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ほんとにあった! 呪いのビデオ
Part53
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No.1
「血だまりの女」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
投稿者の女性が恋人と共に自宅屋上で撮影した映像。流星群をカメラで撮影することが目的だったが、その日は生憎の曇空。カメラが何気なく下の方を映したとき、向かいのアパートの共用部分に背中を向けた女性と思われる姿が立っている。するとその背中に血のようなシミがみるみる広がっていき、さらにはその女性がこちらの方を振り向くのだが…。

■ 解説 ■
いえーい、頭から新パターンの事象だー。
今回の現象は、霊体であるのか人間であるのかすら解らない、というナレーターからはじまる。期待。
ふと向かいのアパートを映した際、微動だにしない女が佇んでいる。
その女をアップして映していると、徐々に着ている服に血とおぼしき染みがみるみる広がってゆく。
そして、こちらを振り向くのだが、顔は異常に青白い。
奇怪な姿びびり逃走する投稿者たち。
その後、問題の女が撮った場所を映したが女は消えていた。

うーん、なんか事件があったのかもね。
しかしこれは新しくて気味悪い。もうワンパンチ欲しかったところではあるが。

これを撮影した直後から、良くないことが立て続けに起こったというのだが。

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No.2
「復讐」

 恐怖度:★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
知らないアドレスからメールが送られてきたという投稿者。数人の高校生がトイレで誰かを虐めている動画で、苛めているのが投稿者と友人ということがわかる。映像は至近距離から撮られているにも関わらず誰も撮られていることに気付いていない。また、ふいにカメラがトイレに設置されている鏡の方を向くが、そこに映るべき投稿者の姿がまったく映っていないのだが…。


■ 解説 ■
取材。
・ある日、知らないアドレスからメールが届いた。
・動画が1つ添付されていた。
・それは数人の高校生が誰かを虐めている動画だった。
・よく見ると不鮮明だが、いじめている側が、自分とその友人であるという。
・高校生の時、同級生を虐めていたので、心当たりがある。
・映像には不可解な箇所があった。
・送信者のメールに返信してみるが、返信はない。
・高校の友人にも同じ動画が届き、その虐めていた友人の1人が交通事故にあった。
・虐められていた同級生は引きこもり、そして自殺という話も聞いた。
・虐められていた同級生が映像を送ってきたのではないか。

最後、岩澤のぷち説教で取材終わり。


トイレで誰かを虐めてる凄惨な光景。
まず、不可解なのは誰も撮られていることに気付いていない様子。
不意にカメラがふとトイレの鏡の方を向くと、そこに映るべき
"撮影者"の姿が映っていないというもの。
これも新パターンか。アングル込みで考えると怖いには怖いが
自業自得だしなんかなぁ(笑)

また、ずっと低い声で「誰かが呟いている」音が入っており
多分「お前らのせいだ」的な言葉に聞こえる。
かなり解りやすいのだが、これは製作委員会の必殺技・敢えてスルー。


虐めとは、決して許されない行為である。
時として、邪悪な力は自らに跳ね返ってくる事を肝に銘じて欲しい。


現在、投稿者は我々の紹介した霊能者の下で厳しい修行を受けているという。
うさんくせぇwwww

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No.3
「シリーズ監視カメラ 地下駐車場」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
とあるマンションの地下駐車場に設置された防犯カメラの映像。マンションの住人と見れる男性が画面奥の車に乗り込む。すると画面の右端に半透明の女性と思われる姿がゆっくりと現れる。その女性はジッと男性の方を見つめているようにも見える。また、車が発進しカメラの方に近づいてきたとき、その助手席に再び同じ女性が出現するのだが…。


■ 解説 ■
事象は2回映る。
まず、画面中央の車に男が乗り込んだ際、右側に半透明の女の子がゆっくりと現れる。
次、車が駐車場を出ようとした際、一瞬助手席が映るが
その事象が同乗している。更に、その顔は左右にブレているようにも見える。
わかりやすいお持ち帰り(笑)
う、うらやましくなんかないんだからねっ!

