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ほんとにあった！ 呪いのビデオ
Part46
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No.1
「シリーズ監視カメラ 漂流する写真」
恐怖度：★★★
不気味度：★★★★
衝撃度：★★★★
解像度：★★★
■ 現象 ■
投稿者の自宅内を撮影した監視カメラの映像。半年前に引っ越してきたというマンションの台所側から、いつも誰かの視線を感じるのだという。設置したカメラの映像を見てみると雑誌が勝手に落ち、不可解な女性が映っていたのだが…。
■ 解説 ■
取材から。
・半年前に今のマンションに引っ越した
・新築物件だが、何故かいつも台所から視線のようなものを感じた
・台所に置いてた食器が割れたりすることもあった。
・体調に異変もきたすようになった(病院に行っても特に異変はなかった)
・何かあるのではないかと思い、台所に監視カメラを設置。
・設置三日後、雑誌が床に落ちていた。
・その時の映像を見たら「雑誌がひとりでに落ちて、女性の姿が現れ、食器棚の隙間に入っていった。」
・気になって食器棚の裏を見たら、隙間に白黒写真があった。
・食器棚は備え付けの備品である。
・今のマンションは新築物件なので、自分が最初の借り手である。
・写真と映像を投稿後は、おかしいことは起きなくなった。
スタッフが施工業者、マンション管理人に問い合われたが、全く手がかりはなかった。
さてまず白黒写真。
神社の境内を映したものだが、そこにある女性の頭部が消えている
いわゆる"心霊写真だ"った。
問題の映像。
雑誌がひとりでに落ちた後、台所奥に現れる女性。
その後、壁をすり抜け、台所手前の食器棚の隙間へ消えていく。
この手のベーシック・オブ・ベーシック的な白い服の女はありきたりだが壁突っ切るのは斬新かも。
確かに白黒写真と服装は似ているなぁ…。
スタッフが日ごろ懇意にしている神社に問題の映像・写真を確認してもらったところ
「写真には魂が宿っており、持ち主に悪影響を及ぼす可能性が高い」という手合いのものだった。
写真の出所が不明だなぁ。
因みに、問題の写真と映像はお祓いを済ませ、スタッフルームの倉庫に厳重に保管してある、とのこと。
…神社に預けるんじゃなくて、保管してんのかよ！ｗ
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No.2
「クラクション」
恐怖度：★★★
不気味度：★★★
衝撃度：★★★★
解像度：★★★
■ 現象 ■
恋人と夜景の見える場所へドライブに行ったときの映像。夜景を楽しんで駐車場に戻ると突然、投稿者の車のクラクションが鳴り響く。二人は動揺しながらも車に近づくと車の下に男とおぼしき頭部が覗いているのだが…。
■ 解説 ■
投稿者が車に戻ろうとする際、自身の車から誰もいないのに関わらずクラクションが鳴る。
その後、車を確認するためカメラを一旦下に向けると、そこから男の顔がキョロキョロ覗いている。
クラクションの「フリ」から事象が映るまでのタイミングがなかなか秀逸で、地味ながら結構怖い。
かつて、この駐車場では、誤って子供を轢いてしまう事故があったという話があった。
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No.3
「タロット占い」
恐怖度：★★
不気味度：★★
衝撃度：★★★
解像度：★★★
■ 現象 ■
バイト先の友人達との飲み会の席で撮った携帯映像。タロット占いに凝っているという友人に占ってもらったのだが、三枚目のカードをめくるとふいに赤い光のようなものが画面を覆うのだった。そのカードには鎌を持った死神が描かれているのだが…。
■ 解説 ■
投稿者が酔っ払ってタロット占いをしている最中、「死神」のカードをめくると
赤い光のようなものが見え、死神の首が動いているように見える？(首は動いてない気がするが)
で、更に「死神」をめくった際、赤い顔のようなものが蠢き、カメラに向かってくる。
うーん、タロットかじってるから解るんだが
タロットの「死神」って「死」っていうか、「生まれ変わり」とかそういうポジティブイメージあるんで
あんまりピンと来ないんですよねぇ。なんか。
びっくりはするけど、怖くはない。
ちなみに、占ってもらった女性はホームから落ち、電車に跳ねられ亡くなったという。が。
