Part21〜Part23

ほんとにあった!呪いのビデオ
part21

1 「駅のホーム」 ★★★☆☆
 大学生の飲み会の映像を撮る為カメラを回している投稿者。
 帰り際駅のホームで、ホームと電車の間には謎の手のような物体が。
 一瞬軍手じゃねーの?と思ったがスローで見るとそれは明らかな何かの「手」。手の先には何も無い。
 この駅では人身事故が絶えないという。オーソドックスなアプローチだが、悪くない。
2 「ヘリコプター」 ★★☆☆☆
 観光でヘリに乗る投稿者。ヘリの上空から外の様子を映していると、
 ガラスに人の下顎のようなモヤが映し出される。
 何か喋っているような感じで動くのだが、場面として
 「上空からありえないものを映すのか?」と思ったので少し期待はずれ。
3 「余命」 ★★★★★
 入院する友人の見舞いとして撮ったビデオ。
 友人は他界してしまったらしいが、最後に訪れた見舞いの映像に不可解なものが映っているという。
 撮影者が窓側に行く際、カメラが病気の友人の方へバンすると
 ベッドの下から人の顔上半分がひょこっと出てきて、友人を睨み付ける!
 オカ板で有名な「霊奈」を知ってるならこの怖さも解るはず。問答無用で星5レベルの出来。
4 「誘拐」 ★★★☆☆
 娘の誕生会を収めたビデオには、娘の友人「Cちゃん」の顔が渦のような奇妙な歪み方をしているのが収められた。
 話を詳しく聞くと、なんとその「Cちゃん」は失踪しているという。
 娘の話では失踪の前後、Cちゃんの体に無数のアザがあったと言うが。
 警察は誘拐事件として処理、調査を進めているのだが…続く。  
5 「消費者金融」 ★☆☆☆☆
 悪徳金融の違法取引に対し裁判の材料としてビデオを回した投稿者。
 スタッフが部屋に入ろうとするといきなりスーツに着替えてワロス。
 しかしキョドりっぷりと弱気っぷりが半端ない…
 脅しまがいの電話口相手への受け答えが「え、あの、その」とかそんなんばっか。
 こういうのが業者的にとっては最高のカモなんだろうなあ…。
 現象は電話口のノイズから「お前を… 許さない…」という声らしいのだが、正直よく解らん。聞こえない。
6 「オーディション」 ★★☆☆☆
 芸能プロダクションのオーディション時に撮影された映像。
 オーディションの最中、背後の窓から手のような黒い影が落下する。
 手のような紅葉状の物体なのだが、あまり鮮明ではないためか、それほど怖味なし。
7 「鏡の中」 ★★★★★
 愛娘が三面鏡で遊んでいる姿を撮影した映像。
 娘が振り返ると、三面鏡の右の鏡だけがこちらを睨み続けている。
 シンプルではあるが、二度と三面鏡には近づきたく無くなるほどの、文句なしの星5つレベルの怖さ。
8 「文化祭の噂」 ★★★★☆
 都内のとある高校では「絶対に見てはいけないビデオ」というものが存在する。
 先輩からそのビデオの存在を知り、探し出した投稿者。
 スタッフの取材のの後、連絡が取れなくなるのだが…。
 映像は何かの演劇の場面。黙って見ていると、舞台の上の幕から「首を吊ってもがいている」ような人影が現れ、暴れだす。
 いきなり出現すること、もがき方がやけにリアルな事に戦慄する。
 こんなラスト前の小休止の場面で持ってくるようなものじゃない。素晴らしい!
9 「続・誘拐」 ★★★☆☆
 Cちゃんの「誘拐事件」について、独自に調査を進めるスタッフ。
 するとこの地域では昔から「神隠し」が発生するという話を聞き、
 Cちゃんの失踪は「神隠しのせい」という仮定を元に話を進める。
 近所の人によると、神隠しの供養の為に作られた寺社があり、
 供養の掛け軸の存在を知るが、既に火災で焼け落ちたという。
 念のためのその場所に取材に向かうが、火災で焼け落ちた建物から発見されたのは
 1個の「コケシ」だけであった。
 その後近くの住職の話を聞くと、神隠しは間引きがあった事実を消す為の「作り話」であることが明らかになる。
 住職からは火災で焼け落ちる前の、例の寺社のVTRを入手。
 それを見てみると「神隠しの供養のために書かれた掛け軸」の子供の顔は、
 なんと「誘拐」で見られたCちゃんの顔の歪み方にそっくりだった! 鳥肌。
 その後、更にスタッフは近所の人から衝撃的な事実を知る。
 なんとCちゃんの家からは夜な夜な「子供の泣き声」や「男性の怒鳴り声」が聞こえていたという。
 投稿者の娘の話の「Cちゃんの体の無数のアザ」といい、
 スタッフはCちゃん失踪の原因を「虐待」と仮定、何と再びCちゃん宅に突撃する!
 スタッフ佐々木さん、可愛い顔して空気読めないというか度胸があるというか…
 再びCちゃんの母親に話を伺うスタッフ。虐待の存在を暗に触れると母親の神妙な顔が一変、
 奇妙な笑みが零れスタッフの無神経さや近所の人を批判。
 何故か、虐待があったことに関してはあまり触れず…
 話を聞いていると、突然父親が現れてスタッフに殴り掛かる!
 なんとか家を抜け出したスタッフだが、何と父親は外に出てきて更にスタッフを追いかけてきた!
10 「続・誘拐」 ★★★★☆
 とまあ、散々な結末に終わったスタッフの調査ではあったが、
 何と「焼け落ちた寺社の取材」にとんでもないものが隠されていた。
 コケシを拾い訝しげにそれを観察するスタッフの背後で、女の子がひっそりとたたずんでいる!
 これにはトドメを刺された気分。参った。
 もし、その子が失踪したCちゃんであったなら、Cちゃんはもう…?
 後味の悪さと、それに伴う恐怖が絶妙な余韻を出す。
 (まあ、これがマジだったならとっとと警察に出すべきなんだと思うがね。 )