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No.4
「失われた仔ども達 中編」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
取材班の元に送られてきた2本の投稿映像。投稿者達は皆映像を撮影する前、聞くと幽霊が現れるという怖い話を聞いていた。それはとある山村の因習にまつわる物であった。投稿者の元恋人が話の出所と考えた我々は、その行方を追う為投稿者に話を聞くが、彼女のことは何も知らないという。投稿者の証言のひとつ、介護関係に勤めているというその方面から彼女の行方を追う…。

■ 解説 ■
あらすじは例によっと省略!

聞くと幽霊が出るという、怖い話を広めたと思われる女性・安倍さんの行方を追う。
まずは彼氏の梅村さんから取材スタート。
・現在、安倍さんの行方は解らず連絡もとれない。
・安倍さんの家はわからない。
・知り合ったキッカケが出会い系サイト(笑)らしいので、わからない。
・映像が撮られた日が、彼女が初めて自宅に来た日らしい。
・直接会ったのは5・6回くらい。
・PCのメールアドレスに連絡をとってるが、返信はない。
・安倍さんは、東京近郊で介護関係の仕事をしているらしい。

まず取材班は、安倍さんに直接会って話がしたいという連絡をするが
返信は届かない。
その後、梅木さんの証言「介護施設」から取材を進める事に。
同姓同名の名前は居なかったが、似たような名前の女性がいたが
去年の6月頃に、急に職場を辞めた。
梅木さん安倍さんが知り合ったのは、7月下旬なので関係はあるのでは?
梅木さんに対し、偽名を使っていた可能性もある。

後日、問題の女性と比較的仲の良かった人物から話を聞けることに。
・彼女の体型がふっくらしてきた。お腹が出始めたので子供ができた?
・聞いて見ると、はぐらかされた。
・体型を隠すような服装をしはじめた。
・その頃、長期休暇を取った。理由については、急な病で入院するのだという。
・復帰後、お腹は元通りになったが、子供の話は一切ない。
・復帰後半月ほどで辞めた。
・長期休暇を取る前に、カラオケに行った時の映像があり提供する。(事象つき)
・映像を確認してみると、その女性はやはり、安倍さんであるという!
・怖い話は、聞いたことがない。

さて事象の映像。
一瞬画面が静止し、安倍さんが半透明になる。
すると、顔から目や鼻も消え、口だけが不気味に微笑んでいる。表情こえー!
それと、映像で見る限りでは、安倍さんのお腹は確かにふっくらしているような気もする。

安倍さんマンションに突撃!

つづく


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No.5
「寝言」

 恐怖度:★★★★★
不気味度:★★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
大学生であるという投稿者が友人宅でお酒を飲んでいた際、何気なく撮影した映像。お酒を飲み始めてしばらく経った頃、友人が怪談話をし始めたのだという。そして、話を終えた時投稿者がオバケなんて絶対いないと発言かると、それに答えかのように女性と思われる「いるよ」という声が響き渡る。その声に気づき動揺する投稿者と友人。その時、眠っている友人の奥背後に…。

■ 解説 ■
これ素晴らしい。
個人的に、呪いのビデオを象徴とする一本「不動産めぐり」にも通じる今回のベストチューン。

自宅で飲んでいたところ、友人が怪談噺はじめる。
その時不可解な事象が起きたのだという。

で、映像。
投稿者が「オバケなんて絶対いないって!」と言うと、男だらけの部屋にも関わらず
女の声で「いるよ...」とはっきり聞こえる。
しかも、その声は寝ている友人の口から聞こえているような?
その声に動揺する投稿者たち。
慌てふためいていると、
その寝ている友人の背後の空間に「女の横顔」が映っている!
事象の顔はかなり浅黒く怖さもあるが、正直解析度がかなり低く、これ単品ではちょっと微妙。
しかし、このシチュエーションは、ほん呪でも1・2を争うほどに良い。

「怪談をしていると霊が寄ってくる」というジンクスを見事に再現し、
こういう霊的なものが、あくまで身近にいる可能性があるということを証明する一本。
こちらの声に反応して突っ込みを入れるというシチュエーションもよいし
投稿者達全員が声に反応して焦り出すのも臨場感があって良い。

自宅でふと思い出すと薄ら寒くなったり、シャワーが怖くなったりする
呪いのビデオの真骨頂を味わえる最高の一本です。何度も言うけど素晴らしい!!


