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ほんとにあった! 呪いのビデオ
Part41
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No.1
「クラシックバレエ」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
稽古場でバレエを練習している女性を記録した映像。練習中に突然、消える照明と途切れる音楽。再び明るくなると稽古場の鏡の中、何者かが女性に近づいている。しかしその姿は鏡の中だけにしか映っていないのだが…。

■ 解説 ■
とある熊本にある廃病院から入手したビデオテープ、らしい。
大きな鏡の前で、クラシックバレエを独りで練習している映像。
突然画面が暗くなり、音楽が止まる。(停電?)
電気が戻った・・・と思ったら鏡の中に、練習してる女性と全く同じ服の女が近付いてくる!
再び停電が起き、その闇の中から聞こえる女の悲鳴と、低い念仏。
やがて女の声は途切れ、念仏だけに...。

恐怖度★5入れたいんだけど、
女の悲鳴というより喘ぎ声にしか聞こえないのがちょっとマイナスw
難癖つけてはいるが、明らかに人に危害を加えようとするヤツが一番怖いわ。
鏡の中だけってのもいいエッセンスだね。
ちょっと出来過ぎの感はあるけど、良いです。


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No.2
「ひとりかくれんぼ」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
ネットで話題のひとりかくれんぼの様子をおさめた映像。室内に置かれていた砂嵐状態のテレビ。投稿者はビデオカメラをテレビの方に向けて儀式を記録しようと試みる。ところがその砂嵐には不可思議な人影のようなものが…。

■ 解説 ■
今回ご紹介する映像は、一度は不採用になったが再び日の目を見るようになったもの、である。

映像は「ひとりかくれんぼ」を撮影した映像。
「ひとりかくれんぼ」はここ見てる人なら知ってると思うけど
知らない人はぐぐってね! 最近有名になった降霊術でっせ。

映像は、ひとりでに倒れるカメラと、投稿者がカメラを回収しにいった際に
テレビ画面、砂嵐の中を横切る黒い人影。 まあこの程度のもんか、普通かなぁ。


ちなみに投稿者:広井さんのインタビューの最中よく解らん人の呻き声が聞こえるんだけど
これってスタッフじゃないよね。。。
こういう映像業界で、インタビューの最中に声入れるっていうミスする訳ないし。
ちなみに、この後投稿者の広井さんは音信不通になった。



が、1年後。
このビデオと同じものが届く!
次の投稿者は清掃業者の新垣さん。
部屋の清掃をしている際に、
ビニール袋とガムテープで何重にもぐるぐる巻きにされたビデオテープを発見し、
見てみたら、、という事らしい。

しかし、インタビューには不可解な点が。
「テレビの中に人が横切り、人のようなものが映った」との事。
後者は最初に見たビデオテープにはなかった事象だ。

ちなみに、清掃に入った部屋というのは夜逃げした後か死んだ後かは解らないが
家具がそのままの状態であった、らしい。

次のビデオ。
砂嵐に人影が映るまでは一緒。
その後がちょっと長い。(広井さんがビデオを止める所まで映っている)
そこには、新規事象が2点。
・テレビの人影がもう一度映っている。
・投稿者の後ろにハッキリと映る、手を伸ばすオッサンの姿!!
後者はビビッた。ハッキリ映ってるし動くのはポイント高いな。

そしてこの手法って、俺の大好きなPart 29の「白面の女」と同じやつだ。
ショボイ事象で油断を誘い、実は...というパターン。
ちょっとやられた。お見事です。

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No.3
「霊域」

 恐怖度:★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
大学
生の投稿者がサークルの合宿で撮影したという映像。はしゃぐ学生の後の宴会場の壁を人の形をした白いものが横切っていく。さらに学生達の座っているテーブルの下には赤い手のようなものが見え隠れするのだが…。


■ 解説 ■
サークル合宿の宴会中。ステージ?の奥に白い人影が横切る。
更に、テーブルの下にある真っ赤な手。

あれ、従来だったらテーブルの下の手はスルーするのに…
今回紹介したなw

数はあれど、どっちも怖くないです。箸休めだね。

占い師曰く「この合宿所はこの世とあの世を繋ぐ霊域」だという。


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No.4
「巨女」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
友達と温泉にいき宿泊したときの映像。お酒に酔った勢いでボクシングのまねごとをして遊ぶ若者たち。そのワンカットの中、奥の敷居板の上を髪の長い何者かがやってきて不気味な顔を覗かせているのだが…。


■ 解説 ■
タイトル巨乳女に見えた。死んで来る。

で、事象は映像の最中、突然画面がブレ、
ボクシングの真似ごとをして遊んでいる最中、後ろの大きな仕切りの上に
足を引き摺るように現れる、「灰色で不気味な女の顔」。
ちなみに、仕切りは2mを超えているため、事象の身長は2m50cmを超えている、、、と。
首が浮かんでいるだけかもしれないが、どっちにしろなかなか凶悪なインパクト。
正直、今回質が異常に高いので地味になりがちだか結構怖い。


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No.5
「アメリカの友人」

 恐怖度:★★★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★★★
 解像度:★★★★★

■ 現象 ■
アメリカにいる友人とのビデオチャットの会話を記録した映像。話の途中、床や壁をたたく音が聞こえてくる。だがその音は友人には聞こえていない様子。音が止むと画面は白黒になり友人の首をつかむように腕が現れてくる…。


■ 解説 ■
今回の目玉作品。
2011年のベストチューンをも狙える、問題作中の問題作。

インタビュー。
アメリカに留学に行った友人。
ビデオチャットで会話していると、突然後ろを何かがフッと横切ったという。
不思議に思い、それから会話を録音した。
突然ドン!ドン!ドン!と大きな壁の叩くような音。
しかし、その音は友人には聞こえなかったらしい。
その後、友人の背後から手が伸びてきて、友人ごと消えてしまったという。
友人はそこから行方不明になった。