総評:★★★★★★★★☆☆(8/10)
 不作続きの流れを断ち切った素晴らしい一本。
 メイン張れるほど怖味のある「余命」「鏡の中で」は個人ランキングを覆すほどの見事な出来。
 それらを押しのけたメイン作品「誘拐」は、バラバラのピースを一本の仮説に仕立て上げるまでの
 展開・テンポの良さが素晴らしく、SP1の名作「大山家」を彷彿とさせる怖さすらあった。
 前回にあった「嘘臭さ」も大分解消されて、安定して見られたのも高評価。
 欠点は「前半のテンポの悪さ」「シリーズ監視カメラがないこと」などが挙げられるが、
 その欠点を有り余って良い作品であったと思う。
 ちょっと評価が甘いかもしれないが、それくらいに驚かされた&満足した、ということで。

ほんとにあった!呪いのビデオ
part22

1 「シリーズ監視カメラ」 ★★★☆☆
 いきなりシリーズ監視カメラとかw 最初は小粒から出して行こうってパターンかしら。
 事象は「某会社に設置された4つの監視カメラ映像」の右上に、
 ちょっと古臭いOLっぽい女性が壁の中にすり抜けていく、というもの。
 リプレイまで気づかなかったけど、意外といいと思うよ。
2 「監禁」 ★☆☆☆☆
 とりあえず…投稿者の「他人の出したゴミを拾って見る」って趣味はかなりヤバくないか?
 スタッフの新人加藤さんドン引き。 で、そんなサイコな趣味の投稿者は
 アパートのゴミ捨て場からビデオテープを拾う。
 その中には「監禁されている」と思われる女性が延々と映されていた。
 てか、そのゴミを出している部屋ってアパートの一階なんだよな。
 逃げようと思えばいくらでも逃げられるのに「監禁されてる」って発想は飛んでるな。
 事象は女性が体を起こした背後の顔に「別の女性の顔」と思われる黒い輪郭。
 かなり苦しい。ってかつまんねぇ。 「続く」 マジで?
3 「不倫」 ★★★★☆
 不倫カップルがビデオカメラを持ちながら遊園地に行った映像に不可解な「女の子の顔」が映ったという。
 調査の為スタッフは投稿者の女性に話を聞くと、どうやらその「女の子の顔」は不倫相手の娘にソックリだという。
 一度その娘さん(3歳)と遊んだらしい投稿者は遊んだ帰りの娘さんから
 「おとうさんに ちかづくな」というメールを受け取った事があるそうな。
 てか、3歳児がメール打てる訳ないしw 母親に決まってんだろww
 その後不倫相手のハゲオヤジに話を聞くも、不躾すぎる質問に気分を害されたハゲオヤジ逃走。
 そりゃ訳の解らん幽霊みたいなのが「お宅のお子さんに似てますよね」とか言われたら腹も立つわ。
 後に不倫相手の奥さん病気→投稿者病気、というよくあるアングルで検証終わり。すごく時間の無駄だ。
 で、事象はメリーゴーランドの背後に鏡にいきなり現れる睨み付ける少女の顔。
 解りづらいが、表情といい出現場所といいかなり怖い。part22随一の出来。
4 「キャッチセールス」 ★★★☆☆
 一度キャッチセールスに捕まって腹が立ったというちょっとパーなお姉ちゃん、
 なんとビデオカメラを購入し自ら囮となり不正を暴いてやる!と息巻いて囮捜査敢行。やっぱアホだ。
 今回も検証は無駄に長いが、それなりに見所はある。
 ■DB横田氏、横にパワーアップして再登場。
  全体的に無礼なスタッフが多いため、インタビュー時の丁寧な物腰はなんか安心感を与えてくれる。これぞプロだ。
 ■投稿者の女性はかなりいいスタイルなのは解るが、
   あの「嘗め回すような」カメラアングルは狙っただろスタッフ。
 ■キャッチセールス時のトークはかなり腹立つので必見。
 で、肝心の映像はテーブルの上だけにうっすらと「居る」人間の影。
 一発では解らないものの、スローにするとハッキリ解る。そこそこだが引っ張った分の期待感の報酬はない。
5 「マンション紹介ビデオ」 ★★★☆☆
 ウィークリーマンシヨンのインターネット配信用の紹介映像。
 ツインルーム紹介の際に、天井に老人の顔が映る。
 ハッキリ言ってサッパリ解らないのだが、アップしてみると表情がかなり不気味。
6 「通り魔」 ★★★☆☆
 実際にあった殺人現場の現場を調査し、HPで配信するというこれまたサイコな趣味を持ったF氏。
 投稿された「通り魔事件のあった場所の取材」の後、交通事故で亡くなってしまう。
 F氏と友人の投稿者はスタッフと共にその取材した現場へ向かい、
 実際に死体発見現場まで来ると現場監督っぽい奴が何を考えたかスタッフに「ここで寝てみて」と強要。
 唖然とするスタッフと投稿者。それでも「時間無いから」と無理強いし、観念したスタッフそこで横になる。
 投稿者ドン引き。かくして史上最も胸糞の悪くなる検証映像の完成な訳だ。
 さて事象は殺人現場の草むらをぐるっとビデオで撮る際、草むらの中に「首の無い人間」の姿が映る。
 出来過ぎの感もあるが、暗視カメラに写された首なし人間はあのSP5「疾走!」を彷彿とさせる物があり、怖い。
7 「フットサル」 ★★★☆☆
 フットサルの試合を記録したビデオ。建物と建物の間に、「足がなく、血塗れの服を着た女性」の姿が確認できる。
 白昼堂々という点とその存在と格好の不気味さがかなりの怖味を出してると思う。
8 「続・監禁」 ★★☆☆☆
 その「監禁場所」と思われるアパートの一室にもう3度も足を運ぶスタッフ達。
 隣人の証言によると「夜な夜な女性の泣き声が聞こえる」「複数の女性が出入りしていた」そうな。
 で、3度目の夜に訪れると住人が洗濯物を干している所を発見。スタッフが話をしようと近づくも部屋の中へ逃走。
 しつこくドアをノックし続けると住人がドアを開けて現れる。
 「ナンダフォマエラ」
 スタッフ「私たちはほんとにあった!呪いのビデオ制作委員会の者ですけど・・・」
 「ナンダフォマエラ」
 スタッフ「お話いいですか?」
 「ナンダフォマエラ」
 スタッフ「お話・・・」
 「ナンダフォマエラ」
 スタッフ「・・・・・・」
 こんな心温まるお話の後、住人がキレてスタッフ加藤さんに襲い掛かり、スタッフ逃げる。
 このパターン、既に3回目だからもう笑えてしょうがないんだけど。
 で、その取材の最中、実は男が洗濯物を干してる映像の中に「女の顔」が映る。
 前編よりは解りやすいが物すごく「取ってつけた感」があって微妙…

