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ほんとにあった! 呪いのビデオ
Part54
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No.1
「私は誰」

 恐怖度:★★★★★
不気味度:★★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
高校生の投稿者が教室で友人の姿を映した携帯電話の映像。スマホに向かって「私は誰」という質問をする友人。すると「イイダケイコ」と思われる不可解な音声が返ってくる。友人はもう一度同じ質問を繰り返す。するとその時、友人の背後に異様に髪の長い女性と思われる頭部が浮かんでいるのだが・・・。

■ 解説 ■
最近、最初にほんと力入れてんなーw

事象はiphoneの自動音声認識機能「Siri」で遊ぶ女子高生。
「私は誰?」という質問に対し「イイダ ケイコ」という謎の回答が返ってくる。
Siriはそんなに正確ではないので、まぁ、たぶんこういう誤回答は良くあるのだが…
その後、再度同じ質問をすると、エラーで端末が停止。
和気あいあいとした雰囲気が、だんだん不穏になってきて言葉数が減ってくるのもイイ!

しかし次の瞬間、背後に佇む「異様に髪の長い女の頭」がハッキリ映る!
首だけってのもえらく怖い。
それに気付き、カメラを捨てて逃走する撮影者!
カメラが床に落ちた後でも、未だ事象をハッキリと捉えているのも素晴らしい。

事象そのものの恐怖、事象に気づく撮影者と良い要素は沢山詰まっているが
今回は更に時流に乗って「スマホ」をテーマにしたのが素晴らしい!
「イイダケイコ」の背景とか、ちょっと話の肉付けをすれば
現代発の「都市伝説」として流行させることも可能な素晴らしい素材でもある。
いやもう、最高。


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No.2
「見えぬ踏切」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
大学生の投稿者が入居している寮のロッカーの裏側に落ちていたミニDVテープの映像。車は道を間違え行き止まりに突き当たる。引き返そうとしたその時、突如車内に踏み切りの音がこだまし、彼らはパニックに陥る。車も動かない様子で、フロントガラスの向こう側には数体の黒い人影が現れる・・・。

■ 解説 ■
連続で現物出現タイプ!

事象は車でドライブしていると行き止まりにつきあたり、そこから何もない空間から
車内にハッキリと響き渡る「踏切音」。
それに気付きパニックになる投稿者たち。更に、会話の内容から車も動かなくなった模様。
踏切音だけではなく「電車の近付く音」もハッキリ聞こえるのも高ポイントでこれが恐怖を煽る!
更に、電車の通過する音に併せて、フロントガラスには複数の人影と、手前に男の顔が映る。
この顔自体は正直オマケ。
あるはずの無い電車音と、この音に対する撮影者たちのリアクション、これに尽きる逸品。

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No.3
「霊界電話」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
投稿者が幼い頃に撮影されたホームムービーの映像。当時住んでいた団地の一室に集う、主婦仲間やその子供たちの姿が映し出されている。映像の途中でふいに紛れ込む電話の呼び出し音。続いて、年配の男性の「ユミちゃんは今どこにいるの?」という呼び掛け声に対し、女の子と思われる「おはか」とつぶやく声が聞きとれるのだが・・・。

■ 解説 ■
個人的お気に入りです。音声モノの傑作。

取材から。
・女の人と子供しかいないのに、男性が電話で話をしているような声が入る。
・隣に住んでいた小松さんという男性の声に似ている。
・映像を撮影する以前に亡くなっていた。
・身寄りの無い高齢の男性だった。
・誰かが来ている形跡はなく、孤独死だった。
・小松さんは別の存在が見えていた?

