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ほんとにあった! 呪いのビデオ
Part55
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No.1
「銅像」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
夜、とある公園で友人達と酒を飲み遊んでいた際、撮影された映像。敷地内には、リアルな人間を模した銅像がそこかしこに点在している。友人達の姿を撮影していたところ、男の子の銅像が成人女性の姿へと変化し、こちらに向かってくる。

■ 解説 ■
投稿者の友人インタビューから。
撮影者の内村さんがいなくなり、行方不明になったというが、
なんで友人がいなくなったのに半笑いなんだろ、こいつw

現象。
夜中、公園で遊んでいると階段の中腹にいる子供の銅像が、
突如成人女性のようなシルエットになり
こちらにゆらゆらと向かってくる。
現象に気づいた投稿者が、再度銅像の方にカメラを向けると元に戻っている。
その様子に気づいた投稿者、ダッシュで逃走。
現物出現タイプで、ゆらゆらとこっちに向かってくる様子もなかなか怖味あり。
つかみは良い感じ。劇場でワクワクしてました。
そしてこっから伏線なんだよなぁ今回。


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No.2
「ロールシャッハ」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
投稿者の男性が所属している大学の映画研究会には、入部したら必ず見させられる映像がある。廃墟で撮影されたという自主映画の風景カットの後半に一分ほどに渡り、極彩色の幾何学模様がうつしだされる、という代物。

■ 解説 ■
菊池が普通にあらわる(笑)
菊池が関西の寺で滝修行(笑)をしている時に出会った熊井君という大学生からの投稿。
妙にフレンドリーな菊池と、妙にオドオドしている熊井君がなんとも…

・所属している映画研究会で見せられる映像があるという。
・それは10年ほど前、廃墟で撮影された映像である。
・その映像に、自分の顔が映っている!と言った部員がいた。
・撮影した部員は、数日後に事故で亡くなった。
・映像を見ると亡くなった部員の顔が浮かび上がってきた。
・後に、映像に自分の顔が見えると不幸な目に合うという噂が生まれた。
・しかし、今年の夏、映像の中にいくつもの顔が現れた。

話を聞いた取材班と、取材班を抜けた菊池とのダブルで調べる事に。

映像。廃墟の映像の後、甲高い声で女の呟くような声が入る。
その後、ロールシャッハテストのような映像が次々と流れた後、
ドアップで8人くらいの叫んでいるような歪んだ人の顔。
怖いというより、びびる。
が、なんとなくリアリティが薄いのがちょい残念。
しかし顔の連続アップなのでなかなか心臓に悪い。

懇意にしている霊能力者の話によると、直接的な影響はないが、良くない事が起ころうとしている、という。


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No.3
「監視カメラ 窓の外」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
スタッフルームが入っているビル。階段を上がったところに窓があるが、そこに白い光が見えたり、ラップオンが聞こえたりするという。取材班は問題の窓付近にカメラを設置し、しばらく様子を見てみることにした。


■ 解説 ■
先ほどのロールシャッハの映像の会議をしている所で、突然井上が現れる。
「で、でました・・・窓の外で、なんか・・・」
井上は窓の外から女の声がしたという。つーかこいつ、こんな仕事してるのにびびりすぎ(笑)
井上には「シネ」と聞こえたというが。

川居も10日ほど前から、スタッフルームの付近に設置してある窓からラップ音が聞こえ始めた。
5日前、窓の人に白い光が映るのが見えた。などの事象を体験していた。
窓は3階にあり、すぐ外にはビルがあるため、悪戯とも思えない。
そこでカメラを設置し、しばらく様子を見る事に。
カメラの映像。
AM2:00。窓からラップ音が聞こえはじめ、その3分後、窓を叩くはっきり見える白い手。
よくあるパターンだけど悪くはない。良くもないが。

で、その後外で近くの外国人が何か話しているが、言葉がわからなくて???のスタッフ達w
しかしスタッフの阿草の英会話できる特技を発揮し、話を聞けることに。
その近くに住むインド料理屋のラジャさんは、(スタッフの勤める)ビルの間に女の人が立ってて、体が光っていた。という。
そして突然、消えたという。ゴーストではないかと。
狭い隙間にがんがん入っていくスタッフ達。しかしふとましい阿草は入れず。「無理っすwww」と。
なんかよく使うネタだな。これ(笑)
で、なんとそのビルの隙間(ちょうど窓の真下)溶けたように壊れたデジカメが落ちていた。