総評:★★★★★☆☆☆☆☆(5/10)
 事象は一見して解り辛く、どれもReplay時にようやく識別できる程度なのだがどれもそれなりにレベルは高い。
 しかし不躾で常識知らずなスタッフ達のお陰で全体的な検証に「不快感」があって何度も見る気を失わせる。
 メイン作品もつまらない癖に同じパターンを繰り返すもので見所は全くなし。
 全体的な事象のレベルが悪くないため、ちょっと勿体無いと思った。

ほんとにあった!呪いのビデオ
part23

1 「パリ旅行」 ★☆☆☆☆
 新婚旅行でパリへ行った投稿者夫妻。
 飛び込み自殺が耐えないという曰くつきの地下鉄電車内で、人の顔のような白い影が横切る。
 以前にも同じようなパターンを散々見せられた身としては怖みは無しに等しい。掴みが弱いな。
2 「シリーズ監視カメラ:コインランドリー」 ★★★☆☆
 コインランドリーの監視カメラ映像。
 乾燥機の中から人の手のようなものが現れ、助けを求めているかのように蠢く。
 動き方がやけにリアルでなかなかの出来。しかし、シリーズ監視カメラをこの位置に持ってくるものかね?
3「カラオケボックス」 ★★★☆☆
 TV関係の仕事をしている投稿者、同僚とのカラオケバカ騒ぎの中に人の足のようなものが映ったという。
 スタッフはそこから問題のカラオケ屋に「昔そこで自殺があったとかいう話はありますか?」という
 相変わらずトチ狂った質問をする。「はいそうです」って答える訳ないだろ常識的に考えて…
 どうでもいいけどインタビューの際に「呪いのビデオ製作委員会の者ですけど…」って言わなくなったなw
 その後そのカラオケ屋の元従業員に話を聞くと、作家の人がそこで首吊り自殺をしたという情報と
 死体の脂が取れなくて床を張り替えた、という生々しい情報を得る。どうでもいいけどこの人喋りがハキハキしすぎだよなぁ。
 で、映像は「明らかに何かに釣られている人の足」、半透明だがかなり鮮明。大きいので解りやすくて良い。
4「ボクシングジム」 ★★☆☆☆
 プロボクサーの友人の練習風景の映像。サンドバッグ相手に殴っている最中、
 後ろにある鏡に「逆さづりでこっちを見ている」男の顔と手が映る。
 こう書くと怖そうなんだけど実際ちょっと解りづらい上にかなり小さいのでインパクトは無い。
5「廃神社」 ☆☆☆☆☆
 カップルがドライブの帰り際、廃神社に立ち寄った映像。老婆のような人影が映っているらしい。
 投稿者に話を聞くと、そのカップルは廃神社の帰りに事故にあい男性が死亡、女性も意識不明の重態らしい。
 ビデオは辛うじて再生できる状態だったという、怪しいもんだけどさ。
 老婆はどうやら廃神社を管理していた人と思われる。その老婆は数年前にトラックに跳ねられ亡くなってしまった。
 で、スタッフ達は取材のためその神社に向かい調べていると、山の中に人らしき姿を発見。
 話を聞こうとその人を追いかけるも、見失ってどんどん山中へ入ることに。しまいには遭難してしまう。
 インタビューなのにそこまでする必要があるか不明だが、明らかに準備不足で山の夜に迷い込んだスタッフは