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No.4
「嫉妬」
恐怖度：-
不気味度：-
衝撃度：-
解像度：-
■ 現象 ■
投稿者の母親が隠し撮りした定点カメラの映像。母親と男が言い争う姿が記録された映像には、中学生女子の手紙が添えられていた。同級生をイジメていると誤解されている彼女の家に、頻繁に乗り込んでくるその父親のビデオを撮って母親は証拠を残そうとしたのだ…。
■ 解説 ■
投稿映像は、母親？と男が言い争う姿だった。
そこには手紙が同封されており、投稿者(中学生)の身に起こったという辛い話が綴られていた。
以下、投稿者と取材。
・３カ月くらい前に、おかあさんが急死(心筋梗塞で)。
・葬式の後、母親の身辺整理をしているとクローゼットの中からビデオカメラを発見。
・映っていたのは自宅のリビングで、男性と言い争う姿だった。
・映像は母親が隠し撮りをしたものではないか。
・事象は男性の背後から顔が映り、映像がそこで止まる。というもの
投稿映像にうつる男性に心当たりがあるということだが…
・男性は同級生の朋美さんの父親だそうで、
朋美さんが不登校になった後からその父親が押し掛けてくるようになった。
・理由は、投稿者が朋美さんを虐めたから不登校になったから謝れ！というもの。
・投稿者は全くの心当たりなしだが、父親は聞いてくれない。
・父親は、他の同級生の家にも同じ行為をしていた。
・母親の死後は、姿を現さなくなった。
・映像が撮られた理由は、裁判の証拠の為だったのではないか？
・撮影日時は母親が亡くなる２日前。
・亡くなる前、母親の様子がおかしくなり、台所で独り言をつぶやいていた。
「いなくなればいい…」
前園朋美さんについて
・小学校から一緒で、小学校の頃は明るく勉強がでる優等生だった。
・中学校に上がってから急に暗くなり、だんだん疎遠になった。
・突然、学校に来なくなった。今も来ていない。
・いじめについては絶対なく、他の人にもいじめられている様子はなかった。
スタッフは投稿映像に映る朋美さんの父親、前園さんに話を聞くことに(いきなり本丸攻撃ｗ）
しかし不在だったため、メモを残して去る。
数日後、スタッフルームに１本の電話が入る。
朋美さんの姉から電話が来た。
今度、一度直接話をしたいとのこと。
何故、姉から？という不審な点はあるが…
姉の文香さん（高校３年）から話を聞くことに。
「本来では話すことではないのだが」という前置きの後、家庭内の事情について教えてくれた。
・今、朋美さんのことで悩んでいる。
・もともと勉強が得意だったため、有名私立中学を受験するが、失敗。
・受験に落ちたことで様子がおかしくなりはじめた。
朋美さんの現在の様子について
・鬱状態で、誰とも話をしない。
・夜中になると暴れ出す。
・そのせいで家族が崩壊。
・そのため、父親がいじめを思い込み、クラスメイトの家に突撃。
朋美さんは鬱病の治療をしているのか？
・当初は精神科に通っていたが、病院通いを止めた。
・どうやら、宗教施設のようなものに通っているという。
・宗教団体曰く、朋美さんには動物霊が憑いており、除霊が必要とのこと。
・父親に「病院のほうがいいのでは？」と言うも、取り合ってくれず。
朋美さんにお会いすることはできるのか？
・それどころじゃない。
・父親と話はできないか確認するが期待しないほうがいい。
結局、後に父親との取材は無理と文香さんから伝えられるも、
スタッフは宗教団体が怪しいと考え、身辺を調査開始。
宗教施設のＨＰには、除霊についての記載は一切なし。
宗教施設に電話を掛けて見るが、除霊などは行っていないと回答。
更に、宗教施設周辺で聞き込み開始。
・表立っての除霊などは行っていないが、そういう目的で来る人は多い。
・手足を縛るなど過激な事も行っており、女性の叫び声などが聞こえるという。
・最近、昼夜を問わず聞こえてくる。
宗教施設怪しさＭＡＸ…。
しかし、その矢先のこと。思いがけない事態と直面する。
つづく。
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No.5
「ビジネスホテル」
恐怖度：★★★
不気味度：★★★★
衝撃度：★★★★
解像度：★★★
■ 現象 ■
カップルが東京観光で訪れたときに泊まったホテルの一室での映像。浴室の方を映したとき、閉じていたはずのドアが開き光りがもれている。浴室の電気を消し部屋に戻ると、恋人の背後には裸の半透明の女性が立っている…。
■ 解説 ■
ビジネスホテル内の映像。
