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ほんとにあった! 呪いのビデオ
Part1
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No.1
「白い着物の女」
恐怖度:★★★★(最後は★★★★★)
不気味度:★★★★★
衝撃度:★★★★
解像度:★★★
■ 現象 ■
新居へ引越しした若夫婦。作業も一段落つき、仲間たちと飲んでいる様子をおさめたビデオ。まだ電源も入れていないテレビのブラウン管に白い着物を着た女の霊が写っている・・・。
■ 解説 ■
「ほん呪」シリーズの記念すべき一作目は、古典的な幽霊のステレオタイプ、白い着物を着た女の登場。引越しパーティーの様子を写された映像には幾つかの不審な点があった。
一、「耳鳴りのような音」
→曰く、絶対にこの部屋では出ない音
二、「テレビのモニターに白い着物を着た女性のような人影」
→曰く、映像加工された形跡は無し
三、「次に映し出された人影が座っているように見える」
四、「部屋に居る人間の誰でもない不気味な女の笑い声」
→曰く、人の器官からは出ない音
Part1ではこれら4つの点を馬鹿正直にスタッフが検証を行っていき、徐々にその不気味さは増していく。
「心霊現象が写された映像」、「その映像に関連するスタッフの検証」この2つが呪いのビデオの原点になった。更に、検証最中の映像にも白い着物の女は現れる。
そして、ヤラセだと解っていても最後に写される映像には度肝を抜かれる。
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No.2
「トンネルにて」
恐怖度:★★★
不気味度:★★★
衝撃度:★★
解像度:★★★
■ 現象 ■
旅行中のカップルが車内から撮影したビデオ。神奈川県小坪トンネルの壁面に地縛霊の影が・・・。
■ 解説 ■
一回目の黒いモナリザのような人影はなかなかに怖味がある。車の視界から離れそうになると本当に姿が消えるのも、また良い。ただ、2回目の「スタッフはこの他にももう1つ発見した…」となる顔のようなものは意味不明。
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No.3
「墓参りの記録」
恐怖度:★
不気味度:★★
衝撃度:★★
解像度:★★★★
■ 現象 ■
一家揃っての墓参りの様子を8ミリカメラで収めた映像に亡くなった祖母の顔が・・・。
■ 解説 ■
8mmフィルムシリーズ第一発目。かなり解りやすくて良い。解説では「祖母の顔」が、とあるが、他にも様々な現象がある。
1.「車内にいるお爺さんの顔にもう一人の顔が被る」
2.「墓参りの最中に入る赤ぼやけた人の目のようなもの」(ただのブレか)
3.「お婆ちゃんの墓からカメラが右に行く瞬間、おばあさんの顔」(メイン)
4.「カメラがノイズで途切れる際にもう1度お婆さんの顔」
パッと見て見つけられたのが以上だが、他にもまだありそうなので探してみるのも一興。8mmでかなり古い映像のためかなりボヤけているが。
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No.4
「劇団の稽古風景」
恐怖度:★
不気味度:★★
衝撃度:★★
解像度:★
■ 現象 ■
演劇のリハーサル風景を収めたビデオ。役者たちの背後にある稽古場の窓に映るはずのない人影が・・・。
■ 解説 ■
問題の人影とやらは、稽古場の鏡左下映る。不鮮明すぎてただの光にしか見えないが、頑張れば人の顔に見えなくもない…かも。ギャグ系演劇の練習稽古がかなり寒いなあ。仕方ないけどさ。
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No.5
「結婚パーティーにて」
恐怖度:★★★
不気味度:★★★
衝撃度:★★
解像度:★★
■ 現象 ■
結婚式の2次会の模様を収めたビデオ。友人の背中に女性のものらしき手首がゆらゆらと現われる・・・。
■ 解説 ■
黒い服を着た人の後ろにブラブラと揺れる手首。動き方がやけにリアルだが少し不鮮明なのが勿体無い。怖味も普通といったところ。
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No.6
「事故現場にて」
恐怖度:★★★★
不気味度:★★★
衝撃度:★★★
解像度:★★★
■ 現象 ■