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No.4
「悪戯電話」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
投稿者・柿崎莉奈から送られてきた映像。彼女は自宅に固定電話を引いている。その電話に少し前から、度々悪戯電話が掛かってくるようになった。いつも、女の声でぶつぶつと呟いている。同棲中の恋人・松本(仮名)に話をしても、全然取り合ってくれない。ある時、柿崎はその音声をビデオカメラで録音してみることにした。すると、そこには音声の他に、不可解な女の姿がうつりこんでいた。また、悪戯電話以降、松本がバイトを辞め、自宅に引きこもるようになった、というのだが。


■ 解説 ■
さて今回のメイン。

投稿者の柿崎さんは、自宅の固定電話に入る悪戯電話に悩まされていた。
女の声でぶつぶつ言っているような声が、深夜に入るという。
同棲している彼氏には話したが、まともに取り合ってくれず。
証拠として映像を撮影した。
電話は決まって彼氏がいない時に掛かってくるため、浮気を疑った。
録音機能で声を取ろうとしたが、録音にするとノイズ音しか撮れていなかった。
映像を撮っていると、彼氏から着信があり、更に電話越しからも着信音が聞こえた。
つまり、掛けている人が家の中に居るか近くに居る…?
怖くなった柿崎さんは、そのままカメラを回したまま家を出た。
(誰かが侵入しているような痕跡はなかった。)
その後、カメラを確認したが、女の姿が映った。
この出来ごとの後、電話が掛かってくることは無かった。
更に彼氏は、この出来ごとの後、バイトを辞め家に引きこもるようになった。
昼間PCでコソコソと何かをしているような様子である。
取材班にも、彼氏が何かをしているか探って欲しい。

事実関係を探るため、自宅へと向かう取材班。
彼氏の松本さん、何を聞いても全くの無反応。
しかし「浮気をしてるんじゃないかと」と聞くと急に激おこモードに。
「人のネタでメシ食ってるゴミクズ共が! これ見てる視聴者も同じだよ!
 お前らも呪われて死んでしまえ!」
と何故か画面の前の我々を超批判!w←これも伏線の訳ですがね。
あまりにも中二臭いというかぶっ飛び具合にこっちが(゚д゚)状態。
呪いのビデオヘッズにとってキチ○イは慣れているが、怒られるのは斬新だなぁ(棒)

で、映像。
彼氏からの着信の後、びびって部屋を出ようとする柿崎さんがドアを出ようとする際
背後に女の姿。
さっきの松本さんのファビョり具合で色々持ってかれてるから、いまいちインパクト薄し。
まあこれも伏(ry


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No.5
「タイムラプス」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
最近、投稿者の男性は一眼レフカメラを購入した。そして、微速度撮影という特殊な方法で変わりゆく夜空の様子を撮影していたのだという。すると、画面奥に不可解な女が現れる。しばらくその状態で立ち止まっている女。と、次の瞬間、不意に消え…。

■ 解説 ■
画面右奥にゆらゆらと現れる女の姿。
次の瞬間、画面に向かってドアップとなって出現!
バカめ、こんな映画を楽しみにして、説明文の内容をだいたい覚えていた俺にとっては、予測済みだ!
(予測してなかったらアイエエエエ!?アップ!アップナンデ!って声上げてた)

すげーのが、10人くらい映画館で見てた人いたんだけど
これでも誰も声上げてなかった事かなぁ。
呪いのビデオヘッズ共、訓練されすぎw

この辺で、「あれ? 今回出てくる全部事象同じじゃね?」と気づいてくる頃ですね。
事象の人、鼻大きくてわかりやすいしね。

因みに、投稿者はこの後車が半壊する事故に巻き込まれた。


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No.6
「誰がいなくなった?」

 恐怖度:★★★★★
不気味度:★★★★★
 衝撃度:★★★★★
 解像度:★★★★★

■ 現象 ■
松本との対面からしばらく経った頃、取材班は彼がかつて勤めていたバイト先の友人から気になる話を聞くことができた。その男性・桜井俊樹によると、松本がバイトを辞める少し前、バイト仲間と肝試しへ行くことになった。その際、嫌がる松本を無理やり同行させたという。かつて、彼は大きな交通事故に遭遇し、生死の境をさまよった。それ以来、幽霊が見えるようになったらしい。彼がいることにより、肝試しがより一層盛り上がると考えたが、事態は思わぬ方向へと展開し…。