主婦仲間と子供達が遊んでいるホームムービー。
映像の途中から音が途切れ、代わりに
電話の呼び出し音から老人のようなしゃがれた声が入り始める。
老人が何を言っているのかは聞き取り辛い。字幕つけてくれw、

最後の
「ユミちゃんは今どこにいるの?」に対する女の子の回答が破壊力満点。

「お は か」



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No.4
「失われた仔ども達 後篇」

 恐怖度:
不気味度:
 衝撃度:
 解像度:

■ 現象 ■


■ 解説 ■
例によってあらすじは省略だー。

取材班の元に、不可解な封筒が届いた。
封筒の差出人は、草間さん。
Part52において話の出所を探っていた時にインタビューした人だね。
草間さんは、問題の怖い話をコインランドリーで偶然知り合った人から聞いたと言っていたが…。

手紙の内容は、
取材班に対する謝罪の文面から始まった。
実は、コインランドリーで聞いたという話は嘘であり(井上超赤っ恥wwww)
怖い話は、大学時代の友人、「影山格」という人物から話を聞いていた。
そして、彼こそが怖い話の出所であるとの告白。

同封されたビデオテープには、その影山格さんが、
例の怖い話をしている内容が記録されていた。
日付表示を確認する限り、2011/5月の映像だった。

また、影山さんの隣で話を聞いている人物は、
安倍さんから手渡された写真に映っていた
「安倍さんの恋人」と同一人物と思われた。

また、手紙には友人の奥元さんが自殺したという話も綴られており
奥元さんは、映像に映る安倍さんの恋人だという。

後日、スタッフの阿草から話の裏取り結果を確認。
・去年の9月頃、奥元さんの遺体が発見された。
・車内で練炭自殺。

て事は、安倍さんも奥元さんから話を聞いた可能性もある。

取材班は、草間さんに連絡をとるも繋がらず、
以前草間さんと一緒にインダヒューした南條さんに連絡をとってみることに。

・一週間ほど前、妊娠していた奥さんに暴力を振るい
 臨月だったため、子供を流産させたため障害で逮捕され、実刑を受ける可能性もあるという。
・草間さんの奥さんは命に別条はないが、子供を亡くしたショックで精神的に不安定になった。
・夫婦仲は良く、草間さんに暴力傾向はないように思えた。

おそらく草間さんは日付指定をした上で取材班にテープを送り、事件を起こした可能性もあると思えた。
草間さんは、奥元さんから真相を聞かされたのではないだろうか。
真相を知り、草間さんは今回の行動に走ったのではないか?
取材班に止められる恐れがあり、真相を言わなかったのではないか。
あー、奇形児が生まれるから流したっつーことか。。。

我々は、全ての真相を知る影山さんを追う事にした。

つづく。

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No.5
「シリーズ監視カメラ 老人ホーム」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
とある老人ホームに設置された防犯かめらの映像。深夜、無人の廊下の奥の方から、突如、誰も乗っていない車いすが現れ動きを止める。するとそこにゆっくりと体を揺らす何者かの姿が現れ、そして、再び消えるのだが・・・。

■ 解説 ■
深夜の老人ホームの映像。
事象は画面右端からゆっくりと現れる誰も乗っていない車いす。
すると、車いすから体を揺らしているような老人の姿が現れ
煙のように消えていく。
事象的には三輪車で似たようなパターンはあったが、
まさしく言葉通りに煙のように消えていくのは新鮮かも。

2カ月前から、1人の老人が亡くなって以来、無人の車いすが通路に放置される
という現象が頻発するようになったという。

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No.6
「ワーパーキング」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
投稿者の意図とは関係なく撮影されてしまった不可解な映像。タワーパーキング内で唐突に録画状態になるカメラ。車が所定の位置に移動している時、正面右奥の暗がりに子供と思われる姿が現れる。また、画面が闇に閉ざされる直前、フロントガラス越しにカメラを覗き込む顔がはっきりと確認できるのだが・・・。

■ 解説 ■
これも地味に良い!

取材から。
・恋人が車内にビデオカメラを置き忘れた。
・ビデオカメラが勝手に録画状態になっていた。
・無人にも関わらず録画が開始されていた。
・タワーパーキング内に子供の姿が映されていた。
・その日は、後方確認のモニターに子供の影が横切ったり、
 高速道路の料金所で、スタッフが後部座席の方を見て微笑んだりなど
 変な事が頻発した。
・不可解な現象が起こったのはその日だけ。
・その日は、レンタカーを借りていた。
・レンタカーに憑いていた?