浴槽の締まっていた筈のドアが半開きになっているのに気付き、バスルームに近づく。
異変がないことを確認し、電気を消し、部屋に戻ると彼女の後ろに
「のっぺらぼうの全裸の女の姿」が映る！
投稿者がソレに気づき、カメラを落として部屋から逃げ、彼女もその後に続く。
無人の室内の筈なのだが、女の含み笑いが聞こえる。
その後、従業員に事情を説明し部屋を変えてもらうことにした。
従業員はこの部屋に曰くを知っているような素振りだった。
しかし、スタッフがそのホテルについて調べるも、曰くのようなものは確認できなかった…。
現物出現タイプで、更にのっぺらぼうなため表情が無く怖いのだが
ほん呪初・おっぱい丸出し(笑)ということで、不思議とあんまり怖味には繋がってない。
色気はないんだけどなｗ
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No.6
「ホームレスの遺品」
恐怖度：★★★★
不気味度：★★★
衝撃度：★★★★
解像度：★★
■ 現象 ■
ボランティアでホームレスの支援活動をしているという投稿者が、凍死した老人の遺品のビデオから見つけた映像。家族と思われる者たちがうつる映像のはざまに、突然砂嵐のようなノイズが起き巨大な顔と不気味な声が映し出されているのだが…。
■ 解説 ■
家族と思われる人たちの映像のはざまに、ノイズと共に事象。
１．全力で叫んでいるような人の顔。
２．ブロックノイズの中に複数の人の目。
１．の叫んでいる表情はかなり怖いが、露出度が低めのためスロー再生にしないと怖さが解らないのが欠点。もったいない。
２．の目はまぁ…おまけみたいなもんかな。
ちなみに、そのホームレスとは昔事業に失敗し、家族と共に無理心中を図ったが
自分だけ死に切れず、刑に服した後ホームレス生活を送っていた、という。
お、後付けの話は結構絶妙かも。
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No.7
「生き人形遊び」
恐怖度：★★★
不気味度：★★★★
衝撃度：★★★
解像度：★★
■ 現象 ■
投稿者が生き人形遊びという降霊術を行ったときの映像。深夜12時、向かい合わせにした二枚の鏡の真中に日本人形とロウソクを置いて呪文を唱える。 後日見直した映像には、鏡の中に日本人形を覗き込む少女の顔が映り込んでいるのだが…。
■ 解説 ■
取材。
・インターネットのホラーサイトから見つけた「ひとりかくれんぽ」より怖い遊び
「逝き人形遊び」をやることに。
・やり方は以下の通り
二枚の鏡を用意し、真ん中に日本人形とロウソクを置く。
深夜１２時、ロウソクに火を灯し、人形に向かって
「新しい体を置いておきます」
「どうぞお使いください」
「遊びましょう」
「私を探してください」
「見つけたら命をあげます」
と５回言い、別の部屋に隠れる。というのも。
・で、３０分くらい隠れて、何も起きなかったので終わらせることに。
・終わらせ方は、元の部屋に戻り
「あなたの負けです」
「おしまい」
と５回言うこと。
・儀式を終わらせる歳、鏡の中に女の子が映った。
・日本人形は、後に神社にお炊き上げしてもらった。
・日本人形はネットオークションで購入したもの。
・売った人物は東海地方に住む男性らしいのだが、電話は不通だった。
・更に、販売者にメールを送っても宛先普通のメールが返ってくるだけだった。
事象。
儀式を終わらせる際、ロウソクを消す直前に鏡の中に、人形を覗きこみ女の子の顔が映る。
それなりに大きくて怖味もあるが、鏡系は以前の「三面鏡」という高いハードルがあるので
どうしてもそっちと比較してしまうのは悪い癖かもなぁ。
因みに、後に取材班が販売者の住所を調べたところ、
東海地方の山間部の村という事が解ったが、現在、その村はダムで沈んでしまっているという。
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No.8
「続・嫉妬」
恐怖度：★★★★★
不気味度：★★★★
衝撃度：★★★★★
解像度：★★★★
■ 現象 ■
投稿映像に現れた不気味な顔。さらに撮影直後に襲った投稿者の母親の死。我々、取材班はそれらの調査の過程で同級生の姉から話を聞く。中学受験に失敗した同級生はうつ病となり、現在とある宗教施設で除霊を受けているというのだが…。
■ 解説 ■
投稿者から、驚くべき電話があった。
「朋美さんが亡くなった」とのこと。
死因は、宗教施設から出てきたところを、車で跳ねられたため。自殺の可能性もある？
更に、姉の文香さんとも繋がらない。
