性と思われる姿がぶら下がっている…。

■ 解説 ■
追いコンとか新歓とか懐かしい単語から始まるなぁ(遠い目)
軽音部と思われる学生たちの自宅飲みの映像。

お酒を取りに行く為、冷蔵庫へと向かうが隣室の扉を開けると
廃墟のような一室が広がっており、天井から首を吊っていると思われる男性がぶら下がっている。
もう1度室内を映すと、通常の部屋の状態に戻っている。

取材班の調べたところによると、30年前にはこの土地には一軒の廃墟があり
有名な心霊スポットだったいうのだが。


おお、これはいい! 新パターン!
過去の記憶を映したってのは怖いね。しかも自室なのはポイント高し。
しっかり事象っぽい(首吊った人)も映ってるし。
最初はあまり廃墟っぽさを感じず、洗濯物干しすぎじゃねこの部屋。ってくらいの感じだが
投稿者がそれに気付いて、再度部屋を映すと丸替わりしているのが説得力があり良い。


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No.3
「シリーズ監視カメラ ドアホン」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
投稿者の自宅のドアホンに内蔵されたカメラがとらえた映像。留守中に訪問者があった場合、チャイムが押された直後から自動的に動画を記録する機能があるのだが、そこには挙動不審な男の姿とその男の背後に女性と思われる奇妙な顔が映りこんでいるのだが…。

■ 解説 ■
取材。
・一軒家の借家に住んでいる。
・日中に誰もいない事もあるため、自宅に自動撮影付きのカメラをつけている。
・留守中、全く見た事の無い奇妙な男の姿が映った。
・挙動不審であり、昼から夕にかけて4度訪問していた。
・男の背後に女性のような姿があった。
・近所の人で、例の男と話した人がいる。
・その男は「自分は被害者だ」「自分の話を聞かないと呪われて殺される」と言っていたらしい。
・その話を聞いた日は、投稿者の自宅を訪問したのと同じ日であるといあ。
・この話の何日か後、友人の家が火事に逢い全勝した。(幸い、住んでいる人は全員無事だった)
・火元の原因は玄関だというが、出火原因は解らず。

映像。
あきらかに不審者w どうも背後を気にしているみたいだが。
4度目の訪問の際、一度男だかかんだ背後に一瞬だけ女の顔が映っている。
男をにらみつけているような陰湿な顔が結構いい。
ちょっと露出度は低いが。


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No.4
「リハーサル室」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
とあるインディーズバンドのリハーサル風景を撮影した映像。男性ボーカリストを映した時、その肩に手のような物が伸びてくる。だが、その背後にある鏡張りの中にはそのような物は映っていない。さらに部屋にはいないはずの女性の鼻歌のような声が聞こえてくるのだが…。

■ 解説 ■
ボーカリストが水を飲んでいる映像の際、右肩から手のようなものが伸びてくる。
しかし不可解なことに、背後の鏡張りの中にそのようなものは映っていない。
また、その直後から女性の鼻歌のようなものも聞こえてくる。
この時、室内には女性は1人も居なかったという。

投稿者によると、この映像が撮影された直後、男性ボーカリストが原因不明の高熱に悩まされたというのだが。
後に、取材班が調べたところ(どうやったんだw)
80年代のバブル絶頂期、1人の女性ボーカリストの音楽で、
その女性は、後に精神を病み自殺したというのだが。
そして、その女性がよく利用していたのはこのリハスタだという。

おお、ただの手モノかなと思ったら、画面が大きいためハッキリ映る。
事象一つ一つは正直小粒だが、映ってる場所(リハーサルスタジオ)が
個人的に音楽やってるため良く行くので、個人的には怖いです。
出てきたら嫌な場所なんで…(笑)


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No.5
「死返(まかるがえし) 後編」

 恐怖度:-
不気味度:-
 衝撃度:-
 解像度:-

■ 現象 ■
老婆の姿が映っていた廃トンネルを訪ねた取材班は、その土地について調べてみることに。地元住民の話によるとトンネル付近には口寄せを生業とする老婆が、2人の兄妹の孫と暮らしていたというのだ。だが、地震で老婆が行方不明となり、助かった2人は児童養護施設へ…。

■ 解説 ■
あらすじ省略。

篠田さんが行ったとされる廃墟に取材に向かうスタッフ。
その廃墟は、数十年前からもう使われておらず、朽ち果てそうな程の倒壊寸前だった。
スタッフの横田が床つきぬけてしまい、助けにいった菊池もコケる。危ない危ない。
Part15あたりの横田思いだすなぁ、このくだり…。
ってか、今回も"別人の"横田なのはたまたまかしらw

廃墟の奥まで進むが、特に変わった様子はない。
付近にトンネルを探すも、なかなか見つからず。
しかし、二手に別れた横田がトンネルを発見。
廃トンネルを進むスタッフ。