■ 解説 ■
メイン2。
その後、調査を進める取材班は、松本さんのバイト仲間の友人・地獄のミサワ似の桜井さんから話を聞くことに。
・松本さん含む3人で肝試しにいった。
・松本さんは昔、大きな交通事故に巻き込まれ、その後霊感体質になったという。
・偶然、森の中で廃墟を発見した。
・その調査中、松本さんが急にパニックなりおかしくなった。(手にあからさまに、前に出てきたデジカメ握ってるあたりいやらしい(笑)
・松本さんにカメラを持たせて撮らせていた。
・撮影した廃墟は、牛舎・牧場のようなところだった。
・そこで、松本さんが、突如消えた。
・2〜3秒後、急にバーンと音がし、後ろで松本さんがパニックになっていた。
・その時松本さんに何があったか、本人は全く言ってくれない。
・廃墟を撮影した際のビデオカメラを確認すると、女の姿が映っていた。
・松本さんが消えたのは2〜3秒だった気がするのが、30分くらい黒い画面が映されていた。

・車に戻った際、松本さんからLINEで数十通に及ぶメールが入っていた。
・先の時間のメールが届いていた。
・都市伝説「きさらぎ駅」の状況によく似ている。
・松本さんは、別世界に行ったとしか思えない。
(このLINEのメールはちょっとわざとらしすぎるというか…(笑)

その後、菊池からロールハッシャの調査結果が届く。
熊井くんの映像の出所を調べていると、映像撮影の経緯を知る大学のOBに行きついた。
・2003年頃、曽根崎さんがこの映像を撮影した。
・廃墟を撮影するため廃墟に行ったが、そこで曽根崎さんが暴れ出し、気絶した。
・実際は撮影者の曽根崎さんは亡くなっていた訳ではなく、体調を崩し鬱になり大学を辞めた。
・その後、今年に入って自殺していたという。
・更に、熊井さんの映像の廃墟と、現在調査している牧場の廃墟は同一であると思われる。
・菊池と合同調査をすることに…

ここで菊池の上にある段ボール類が落下してくる!(笑) 本作で一番びびったw
物が落ちても相変わらずクールな菊池がステキwww

その後、地獄のミサワ似の桜井さんを連れて廃墟のある場所へ向かった。
付近の住人に、廃墟の話を聞く。
住人は誰も廃墟の話をしたがらないようだったが、わずかばかりの情報を得る。
・10年前に潰れたが、確かに牛舎はあった。
・夫と子が亡くなり、一時期妻が1人で経営していた。

廃墟探索、雰囲気といい内装といいSP1「大山家」を彷彿とさせるような感じがちょっと懐かしいね。
探索中、「ロールシャッハ」で撮影されたポイントを菊池が発見。
その次に、松本さんがパニックになって倒れていた場所を確認。
帰り途、、、ちょっと危なさそうな、貰いタバコ好きのオッサンと遭遇。
キレられるパターンかなーと思ったら、意外と話を聞かせてくれることに。

・昔、ここには家が立っていた。そこで、経営者の娘が焼身自殺した。
・恋人と電話している最中、自分の姿をビデオに記録しながら焼身自殺したという。
・撮ったビデオを見た者は呪われて死ぬという噂がある。
・恋人の男性も、その後亡くなっている。

で、よーやく地獄のミサワの廃墟探索の投稿映像。
ミサワも後輩もうぜーのなんのwww
で、ギャーギャーわめている2人の声が急に途切れ、背後からいなくなると...
背後にチェック柄の服が映り、、、カメラを上げるとこちらを凝視する真っ黒の顔をした女のアップ!!
そしてその後、30分ノイズが続く。この音、留守電を音声で撮った時のノイズ音と同じなのね。
それにしても事象がマジに怖いです。トラウマもん。
急に静かになり、チェック柄の服が現れ、そっからゆっくり顔を映すっていうシチュエーションの推移が完璧すぎるわ。
歴代でも5指に入るほどだと思います。
(1人で見ていたら失禁していた!)