事象は車内からタワーパーキングに納車されていく際の映像。
画面が暗くなった途端、右奥に子供の顔のようなものが映り、
さらに画面が真っ暗になる直前、フロントガラス奥からはっきりと子供の顔が映る!
子供の顔自体も怖さがあり、移動してくるパターンも良いが
今回は何よりタワーパーキングという場面設定がとても良い。

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No.7
「今はもうない・・・」

 恐怖度:★★
不気味度:★★
 衝撃度:
 解像度:★★

■ 現象 ■
投稿者が友人と共に数年前に店じまいして、今はもうないという、とあるバーへ行った際、撮影した映像。酔っぱらった勢いから偶然持っていたデジタルカメラで女性店員の方を映した時、その右奥に見えるガラスケースに片手をあげ、こちらを覗き込む上半身と思われる人影が写りこんできるのだが・・・。

■ 解説 ■
事象はバーの右奥にあるガラスケースから、片手をあげているような人影。
露出度も低く怖味もない。うーん、久々の捨て作?

因みにこのバーは閉店され、今はもうないのだという。
店長が失踪したらしいが理由などははっきりしない。
取材班の調べによると、この貸し店舗は入れ替わりが激しい場所として有名らしいのだが。

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No.8
「失われた仔ども達 続・後篇」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
数日後、取材班は出所の人物を訪ね話を聞こうとするが、頑固なまでに彼に拒まれてしまう。もう1本のテープの中には、隠しカメラで撮られた彼の小学校時代の担任教師から得た証言が記録されていた。彼の母親は若い頃に最初の子供を産むが、奇形児で生まれてすぐ死んだと言う。その後、母親は精神に異常をきたすが、5年後、彼を身ごもるのだった・・・。

■ 解説 ■
取材班vs影山格。

影山さんのアパートを特定し、大部隊で包囲することにw いつになく物々しい。
どうやら不在のようなので、待つことに。
夜まで車内で待機していると…
その時である。

き、菊池ー!!

岩澤「き、菊池?」
井上「僕が呼びました」
岩澤「何で?」
井上「人が多い方がいいと思ってw」
菊池「人ごとだと思えないんで、僕も参加させてもらってもいいですか?」
岩澤「大丈夫なん?」

岩澤「井上、お前、言えよ」
井上「すみません」

岩澤「何? 最近どうよ? 修行は?」
菊池「順調です(キリッ」

心温まる会話ですなぁ(棒)
てか、どっから突っ込んでいいかわかんねーw
ちなみに、菊池の出番はここで終了です。マジで。

ひと笑いあった、それから数時間後…

影山さん現れる。総員で包囲する取材班。
影山さん流石にびびる。
岩澤劇場はっじまるよー。

岩「あなたが言いだしたんですよね?」
岩「怖い話を聞いた他の人がどうなったか知ってますよね?」
岩「あなたが原因なんですよね!?」
岩「ここから始まったんですよ!」
岩「あなた、この話をしたらどうなるか解って話したんですよね!」←言いがかりw
影「警察呼ぶぞコラ!」 岩「ええどうぞ呼んでください」
岩「冷静にちょっと話ましょ?」←おいw
岩「どうなるか知りたいんですよ!」

なんか2時間ドラマの最期の方見てるみたいだなぁ(棒)
いやほんと、岩澤の取材、史上最低すぎるw


で、ここで草間さんから送られてきたもう1本のテープ。
影山さんの小学校時代の担任から、家系の話を伺った時隠し撮りをしたという映像。
準備、良すぎじゃねw
(因みにこの担任とは後日取材班が会話し、映像を公開する許可を貰っている)

・母親に暗い話があり、若い頃最初の子供を産んだのだが、奇形児だった。
・奇形児だったこともあり、生後間もなく亡くなった。
・母親は精神に異常をきたした。
・その五年後、影山さんを産んだのだが、奇形児が生れると思いこみ堕胎しようとした。
・出産後、何度も影山さんを殺そうとした。
・そして母親は精神病院に。
・影山さんの父親は、震災で亡くなった。
・震災で実家が倒壊し、仮設住宅に入ったが、そこで病死したという。
・以後の母親の行方は不明である。

確かに、「怖い話」の内容と似てる所もあるが
怖い話こそ真実であった可能性はないだろうか?
取材班が調べた限り、影山さんの母親が精神病院に入っていたという事実は確認できなかったが
戸村さんの映像に映った女性が母親であるとすれば、既に母親は亡くなっているのではないだろうか。