岩澤「ちょっと待って、ちょっと暗い」
サングラスしてるからだバーカ(笑)

篠田さんの映像はトンネルを抜け更に進んでいたが、出口は半ば土砂に埋もれていた。

岩澤「横田さん、大丈夫?」
横田「登れないっすwww」
なんか、このくだりも懐かしい(笑)

横田をそこに残し、更に先に進むが道は絶壁になり、途切れていた。
危険と判断したため、一旦戻ることに。
ここで横田がいいことに気付く。
横田「さっきの廃墟に先にあって、その道と繋がってんじゃないっすか?www」
と、一旦廃墟に戻る。

岩澤「横田さんよく見つけましたね。言ってくれたらもっと良かったんすけどねw」
相変わらず、嫌なヤツだなこいつw

篠田さんの映像に、老婆の姿が映った場所に到着。
しかし、これといって変わった点は見当たらず。
手がかりはなくその場を後に。

その後、取材班は地元の図書館で土地を調べると
幾つかの奇妙な事実が判明する。

・廃トンネルがあるあの一旦の森は、昭和初期、旧国道が作られる前は全く手つかずの森であったという。
・また、30年以上前にこの一帯を襲った大地震で旧国道が破壊され、使われなくなると
 不自然な程、トンネル付近では交通事故が頻発した。

取材班は付近で聞き込みをすると、長らくこの地に住み続けている小野寺さん(仮)から話を聞けることに。

・例の森は、「鎮守の森」と言われ、地元住民も近づかない土地だった。
・結核病棟(例の廃墟)ができたのも、人が近づかなくなったため。
・あの付近での交通事故が異常に多いように感じたのだが、地元の人は森の祟りと言っていた。
・トンネルを抜けたところに村があり、1人の老婆が暮らしていた。
・口寄せを生業にしていた。
・死者を生き返らせる術があった。現代風に言えばゾンビ。
・父親は「まかるかえし」と呼んでいた。漢字で書くと、「死返」
・生きた人間から生気を吸い取り、生きかえらせるという。
・その怪しげな術のせいか、村八分に。
・老婆の行方については、30数年前の大地震で、崖崩れで家が土砂に埋まってしまい、現在も行方不明
・老婆をよく知る人物としては、二人の孫がいた。
・老婆がその兄妹の面倒を見ていた。
・地震の際は兄妹は助かり、児童養護施設に預けられた。

最後に、その老婆が映る貴重な写真を見せて貰う事ができたが
写真を見せて貰うと、老婆は盲目だった。

そーいや、事象のババァも目がなかったっけ…。

取材班の仮説。
・老婆の2人の孫、その兄こそが田沼なのではないか?
・そして彼は、理由は定かではないが、死者を蘇らせるという儀式を今も行っており
 斉木さんや篠田さんはその犠牲になったのではないだろうか?

2人の孫が預けられた養護施設から、話を聞かせてもらうことに。
ここで我々は思いがけない話を聞くことになるのだが…。

・施設に来た当初、兄は10歳、妹は8歳だった。
・老婆、地震のことはショックから記憶になく、今も知らないのだという。
・兄は就職に、福島県へ。
・数カ月で突然、会社を辞めた。
・その後、音信不通になるが先月、連絡があり「亡くなった」という。
・兄の死因は凍死であり、事件性はないという。(地元の新聞にもその記事はあった。)
・警察から遺品が届いた。
・気になるものといえば、遺品の中にカメラがあり、遺品は妹の阿刀俊子さん(仮)が持ち帰った。
・妹からは施設に毎年年賀状が届き、住所を教えてもらうことにできた。
・その住所は、差出人不明の投稿と消印が一緒だった。
・筆跡も封筒に書かれたものとよく似ていた。

まさか、兄の遺留品にあったカメラは斉木さんのデジカメのことであり
その後、その映像を送ったのは俊子さんとでも言うのだろうか。。。

妹の元に向かう取材班。

つづく。

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No.6
「繰り返す男」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
とある動画サイトにアップするために撮影した車載カメラの映像。深夜の高速道路を映した映像には、道路脇に男性と思われる姿が立っており、恨めしそうにこちらを見つめているいるように見える。さらにその男性は、3度にわたり繰り返し出現するのだが…。

■ 解説 ■
投稿者曰く、車にカメラをつけ、街の様子を撮影することが流行っているというが、そうか?w
事象は深夜の高速道路の左側に立っている不自然な男性。闇から突然現れるので
人間ではないだろう。しかし、事象はそれだけではなく、その後すぐの間隔で
同じ服を着た男が「三度」現れる!