事件は、「事故死」という形で処理されたのだが、
取材班が近隣住民に話を聞くと、朋美さんは意味不明な言葉を呟きながら宗教施設を
飛び出してきたところで、車に跳ねられたという。
もう１つ気がかりな話を聞いたという。
小学校の朋美さんの親友から聞いた話で、卒業間近に、朋美さんから相談を受けた。
その話を教えてくれた松原さんから話を聞くことに。
松原さんは中学校から地方に転勤したため、中学校からの朋美さんの様子を知らなかったという。
(休日だからって、地方からスタッフが呼び出したのかｗ）
・卒業式前に相談された話。
・半年前に差出人不明の手紙が届くようになった。
・受験に落ちろ、とか、お前なら死んでしまえ、など書いてあった。
・手紙はパソコンが書かれたものだった。
・受験に落ちたのと同時に送られてこなくなった。
・その後、姉のノートパソコンの中から手紙と同一の文章が保存されたのを発見した（！）
・差出人不明の手紙は、姉から送られてきたものではないかと疑い、会話もできなくなった。
・朋美さんがおかしくなかったのは、それが原因ではないか。
・もっと話を聞いてあげればよかった...と泣きだす松原さん。
これ以上取材はできないと判断。
この時の岩澤に注目！ サングラスしてるよ！ 室内で！
わざわざ中学生を地方から呼びつけて！ ただでさえ厳ついのに！ サングラスて！
しかもこの松原さんの話聞いてた時、一回サングラス外して目を拭ってたよ！
これはあれですよ！ 「鬼の目にも涙」！ なんなんだ、こいつ！ｗ
わー話が逸れた。って事は、姉の文香さんの嫉妬が原因か？
投稿映像の姿も、姉の生霊か？
投稿者の母親が亡くなったのは、生霊なのか？
更に取材班は追い打ちｗのため、またもや本丸攻撃。
親父、でてくる。「娘には合わせられない」の一点張り。
で、やっぱりカメラがバレて「何撮ってんだよ！」とキレられるいつものパターンｗ
数週間後、改めて自宅を訪れた際、前園さん一家は引っ越していた。
近隣住民によると朋美さんが亡くなった事により、色々と居辛くなったのではないか？ということ。
結局、文香さんに話を聞くことはできなかった…。
さて、引っ張りに引っ張った投稿映像。
前園父と投稿者母の会話が、なんかクサいｗ
で、現象は前園父の背後に突如現れた灰色の顔。父を睨むように目が動く。
更に不可解なノイズが発生。フ
リーズの直後、カメラの目の前に
こちらを睨むようにして映り込んでいる！
いや、これはほんと引っ張った甲斐はあったかも。
目つきがめちゃくちゃ怖いのと、ドアップになるタイミングが素晴らしい！
似たようなパターンに「邪眼」があったが、あれをグレードアップさせたような感じだ。
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−恒例の締め−
近隣住民から話を聞く限り、かつて前園さん一家は仲睦まじいごく普通の家族だったという。
少なくとも、２年ほど前までは、家族揃って公園で遊ぶ姿がよく見られた、というのだが。
どこにでもある、ごく普通の家族に起こった悲劇。
もしかしたら、それは、どの家庭においても起こりうることなのかもしれない。
しかし、朋美さんが家族と共に過ごすことは、もう２度とできないのだ。
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総評：★★★★★★★☆☆☆(7/10)
今回はメインが良い。非常に良い。
投稿映像の質的にもピカイチの出来で、声を挙げるほどの怖さとインパクトを持つ。
話の肉付けについて、単なる心霊現象ではなく、
よくあるごく普通の姉妹の「ささやかな嫉妬」から繋がる
「どこにでも内在する現実的な恐怖」が絶妙な後味の悪さを与えてくれる。
更に、本作では解明されなかった「宗教施設」について。
宗教施設での「除霊」で人が死んだという話は聞き覚えがあると思うが
２０１１年８月に熊本で、似たような事件があった。(女子中学生が滝に打たれて窒息死)
未知の宗教団体の良く解らない行為が、更に「現実的な恐怖」へと一役買っており、
一見関係ないように見えて、見事なスパイス役として機能している。
(少なくとも、今回本編で亡くなった朋美さん(仮)と、熊本の死亡事故の被害女性の名前が被ってるあたりは狙っている
その他の投稿映像も安定感があり、決して悪くはないのだが、
前回は投稿映像が良かっただけに多少のパンチ不足を感じてしまう。
この他にもう１本、声あげてびっくりできるようなレベルのものがあれば完璧だったのだが
流石に贅沢かな。