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No.6
「成人」

 恐怖度:★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
投稿者が幼い頃に撮影された七五三の映像。袴姿で自宅の押し入れの前で記念撮影を行っているとき、投稿者の背後から黒っぽい影のようにものが現れ、ゆっくりと消えていく。投稿者の両親はすぐにこの不可解な現象に気づき、ビデオテープを神社に持っていった。すると投稿者が二十歳を過ぎるまで、決してこの映像を見てはならない。また、処分してもならないと言われたのだが…。

■ 解説 ■
両親は、ある理由から長らくこの映像を封印しており、
20を過ぎた頃初めて見せられたのだいう。
事象は、男の子の左側からゆっくりと具現化し、去っていく男の子の影。

投稿者はすぐにこの映像に気づき、神社に持っていた。
神社からは、投稿者が20になるまで決してこの映像を見せてはならない。
また、処分してもならない。と言われたのだという。

事象はハッキリ解るくらいの鮮明度があって良く
その後のアングルも効いている。

投稿者には子供の霊が撮り憑いており、20を過ぎるまで離れる事は無い。
供養のため、処分をしてはいけないという理由らしい。


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No.7
「遺された呪いのビデオ」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
遺品整理業者でアルバイトをしていたという投稿者は、40代の男性が亡くなりその遺品の中に「呪いのビデオ」と手書きされたビデオテープを発見。何気なく映像を見てみると奇妙なものが映されていたという。陸上競技の練習風景を撮影したと思われる映像。荒れた画面が切り替わった時、その端に場違いな女の子と思われる姿があり、画像が乱れるたびにこちらに近づいてくるのだが…。


■ 解説 ■
匿名の手紙から送られてきたビデオテープ。
そのラベルには、いびつな文字で「呪いのビデオ」と記されている。
投稿者は、遺品整理業者のアルバイトをしているのだという。
ある時、40歳くらいの男性の部屋の遺品整理をしていると、
その中に呪いのビデオと手書きされたテープを発見。
投稿者は、呪いのビデオのファンであり、それをダビングしていたのだと思いくすねると
映像には不可解なものが映っていた。

映像。
ノイズだらけの陸上競技場のビデオテープ。
画面左奥にぽつん立っている女の子。
不鮮明で途切れ途切れになるテープの間、ゆっくりとこちらに近づいてくる。
最後はドアップ!!+不可解な音声。

ドアップは反則だよなぁ。普通に怖いわ。
因みに、不可解な音声は逆回転させる事ではっきりとした音声に聞こえるという。
「許して・・・ください」「ウフフフフ・・・」
声は悪くないが、事象が結構強烈なのであくまでオマケだな。
しかし、比較的解りやすいNo.2「復讐」の音声は無視して
これは逆回転までかけて再生とか、あざといわー(笑)

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No.8
「失われた仔ども達 続・中編」

 恐怖度:★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
調査の末、取材班はよく似た名前の人物を捜し出すことに成功する。彼女は職場を辞める直前、人知れず、子どもを出産したのではないか、という疑惑が浮上する。我々は彼女の身辺を探ったが、彼女が子供を出産していたという証拠は出てこなかった。まさか彼女は子供を身ごもり、そして生まれてきた我が子を人知れず闇に葬ったとでもいうのだろうか…。

■ 解説 ■
安倍さんマンションに突撃。
岩澤はサングラスかけてないと死ぬの?
しかし、安倍さんは引っ越した後だった。
隣人に安倍さんについて取材してみることに。

・去年の7月までは住んでいた。行方はわからない。
・すれ違えば挨拶する位なので、よく知らない。
・去年の春くらいに、お腹は大きくなっていた。
・赤ん坊の泣き声なども聞こえなかった。

しかし、安倍さんが子供を出産していたという証拠は出てこなかった。
まさか、安倍さんは子供を身籠り、人知れず葬ったとでも言うのだろうか。

ここで前回の話。
自殺した同級生は自殺したという話があったが、不気味な符号を感じざるを得なかった。

月日は流れ、有力な情報を得られないままだったが
驚くべきことが起こる。

安倍さんから返信! 内容はメチャクチャだが、どうも
「××のコンビニ、ファミマに夜10時、渡したいものがあります」
という内容っぽかったが。

その日の深夜、問題が発生。
スタッフの川居が取材から外れたいという。
どうも、子供が身籠ったまま自殺という符号に恐怖を感じており
「怖い話」が「妊娠」と関係があるかもしれず、女性の身としてはこれ以上関わりたくない。
川居曰く、今回は、特に嫌な予感が強いという。