何で3回も現れるん!?って恐怖は今までにないパターン。素晴らしい!
まるでスタンド攻撃を受けているかのような、新しい衝撃。
ドドドドドトドとかゴゴゴゴゴって音が聞こえてきそうだw

投稿者によると、この車は中古車であり、購入直後から車内にいると誰かに見られているような視線は感じるという。この映像撮影の後、投稿者は車を手放した。

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No.7
「頭のおかしい女」

 恐怖度:★★★★★
不気味度:★★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
付き合い始めたばかりの恋人とともに、地元で有名な廃線路跡のトンネルへ肝試しに行った際の映像。突飛な発言で投稿者を翻弄する恋人。すると突然、投稿者が動揺を見せ始める。このとき投稿者はトンネルの奥から響く足音を聞いたのだと言う…。

■ 解説 ■
あーこれいい。今回のベストチューン。
色々パンチ効いてるというか、小ネタ多いというかタイトルうめぇw

つきあい始めだというカップルが配線に肝試しに行った映像。
その中で彼女がラリッた発言「こういうとこでHしてみたい」とか言いだし
投稿者の男性ドン引きモードにw
とか言ってると、投稿者が「変な声が聞こえる」といいながらビビる。
どうやらトンネルの奥から響く足音を聞いたというが、映像には聞こえなかった。残念。
その直後、彼女の背後を映すと
背後にあきらかに、首がありえない方向に曲がった女が現れる!!

投稿者、それに気付き全力で悲鳴&ダッシュ逃走!
まさかの現物出現タイプ! 事象の「首の曲がった女」も問答無用で怖い!

因みにこの映像が撮影された直後、恋人と別れたというw

いやー、頭のおかしい女ってタイトル、まず投稿者の彼女のほうかなと思ってたら
事象もそうだとは思わなんだわw
ダブルミーニングだったとは恐れ入る。
フェイクも小ネタ効いて、事象も怖いしで素晴らしいです。

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No.8
「祖母の家で・・・」

 恐怖度:★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
投稿者の男性が幼い頃、祖母の家へ遊びに行った際、撮影してもらった映像。和室でプロレスごっこをして遊ぶ兄弟。背後の床の間に日本人形が飾ってあるのだが、その人形の首が消えてしまっている。さらには人形の横に女の子と思われる顔が現れるのだが…。

■ 解説 ■
事象は背後のケースに収められた人形。
一瞬、その人形の首が消えている。
さらに人形の横(ケースの左側)に女の子とおぼしき顔が現れる。
解ら辛いのだが、表情は怖め。

この映像は叔父が撮影していたが、半年後飛び降り自殺で亡くなったという。
その際頭部が判別不可能なほど損傷していたというが。

複数の事象が映ったパターン。昔はどれか1つでもあったら採用!だったのだろうが
最近レベル高いから、どっちか1つしかなかったら採用されなかったんだろうなぁ
とか、最近のレベルの高さに何か感心してしまったですはい。

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No.9
「死返(まかるがえし) 続・後編」


 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
兄妹が預けられた児童擁護施設へ向かった取材班は、兄の方がすでに亡くなったことを聞かされる。妹が住むアパートの住所を聞いた取材班は、彼女の部屋で話を伺おうと試みる。しかし、何も語ってくれない彼女に差出人不明の投稿映像を見てもらおうとしたところ…。

■ 解説 ■
妹さんの家に突撃取材。
妹の住む家は、取材班には見覚えがある。
この場所は、前回、投稿者の友人が行方不明の斉木さんを見かけたという場所だった。

アパートに到着。妹の阿刀さんは室内に居るようだった。
何故かずっと震えっぱなしの妹登場。無言で室内に入っていってしまう。
中で座布団とか用意してるから、いいよって事なのかしら。
あまり取材班に敵意はないようだが。
とりあえず、岩澤・菊池が入ってみる事に。
部屋きったねw
無言で飲みモノを差し出される岩澤。一瞬嫌そうな顔をするが飲んでみる事にw
阿刀さん、タバコに火をつける時に髪にヒットして燃えたりとか小ネタもあるw

岩澤が話を振ってみるが、阿刀さんは震えるばかりで何も答えず。
岩澤「僕たちの仕事は心霊現象の調査もありますが、行方不明になっている人を助けたいってのもあるんですよ!」 菊池くらいしか収穫ないけどな!
が、効果なし。

菊池「実際の映像見て貰います?」
菊池「見るだけなら大丈夫じゃないっすか?」
ちょw

で、半強制的に映像を見て貰うことに。が、見て貰えず。
諦めようとしたその際、「うわああああ」とか悲鳴を上げ気絶する阿刀さん!
その後、阿刀さんが救急車で運ばれ、病院では菊池が付き添うことに。