ここで、先ほど紹介した影山さんが怖い話をしているという映像。
ん? なんか映ってたっけ?
ああ、続きがあんのか。
映像途中に不可解なものが映り込んでいるという。
怖い話をしている最中、突然画面がフリーズし、背後に半笑いの女性の姿が浮かび上がる。
あと、含み笑いも聞こえるような…?
その女性のナリというか、顔には2人の子供の顔が映っており、右目が異様にふくらんでいたり
顔全体が歪んでいたりと、グロさもあってなかなか凶悪。結構怖いっす。
この邪悪な笑顔は、よくぞ広めてくれた!みたいな感じなんかねぇ。

因みに、一つ不可解なことがある。
影山さんは、怖い話を物心がついた頃に母親から聞いたと語っているが
既にその頃は、母親は精神病院に入っており居なかった筈ではないだろうか。

取材班は、呪いのビデオPart52で怖い話の内容を紹介した。
しかしそこには一部、意図的に隠している部分がある。
懇意にしている霊能力者から、それにより、呪力はかなり弱められるという。
これ以上被害者を増やさない為にする措置である。
インタビューを行った方たちには、堅く口止めをしており
この話が世に出ない事を願うばかりである。


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−恒例の締め−
最後に一つ、気になることがある。
最近、投稿者、戸村さん妻が妊娠したのだという。
取材班は、調査で明らかになった事実を敢えて伝えた。
だが後日、次のようなメールを送ってくれた。

「検査をしたところ、子供には何の異常もないが、どうなろうが
 私たちは子どもを産むつもりでいます」と。(いい夫婦だね)

現代社会において尚、その存在を知らしめようとする異界の者たち。
その裏側には、死というものが介在していることを忘れないでいただきたい。
死とは、その大きさや年月に関わらず、哀しむべき出来ごとであり、
それが故に、怨念の曰くは、現在においても絶えることはないのである。

異界の者たちの微かな声が聞こえる限り、
我々「呪いのビデオ製作委員会」の調査の日々が終わる事はない。

(かっこいい!)


で、で、今回これで終わりじゃなく、最後隠しギミックがあります。
ネタバレするのもちょっと気が引ける気がするけど、だいたいこれ見てる人って
一回見た事のある人が多い「はず」だから、いいよね。

最後、一般募集のご案内のところ、注目。
一瞬だけど、画面左側に「3人の子供の顔」がはっきりと映ります。
このやり方懐かしいですね。Part1以来かも。

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総評:★★★★★★★☆☆☆(7/10)

2013年はよほどの豊作だったのか…今回も投稿作品は厳選された逸品揃いの贅沢回。
今回は久々に捨て作品が1つあったが、
初っ端から現物出現タイプを連発するという大盤振る舞いで、
メイン以外だけでも十分に楽しめる出来となっており、最初から最後まで楽しめる。
特に冒頭の「私は誰」は、都市伝説化できるくらい、
シチュエーションが完成された素晴らしい出来。
また個人的には、音声モノの「霊界電話」はかなりお気に入り。

更に、伝説のPart1以来となる本編終了後の隠しギミックもあり。
メインの話とも整合性のとれる事象であり、
「白い服の女」を思い出せさられる良い仕掛けであると思います。

とまあ、褒めちぎりたいんだけど、メインの「失われた仔ども達」の最後の取材がかなりマイナス。
てか、Part45で川居が似たようなことなって岩澤怒ってたけど
自分がやんなよw 言いがかりっちゃ言いがかりだしね。
あとは結果的に前回の次回予告から菊池を釣りに使ったのもどうかなぁと…。
結局コーヒー買ってきただけで何もしてないしw 修行しとけよwww
ただの笑いポイントで登場さしたのであればまだ解るが…修行って何なんだよとw

菊池は「ほんとにあった呪いのビデオ」のヒロイン(笑)だと思っているため、
なんというか、あんまり安売りみたいな使い方してほしくないというかね。

最後かなり不快感は残ったが、
3カ月かけたメインもそれなりに綺麗にはまとまったと思います。
来年も夏が楽しみですね。

          

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