 あからさまに機嫌が悪くなり一番下っ端の大谷氏に八つ当たり。正直ひどい。見苦しすぎる。
 とりあえず動いていれば何処かに抜けるだろ、と考え移動すると、大谷氏が「人の声がした」という。
 そっちに向かって歩こうとすると「あっちは絶対ヤバい」「頭痛い」とグズる大谷氏、スタッフキレる。
 そんな大谷氏の意見を放置してどんどん先へ進むスタッフ、すると大谷氏、頭痛でダウン。
 大谷氏をかついで更にその方向へ進むとようやく車道に出られる事に。助かるスタッフ達。
 大谷氏も別に命に別状はないらしくて何より。
 彼の証言によると「頭痛がひどくて倒れる数分前まで何も覚えていない」だそうな。
 肝心の映像は見せないままに、「続く」
6「文化祭」 ★★★☆☆
 投稿者がかつて在籍していた東京の文化祭に訪れた映像。
 韓国系の出店に、「チマチョゴリを着た女性の影」と「後ろから男を睨み付ける人影」の2種が映る。
 どちらも半透明だから少なくとも人間ではない。小粒作品だが一回の投稿で2体映った稀少な作品。
7「鉄棒」 ★★★★☆
 都内の女性が鉄棒の練習をする息子を撮ったビデオ。
 不可解な映像が撮れた後、鉄棒から落ちて息子は怪我をしてしまう。
 スタッフが調査をすると、その公園では過去にバラバラ殺人事件があったという。
 しかも全身を綺麗に20cmずつに切刻んだかなり猟奇的なやつらしい。
 映像は休日で賑わう公園の、林の手前に明らかに人の生首がちょこんと落ちている!
 小さくてわかり辛いかもしれないが表情もかなり怖い。
 そして何より平凡な日常にひっそりと、確実に存在するその様子はpart11の名作「不動産めぐり」と通じるものがあり
 底知れぬ恐怖を味わえる。個人的にはかなりお気に入り。
8「花火族」 ★★★★☆
 真夏の夜、酒を飲みながらの花火大会を撮影したビデオ。その河原は水難事故が絶えないという。
 打ち上げ花火を2度行う際、1度目は画面右手側に佇む少女の姿が映り、2度目には画面左下に大きく赤い少女の顔が映る。
 またしても1回で2体写る珍しいタイプであり、しかも少女の顔が赤いためにかなりの怖味。
9「続・廃神社」 ★★★★★
 無事に山中から脱出したスタッフは再度調査を行う。
 まず、近隣の人からは「廃神社の近くの林は昔いわゆる「姥捨て山」だった事」や、「廃神社の恐怖」など。
 次に、昔その神社を管理していた老婆の遠い親戚からは、「老婆とは息子夫婦が一緒に生活していた事」
 「息子夫婦はろくでもない人間だった事」 「息子夫婦は大量に借金をしていた」情報を得る。
 その親戚は調子に乗って「老婆は保険金目的で殺されたのかも」とまで邪推する。スタッフはこれらの話を統合して
 「老婆は息子夫婦に保険金目的か何かの目的のため殺意があり、姥捨て山伝説になぞらえその林中に捨てた」と仮定。
 しかし「保険金目的ならもっと確実な殺害方法があるのでは?」との疑問によりこの仮定は眉唾物に。
 で、次に「老婆と息子夫婦が住んでいた家」を訪問するが、明らかに人3人住むのが難しい小さいアパートだった。
 最後に息子夫婦の新築を見るがそこは何と不審火で焼け落ちていた後だった。息子夫婦は引っ越してしまい行方不明…。