深夜、菊池が病院から戻ったため、話を聞いて見る事に。
・倒れたのは一種のパニック障害らしい。
・命に別条はない。
・阿刀に理由を聞くと、阿刀さんは繰り返して見る夢があるという。
 その夢とは、幼い時に兄が見た事のない老婆を刺し殺す夢で
 映像に映る老婆は、夢に出てくる老婆と同じだった。
・おかしくなる直前に一瞬映像を見てしまったのだという。
・差出人不明の映像は、阿刀さんが送ったもので間違いないという。

仮説タイム。

老婆は、地震で亡くなったのではなく、何らかの事情により、兄に殺され何処かに遺棄された。
その直後、奇しくも地震が起こり、全ては闇に葬られた。
その時の光景が潜在意識となり夢という形で現れた。
また、一連の出来事を行っていた田沼は阿刀さんの兄で間違いなく
彼は老婆の亡霊に操られていたのではないだろうか?
更に、穿った見方をすれば、祖母の亡霊は自らを蘇らせようとしたのではないか?
差出人不明の投稿映像を思い出して欲しい。
あの映像の老婆の言葉「オマエノカラダニシヨウ」とは、まさか、老婆の念が
斉木さんの体に憑依し蘇生を果たした、とでも言うのだろうか。
しかし何故彼は、30年以上の時を経てこのような行為へと走ったのだろうか。

それについて菊池の見解。
・田沼がモデル事務所に依頼を始めたのは、去年3月の終わり頃から。
・つまり、去年3月の大震災と関係がある。
・地震で幼少時の記憶が呼び起こされたのではないか。
・僕自身もそういう経験あるしねー。>「27」

そして田沼はその役目を終えたがために消されてしまったとでも言うのだろうか。

数日後、阿刀さんから兄の遺留品が送られてきた。
その中にあったデジカメは、投稿者の鈴川さんに確認してもらうと、斉木さんのものであると判明した。
また、遺留品の中にもう1つ不可解なものがあった。
それは、古い8mmフィルムである。
その映像。ようやく事象か。

なんか老婆が、遺体っぽい前で儀式のようなものを行っている映像。
話にあった蘇生の儀式かなぁ。
そこに現れる子供の巫女さん?が祈っていると
画面全体に、何度も、大きく映る「女性の顔」。

堂々と映るが、顔かどうかちょっと不鮮明かも。
久々の8mmフィルムモノで少し懐かしい。
ちょっと今までのババァのインパクトには欠けるなぁ。

この映像がもしも遺体蘇生の儀式を撮影したのだとしたら、我々は一つの思い違いをしていた。
実質的に儀式を執り行っていたのは祖母ではなく、俊子さんではなかったのだろうか?
取材班と嫌な予感がし、再度阿刀さんのアパートに行ってみる事に。
しかし留守!

近隣住民に話を聞いて見る事に。不可解な話を聞くことになった。
・2日前に隣室から叫び声が聞こえ、しばらく続いた。
・声が止んでから、ドアが開く音がしたので見てみると、阿刀さんが泣いていた。
・若い女性に手を引かれ歩いていた。
・その日を最後に、阿刀さんは消息不明になった。

(おわり)


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−恒例の締め−
果たして、彼女を連れ去った若い女性とは何者だったのであろうか?
その後の調査も空しく、その女性について一切の手がかりを掴む事ができなかった。
だが我々には、一つの推測がある。
まさか、その若い女性とは斉木さんだったのではないだろうか?
老婆の亡霊に憑依された斉木さんが、本来、巫女である儀式を執り行っていたと思われる阿刀さんを迎えに来た、とでも言うのだろうか。
その後、養護施設を通じ、阿刀さんの捜索願が出されたが
今も、斉木さんと同様、行方不明のままである…。

−−

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総評:★★★★★★★★☆☆(8/10)

メインの最後の謎と余韻を残しつつ回収すべき伏線は回収し、
それなりに説得力のある仮説に繋げたのはお見事。
前回の「27続編」のようにこれといった粗もなく、完成度は段違いで岩澤の成長が見て取れる。
事象がちょっと弱い、というのはあったけど、最後フェイクもありでほんと素晴らしい出来でした。

投稿映像も相変わらずレベルが高い。
新パターンを使ってきた「扉の向こう」「繰り返す男」も瞬間的な恐怖こそないが
いい具合に恐怖を残す不気味なタイプとしては秀作の部類に入る。
今回はそれだけではなく瞬間的な恐怖も味わえる正統派・現物出現モノ「頭のおかしい女」など
豪華なラインナップであり、メインばかりに集中できなくなる贅沢な作りとなっている。

何気に呪いのビデオファンにしか解らないファンサービスっぽい小ネタも多く、
今回限りの出演になった横田さんとか絶対名前で狙ってるような気もする(笑)

とまあ、褒め所がキリのない今作。
2012年三部作の有終の美を飾れたのではないでしょうか。面白かったです。

          

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