岩澤、キレると思ったがここは意を汲むことにw
で、他男性スタッフ2人にも確認をとってみるがOKとのこと。

井上「僕は怖い話ほとんど聞いちゃったし・・・
    誰とも結婚しないんで・・・(キリッ」
岩澤「ああ・・・」

井上おいしいわぁwwwwwwwwwwwww

で、問題のコンビニに到着。男三人では向こうも警戒するだろうという事で、
とりあえず井上を待機させ、他は車内で待つことに。
しかし呪いのビデオパーカーは着せたままなんだwww
まー向こうとしてもスタッフだって事が解ると思う目印にはなるが・・・
しかし人選、井上でいいんかいw

指定の時間を過ぎたが、安倍さんは現れない。
30分経過したころ、安倍さん?が現れた。
無言で近づき、何かの袋のようなものを渡してくる。
追撃する岩澤達! 安倍さんに話を聞こうとするも、小走りに逃げられる。
井上突然コケるw
安倍さん様子がおかしい。お腹を抱えたまま何かに怯えているような状態?
それを追跡する男三人。見つかったら逮捕だよなこれw
その後林の中へ逃走する安倍さん。
こんな状態で見失うとかアホすぎるw

で、安倍さんから渡された小包の中には、一枚のDVDがあった。
スタッフルームで確認してみると、jpg画像が大量にあった。
その写真は、安倍さんと恋人らしき人物が映されていた。
更に、ほとんどは白いモヤやら、赤い顔っぽいものやら、えらいことになっている。

最後に一本の映像を紹介。
安倍さんのDVDの中に、一つだけ短い映像が入っていた。
暗闇で何をしているかわからない、音だけ聞こえる映像。
で、途中いきなり赤ちゃんのドアップ! 奇襲だわビビるってこれw
声、よく聞いたら梅木さんの投稿映像のものとよく似てるかも。
更に、その赤ちゃんの映像の中に一瞬だけ男の顔のようなものも映っている。

果たして、この映像は何を意味しているのか。

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−恒例の締め−
山村の民衆に纏わる怖い話
まさか、それは彼女の実体験が歪曲され生み出されたものである、とでも言うのだろうか。
そして、数々の投稿映像に現れた不可解な現象とは、彼女の念が実体化したものである
とでも言うのだろうか。
不明な部分は残ったものの、ひとまず取材班はこれらの出来ごとの区切りを見たと考えていた。

しかし、あの時、安倍さんからよく話を聞くべきだったのである。
むしろ彼女は、被害者だったのではないか。
と、現段階では我々は考えている。

真実は別のところに存在していたのだ。
それを教えてくれたのは、取材班のもとに送られてきた一通の封筒だった。


次巻予告。

取材班の元に送られ来た不可解な封筒
そこに同封されていた手紙には、驚くべき事実が記されていた。

(この辺で菊池の横顔!復帰はええw)

この送り主は一体何者なのか。
そして取材班は遂に、全てを事象を知る黒幕の存在に行きつく。
次回、ほんとにあった呪いのビデオ54。
今、対決の時・・・。


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総評:★★★★★★★☆☆☆(7/10)

前回・前々回と良すぎたため、投稿映像自体は決して悪くはないが
ちょっとパワーダウンの感は否めない。
しかしその中でも「寝言」は素晴らしい。ほん呪とはこうあるべき!な一本だと個人的には思います。
他の作品も頭2つは新パターンで意欲作が多く、それなりに当たっており
後半には単純に怖い「残された呪いのビデオ」などもあったりで投稿映像のバランスは非常に良い。

メインは事象も追跡も安定感があって良く、井上が笑いをとりにきたりでw
単純に面白いし、続きも気になるところ。
ほんと「引き」がうまくなったね。

決して中だるみという訳ではなく全体的にレベルも高いしなのだが、
前述の理由(最近の作品が良すぎた)ので相対的にこの評価。
8点クラスでもいいんだけど、そこはまぁ、次回に期待ということで。

          

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