その後、松本さんの取材を続けていたところ、インターネットで松本さんの事故について行きつく。
両親・兄弟が亡くなるほどの大事故があったのは事実であるという。
柿崎さんに、松本さんの事故について本人から話を聞いてもらうことを依頼。


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No.7
「飛ぶカメラ」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★★
 解像度:★★★★★

■ 現象 ■
投稿者の女性が職場の同僚とたこ焼きパーティをしていた際、撮影したデジカメ映像。投稿者の女性がカメラを持ったまま立ち上がろうとした時、突如、カメラが手から飛んで、ハンガーラックの下に入り込んでしまう。そこには不気味な顔が覗いていた。


■ 解説 ■
自宅でタコ焼きパーティーをしていると、突如カメラがハンガーラックの下へと「飛んでいく」。
しかも、そこにあったのは女の目のドアップ!! 不意打ちすぎ!
飛んで行ったカメラを回収する際、徐々にカメラが引いて行く際に「女の顔」がよくわかる構図というか
斬新であり新鮮。
そしてめっちゃ怖い。
アップ中に目が動くところとか、目の焦点あってないのとか...
いや、これ続けて素晴らしい。


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No.8
「悪人」

 恐怖度:★★★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
取材班は松本達が訪れたという牧場の廃墟を訪れる。地元住民によれば、かつて、その廃墟で一人の女性が焼身自殺を図った、という噂があるらしい。また、その女は自分の死に際をビデオで撮影していた。そして、その映像を見た者は呪われてしまう、というのだが。そんな矢先、柿崎から思わぬ連絡が入った。取材班はかつてない恐るべき闇に飲み込まれてゆくのだが。

■ 解説 ■
柿崎さんから、差し迫った様子の電話が入った。

松本さんが、いなくなった。

松本さんに事故の話を聞くと、この間のように激おこになり喧嘩となった。
柿崎さんが仕事から帰った後、PCや貴重品を持って家から居なくなった。
その後、連絡がつかなくなった。
彼の居所を探していると、渋谷で松本さんを見たという証言があったが…
泣き崩れる柿崎さん。
そこでなだめる川居。彼女の超ミニスカは、比較的怖い今作では唯一のオアシスである。
その隙を狙って、部屋の中を物色する菊池と岩澤。
ロフトで、菊池がキーアイテム発見。ズボンからプリントアウトした紙を発見。
それは、2chの情報流出事故から流れた7人の情報と、2chのスレッド。
スレッド内容は、松本さんの事故の内容のものだった。
7人の情報は、松本さんの家族に批判的な書き込みをした者たちだった。

更に、、、
7人のうち3人は、最近届いた投稿映像の投稿者と同姓同名であった。
「銅像」「タイムラプス」「飛ぶカメラ」の投稿者が、それである。

裏付けをとるため、それぞれの投稿者に事実関係を確認することにしたが
飛ぶカメラの投稿者は、脳梗塞で倒れていた。
銅像の撮影者は、行方不明。タイムラプスの投稿者は、交通事故…。

更に、銅像の撮影者は2chに書き込みをしており、
タイムラプスの撮影者も掲示板に書き込みをしたこと自体は認めていた。
他の4人は、繋がらなかった。

これらの事実から推察すると…
松本さんは、批判的な書き込みをする不特定多数の一般市民に怒りを感じており、
そんな折、2chの情報流出事故が発生。批判的な書き込をした者たちへ、霊的な力により制裁を加えた。
更に言えばロールシャッハに映る8人の顔は、その怨霊の犠牲になった者たちではないだろうか。

で、いよいよ最後。(個人的には蛇足だけどw)
井上が、ポストに手紙とSDカードを持ってくる。
手紙の内容は「悪人は俺か、それとも他人か」。
その手紙は、菊池が筆跡が松本さんと同一であることを特定。松本さんが投函した。

井上は、不審な人物が浅草方向へ歩いていると報告
岩澤「お前それ早く言えっつーの!」

で、スタッフ総出で大追跡。茶番すぎる・・・
てか、見覚えある景色なんだけど、スタッフルームと職場近いかも(笑)
浅草の交差点を猛ダッシュするスタッフども。
カメラワーク酔う・・・。
で、地下鉄の銀座線で発見。しかし、松本さんは電車に乗った後だった。
嘲笑うかのように、銀座線で渋谷へと消えていく松本さん。


以後、松本さんの目撃情報はない・・・

補足・・・。
この「渋谷方面へと消えていった」という演出は、
渋谷のミニシアターで限定公開していたのと掛けた演出だったので、
DVD版だと演出の意味がない。
全映像終わった後松本さんが出てくるのかな?と思ったけど、そんなことはなかったぜ!!