偶然、交通事故現場に通りかかった投稿者が撮影したビデオ。ガードレールにこちらを睨む男の顔が・・・。
■ 解説 ■
事故現場から過ぎ去った後にガードレールに写る、青白い恨めしそうな男の顔。ほんとに恨めしそう、という形容がピッタリなのが怖い。シンプルな出来だがそれがかえって良い。
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No.7
「監視カメラ」
恐怖度:★★★★
不気味度:★★★
衝撃度:★★★★★
解像度:★★★
■ 現象 ■
カラオケBOXの監視カメラがとらえた映像。無人の部屋に髪の長い少女の霊が・・・。
■ 解説 ■
後々恒例となる監視カメラシリーズの原点。5〜6個のカラオケBOXが次々に映し出され、前フリとして霊現象が入るボックスだけにノイズが入る。途中イチャついてるカップルに殺意を沸きながら訪れる10:04:08、無人のBOXにいきなり少女の姿がハッキリと現れる!引っ張って引っ張って集中力がちょっと途切れる頃に現れるので、インパクトが十分。手法的にも上手い。
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No.8
「生中継番組」
恐怖度:★
不気味度:★★★
衝撃度:★★
解像度:★★
■ 現象 ■
ある地方のローカル番組で不可解な現象が。突然、電波の状態が悪くなり、出演者たちの顔が歪む・・・。
■ 解説 ■
生中継の最中に現れるノイズと、民家の壁、男の後姿、突如現れた文字郡。これ霊現象じゃなくて番組スタッフのミスか何か上書きしただけじゃないんか? 意味は解らないが怖さはそれほど無い。
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No.9
「大学校舎にて」
恐怖度:★★★★
不気味度:★★★
衝撃度:★★★★★
解像度:★★★
■ 現象 ■
肝試しで深夜の校舎を探検する投稿者たち。廊下の奥から白く半透明な少年の霊が現われる・・・。
■ 解説 ■
様々な話題を提供する「現物出現シリーズ」の第一作目。今回は曰くつきの大学校舎へ肝試しに行った際の映像。謎の白い影が、ゆらゆら蠢くように、動く。曰くつきの場所、夜間、そして直前に発見する献花の存在がリアリティを増す。
現物出現タイプの醍醐味は、投稿者が霊現象に気づいて逃げるか驚くため、臨場感タップリだという事だ。
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No.10
「盗撮・試着室」
恐怖度:★
不気味度:★★
衝撃度:★★
解像度:★★★
■ 現象 ■
マニアが撮影した盗撮ビデオ。試着室のカーテンに男の顔がくっきりと浮かびあがっている・・・。
■ 解説 ■
そりゃ乳に目がいって霊現象とかどうでもいくなるっしょ。
何か目が写ったけどどうでもいいです。そりゃ男としたらエロ>霊 だね。ごめんなさい。
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No.11
「千駄ヶ谷トンネル」
恐怖度:★★
不気味度:★★
衝撃度:★★★
解像度:★★
■ 現象 ■
心霊スポットで有名な都内・千駄ヶ谷トンネル。「呪いのビデオ」取材班が霊の姿を捉えるべく撮影をはじめたが・・・。
■ 解説 ■
スタッフが都内随一の場所で撮影したらしい、もの。トンネルの天井に顔らしきものだがちょっと不鮮明。言われてみれば髪の長い女性、だ。白い着物の女と繋げているのだろうがちょっと無理矢理感もある。
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総評:★★★★★★★☆☆☆(7/10)
ほん呪シリーズの記念すべき一作目。ほん呪シリーズの伝統である事象の映像と、それにまつわる大真面目な検証が始めて行われた回であり、コロンブスの卵。
この頃は視聴者側の耐性が低いということもあり、また、丁寧な作りで、本当に説得力があった。
引っ張り方が美味く、作品も総じてかなり怖いのが揃っている。
とりあえず何の予備知識も無しに見れば最後の演出には死ぬほど驚かされるだろう。
ただ、DVD版ではこの「最後の仕掛け」が消去されているため、ビデオ版より怖味が半減以下している。これは本当に勿体無い。
なので鑑賞の際はビデオ版を強くお勧めしたい。(もう希少ではあるが)
このシリーズの目玉となるメイン作品「白い着物の女」をはじめ、「大学校舎にて」「墓参りの記録」など良作もアリ。
ほん呪シリーズ入門書としてもお勧めの一作である。