 さて、いよいよ待ちに待った投稿映像。
 廃神社に到着したカップル、男はイケイケで中に入ろうとし、怯えまくって止める女。
 2人が神社を引き返す際、神社の影からは明らかに人間のものではない老婆がカメラを覗いて(睨んで)いた!!
 前編で「老婆のような人影」とかいうから不鮮明だと思ったらめっちゃくちゃ鮮明じゃないか、騙された!(いい意味でね)
 舞台設定、老婆の表情や服装、出現場所全てがクリティカルヒット。
 特に表情は絶対に夢に出そうなくらいの衝撃を受ける。はっきり言って破壊力は大作Sp3「中古ビデオ」以上だ。
 初めて見たとき思わず声をあげてしまいましたorz 久々に呪いのビデオ見て髪洗うのが怖くなりましたorz
 とにかく破壊力、というか怖味満点の超傑作。見ないと損だけど恐ろしく怖いから見ない方がいいかも?

 で、最後に亡くなった老婆を弔うために亡くなった現場に向かうが。
 どうやら見覚えがある様子。そう、ここは。
 ス タ ッ フ が 林 の 中 か ら 脱 出 し た 地 点 だ っ た 。
 遭難してた時は夜だったので解らなかったが、林の前には献花が添えられていたのだ。
 では、あの人影はやっぱり…?