岩澤のデレ。
大丈夫か井上? お腹すいてんじゃね? メシ食うか?
(笑)

地獄のミサワ似の桜井さんに、映像を確認してもらうと
松本さんが手に握っていたデジカメは、廃墟で拾ったものだったという。
そのデジカメは、やはりスタッフルームの下に落ちていたものである。


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−恒例の締め−
果たして、松本さんは霊にとり憑かれていたのか。
それとも、霊を利用したのか。それは、何ともいえない。
しかし、今考えると、彼は迷い続けていたのかもしれない。

井上「窓の外でおかしなことが起こる前、スタッフルームのドア前に立つ不審な男を見かけた。
   その男は、一言もしゃべらずに去って行ったが。今考えれば、松本さんと似ていた」

恐らく、松本さんは問題のデジカメを入手した後、悩みを打ち明ける為
スタッフルームを訪れたのではないか。
しかしその時、何らかの心の変化が起こった。
彼は、デジカメを3階の窓から投げ捨て、メモリースティックを持ってその場を後にした。
そして、デジカメに残った念のようなものが、数々の心霊現象を起こしたとは考えられないだろうか。

岩澤「ちなみに、その男の人見たのっていつ頃?
井上「8/26だったかなと」

ちなみに、松本さんとおぼしき人物がスタッフルームを訪れたのは
某掲示板の情報流出事件が表沙汰になった当日のことである。

何故松本さんは、メモリースティックを再び持ってきたのか。
彼は、我々取材班がこうするであろう事を予想していたに違いない。
何故なら、彼の真の目的、怒りの対象は
この映像を見ている者たち、全てに向けられているからである。
そして我々は、視聴者に恐怖をお届けするため、
この恐るべき映像を、公開するしかないのである。

(真の悪人は、呪いのビデオ製作委員会でしたってオチw)

−−

さて、いつもの警告。そしてラスト映像。

これはやばい。トラウマ級。
何かっていうと、予想通り、牛舎で焼身自殺した娘さんの映像ですね。
この呟いている声は、「悪戯電話」に残ってた声と一緒やね。

死ねよ! お前死ねよ! あははははははははははははは!!!
しねえええええええええええええええええ!!!
っていいながら灯油被って、泣き笑いしながら焼身自殺する映像がくそ怖いです。
途中、ロールシャッハででてきた映像も出てきますね。
なんか最後、事象っぽい横向きの男の人の顔でてくるんだけど、誰これ?
彼氏?松本さん?
燃えてる女が怖すぎて、事象自体は割とどうでもいい。


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総評:★★★★★★★★☆☆(8/10)

劇場版公開作。
作品としてはフェイク要素強めの追跡取材と検証メインの作品で、
3カ月リリースを一本で全てまとめたような作り。
かなりわざとらしい個所は目立っており、最後の浅草大追跡とか過剰演出気味ではあったのだが、
今回は流石に劇場版と言うだけあって、フェイクっぽさを帳消しにする位、
伏線の張り方と回収の仕方が、群を抜いて巧かった。

いつもの呪いのビデオのベーシックな構成ながら、実は一本のストーリーでした…という展開は、
ある意味で近年の呪いのビデオシリーズでやってきたことの集大成だったのではないかと。

岩澤監督の手法として、心霊事象の恐怖と、時事と絡めた現実に内在する恐怖と
2つの方向性からの「恐怖」をミックスさせたやり方を良く使っており、
今回それぞれ「廃墟探索で発見した焼身自殺の呪いの映像」と
「2chの情報流出事故」というピースを使用していたが
後者のピースがちょっと強引すぎてリアリティ希少になっているのは残念。
過剰演出気味なのも最後まで鼻についたし。

まあ、それでも後半の事象はアングルの「出来すぎ」の感を吹っ飛ばすほどに怖かったし
スクリーンで見れて良かったなとも思ってるので、個人的評価は高めです。

あと、まさかだけど、菊池は今回のために修行(笑)に出てたとか言うなよ?w
次回普通にスタッフに復帰してたら笑う。

          

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