総評:★★★★★★★★★☆(9/10)
 前後編をつける「メイン作品」を張れる作品は、やはりこれくらいの怖味とインパクトが必要だと思う。
 その観点から見れば今回は素晴らしいの一言で、老婆の圧倒的恐怖と最後に背筋を伝う寒気の余韻はまさに絶妙。
 今回の「廃神社」は他作品よりかなり気合の入った大作で、かなり尺を取ったので
 その分他の映像のテンポがかなりスムーズだったのも良いポイント。
 しかも、メイン作品以外でも「パリ旅行」以外はどれも総じてかなりの怖さがあった。
 「鉄棒」は今回「廃神社」が無ければメインを張れるほどの一品であったとも思う。
 今回は「手」「足」「首」「顔」と様々な体のパーツを網羅するという豪華ラインナップだが、
 その中でも多かった「顔系」の表情はどれもかなりの不気味さがあった。
 勿体無いのは冒頭の「パリ旅行」。珍しい海外でのネタなのだからもうちょっと何かひねってほしかった。
 あとは遭難した時のスタッフの態度がかなり腹立つこと、難点をつけるのはそのくらい。
 久々のほん呪の真の恐怖を味わった気分で、本当に今回は素晴らしい出来であったと思う。

ほんとにあった!呪いのビデオ
Part24

1「キャンプ」 ★★★☆☆
 大学生がキャンプの映像を撮影したビデオ。キャンプの最中、逆さになった男の子の顔が映し出される。
 逆さであることと表情がなかなかの怖味、頭にしてはなかなかである。
2「新婚家庭」 ★★★★☆
 大学時代の友人夫婦に子供が出来たということで、投稿者がお祝いのために2人の家を訪れた際の映像。
 事象は画面奥に飾ってある夫婦の写真のうち、男性の姿だけが一瞬にして消えるという新機軸のもの。
 一見した怖さはないが、「子供が死産した」「夫がDVを振るっていた」とのアングルがじわじわと”来る”。
3「少年野球」 ★★★☆☆
 タイトル通りの少年野球の映像、画面奥の土管の中にかなり大きい子供の顔が一瞬現れる。
 出現場所や表情が怖いには怖いのだが、静止画にしてみないと表情が解らないためちょっと勿体無い。
4「ダビング」 ★★★★☆
 レンタルビデオ店を営む投稿者、ある商品ビデオの警告表示の後の部分に不可解な映像がダビングされているのを発見。
 ほん呪スタッフがその問題のビデオをレンタルした人を調査をすると、一人あからさなPチガイが。
 その後、その後投稿者が交通事故に遭ってしまう。というありがちなパターン。
 調査が行き詰ったところで先ほどのPチガイの人に取材を行おうとするが、前回も活躍したスタッフ大谷君(20)がドタキャン。
 何かあったのか?と思い話を聞くと「前回みたいに危ない目に会うのが怖くてサボった」らしい。
 そりゃ他のスタッフ怒るわ…そういう仕事っしょ常識的に考えて…
 とまあ、完全に蛇足となった検証の後に本編映像。久々の警告表示の後にカウントダウンが始まり問題の映像。
 映し出されたのは薄暗いロッカールーム。一つのロッカーが徐々に開き、中からゆっくりと現れる右半分の赤い人の顔。
 ゆっくりとこちらに振り向こうとし、ノイズで映像が終わる。とりあえず、こっち見んなと。
 総てが謎、という不可解な怖さと徐々に振り向いてくる、という生理的に嫌な怖さはあるが
 個人的にリアリティ分が少し薄いためこの評価。怖いには怖いが、警告までしてする程かな。
5「洞窟」 ★★★★★
 とある観光地の洞窟に遊びに行ったカップル投稿者。同封された写真には背中に無数の引っかき傷。
 「直ったと思った頃にまた浮き出てきて結局消えない」らしい。
 投稿映像の中にあるその洞窟は、過去軍事工場で中国人や朝鮮人が強制労働されていた悲劇の歴史の場所らしい。
 で、映像は洞窟の岩の中にぼんやりと、しかしハッキリと解る「首無しのガリガリ男」がこっちに手を差し伸ばす。
 ビデオを持った彼氏が「あれ? 今あそこに何か居たような」と気づきかけているのも良い。
 場所、シチュエーション、現象のどれをとっても完成度の高い逸品。説得力がありすぎる。
 個人的ランクを覆すほどの大作。
6「深夜の路上」 ★★★☆☆
 大学生が地方の人気バラエティを真似して撮った映像。どう見ても水曜どうでしょうです。本当に(ry
 車から降りて盛り上がっている映像の中で、一番右端の女性の肩に血まみれの腕が置かれている。
 似たような作品が過去何度か存在したが、その中でも完成度は高い。
7「シリーズ監視カメラ:漫画喫茶」 ★★★★☆
 近所では有名な「幽霊が出る」場所の近くにある漫画喫茶の監視カメラの映像。
 ここでは公園のトイレで首吊り自殺をした女性がいるらしい。近所の人の噂だと空中に浮かんだ女性の霊がたまに居て
 見つかったら追いかけてくる、そうな。
 問題の映像は漫画喫茶の入り口前に止まるエレベーターの中に、明らかに首吊りのような高さで写る赤い服の女性。
 出る場所が嫌過ぎるしかなり鮮明。寒気がする。
8「ギリシア留学」 ★★★★☆
 ギリシア留学の際に撮られたデジカメの映像。黒人の方がペンキ塗りをしている場面で、背後の壁に
 巨大な女性の顔半分のようなものが写される。Part13の「合宿」のようにデカい顔というだけで怖いが
 今回は目が半端なく見開かれていて更に怖味が上乗せ。すばらしい。
9「続・ダビング」 ☆☆☆☆☆
 電話での調査中、一人だけ明らかに変な態度をしていた吉田さんへ取材。
 何か良くわからん事を繰り返したり突然キレたりともうPチガイ確定です。質問してる岩澤さんお疲れ様。
 埒があかないのでとりあえず問題の映像を吉田さんに見てもらおうとしたら
 いきなりPチガイ吉田さん、スタッフに殴りかかる!
 最近Pチガイと縁があるけど鼻血まで出したのは初じゃないかな?
 それでもスタッフ、懲りずに吉田さんにこちらからの質問を書いた紙に答えてくれるようお願いする。
 吉田さんからの返事はあったが、意味不明な文字の羅列でスタッフが解読すると、
 曰く、「あのビデオは昔の仕事の際に見つけたもので詳細は不明」
 曰く、「このビデオを見てからしばらく声が出なくなった」
 曰く、「このビデオは霊界からのメッセージだと考えるようになった」
 曰く、「このビデオをダビングして様々な人に見せると呪いが解ける」、らしい。
 そんなPチガイらしい解答でした。もういいだろ、と思ったら最後にスタッフも何故かビビって
 「呪われないようにこのビデオをダビングすることにした」。
 そんなんありかよ。アホらしい。
 結局いつものような「取材中不可解な映像が写った」とか新パターンもないし
 正直、尻切れトンボというか余り生産性の無いただのPチガイ特集で幕は閉じる。

総評:★★★★★★★★★☆(9/10)
 事象映像は総じて★3レベル以上という素晴らしい完成度で、
 坂本一雪氏が監督をしていた「黄金期」の完成度に近づきつつある。
 全体を通してテンポも良く、映像はどれも怖いわで。間違いなく傑作。
 特に「洞窟」以降の後半に収録された作品はどれをとってもメインを張れるくらいの高い完成度を持つ。

 問題点はメイン作品となった「ダビング」。映像自体はそれなりの怖さであるが、まず検証に蛇足が多すぎる。
 スタッフの大谷君のくだりは作品に何ら影響も関連性もなく、全く必要ないと思われる。
 また、警告表示がされるほどの危険作品を、前後編の「前編」で公開してしまう手法はどうなのだろうか。
 最後の最後まで引っ張る今までの手法が飽きられてきたため、新しい手法をとったつもりだろうが…。
 確実に、後編の吉田さん関連の検証を見せてからこの映像を出した方がより怖味に繋がった筈だ。
 
 あと何時になったら気づいてくれるのか解らないが、
 キチガイに検証してスタッフに危害が及ぶ、ってパターン何度目やねん。
 もう散々飽きた。

          

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