まあ、よくある話か。

さて、問題の映像。

ドン!ドン!という異常音が響く。ピタッと止まったと思ったら、
その後、画面が暗転し灰色になり、友人の背後から伸びてくる手。

確かにインタビュー通りの事象が流れている。

そして、なんと徐々に「友人ごと」消えてしまう!!
ちょっと待てー!!!
インタビュー見てると手だけが消えると思ってたら「友人ごと」かよ!!
マジで洒落ならん。こんなんホラー映画でも見ねぇよ。
完成度高すぎて作りかって疑ってしまう程。
(怖いから(笑)

神隠しだとか行方不明になった、系の話はよく聞くが
それをリアルタイムでやるか。。。
手を出せない所に手を出したな。初めて見るもの。
素晴らしすぎる。

更に後日談、というか、思わぬところからの情報が。

スタッフの庄司が友人の友人から聞いた話。
「アメリカのシカゴに、学生が居なくなるという噂のある寮があり」
「友人は、その場に居合わせた」という。
庄司経由で、その友人と話を聴くことに。

「ドン! ドン!と大きな音が聞こえ始め、女の人の悲鳴が聞こえた。
 寮生全員でその部屋までいくと、女の人は消えていた。」

という。
リアルタイムで見た訳ではないが、共通する部分は多い。
ちなみに、その寮は数年に1度、学生がいなくなる事件が発生しており
「悪魔が棲みついている」と噂されていた。

話を聞くと、シカゴの某大学の某学生寮だという。

投稿者から話を聞くと、大学と寮は一致した。

。。。

神隠しをリアルタイムで映しただけでも前代未聞なのに
なんとアメリカの都市伝説まで絡ませてきましたか、、、
お見事すぎて何も言えねぇ。
映像もほんとにトラウマ級の怖さだ。


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No.6
「シリーズ監視カメラ 残像霊」

 恐怖度:★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
元キャバクラを経営していたという投稿者。当時、店内を監視カメラで記録していたときの映像。コンパニオンがお客を見送るためテーブルから立ち上がる。しかし彼女が去った後も彼女の足だけがテーブルの下に取り残されていた…。


■ 解説 ■
東北地方のキャバクラを経営していた男性からの投稿。
店内の監視カメラからの映像のようだ。

現象はお客と一緒にテーブルから立つ左側のコンパニオン。
しかし、何故か「足」だけがテーブルの下に固定されたままになっていた。
そしてそのまま引っ込み、消える。

これは初めてのパターン。新鮮であり不気味。

スタッフの話によると
「こういう人物の残像が残る現象は、
 取り憑いたモノが悪意をもって悪戯をしている」という。

後に、このコンパニオンは1年後、病死した。


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No.7
「出生祝い」

 恐怖度:★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
都内に住む中学生の女性から投稿された映像。祝詞を読む神主、そして神前で頭をたれる投稿者の家族。その背後に薄い水色の着物を着た女性が座ろうとしている。その姿は透けておりとても現世に存在しているとは考えられないのだが…。


■ 解説 ■
祝詞を読む神主、家族の背後に、
透けている薄い水色の女性が、座ろうとしている映像。
ハッキリ映るが、なんか悪意は無さそう。
たまにあるパターンだね。

ちなみにこの神社は以前火事になったという。
中村さんは怖い霊的な脚色をしてるけど、
悪い霊だったら祝詞を聞きに来ないだろうとw


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No.8
「パントマイム」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★★★

■ 現象 ■
友人のパントマイムを行う姿を近くの公園で撮影した映像。パントマイムの途中、ビデオカメラの動画が静止画の状態でフリーズ。しばらくして正常に動き出すと友人の背後に突然、人の形をした白いものが揺れて動いているのだが…。


■ 解説 ■

インタビュー。
友人の細川さんが、公園でパントマイムをしている姿を撮った映像。
夜の公園で撮っていたら、突然画面がフリーズ。
治ったと思ったら「白い人が揺れている」ものが見えた。という。
怖いから友人に言えない投稿者だったが、帰り途にもそいつは憑いてきた、という。
その後、友人は音信不通になった。
大学の事務に問い合わせても不明らしい。
この映像を見た人で、友人の姿わ見かけたら自分まで教えて欲しいと願い投稿したらしい。
あーだからモザイク無しのフルネームなのね。

杉並区にあるとある公園。
スタッフが調べると、昔その公演でホームレスと思われる身元不明の男性が真冬に凍死したという。
調査によると睡眠薬を服用しており、自殺ではないかと思われる。

しかし、調査結果を投稿者に伝えると、投稿者から再び気になる情報が。
「細川さんの父親は、女を作り蒸発した。
 後に、東京で自殺をしていたのが見つかった。
 その際父親はホームレス同然だったという。
 まさか、、、というのは考え過ぎかもしれないが。」

スタッフは後に自殺者の氏名を調べたが、情報は出てこなかった。
因果かねぇ。

さて、問題のビデオ。

インタビュー通りの内容で、突然画面がフリーズ。
復帰したと思ったら、背後に踊っているようにフラフラと動く白い人の全身!
服の裾がヒラヒラしているのが解るくらい高鮮明。
うーん、欲を言えばもうちょっと長く映して欲しかったかなぁ。


−恒例の締め−

戸田さん(投稿者)によると、
投稿映像に映る現象は、友人の細川さんが遠く故郷を離れ、
無念のままこの世を去った父親の最期の地を訪れたため
起こってしまった現象、なのだろうか。

もしそうだとして、何故その後、
息子の細川さんが身を隠さなければならないのか。
その理由は不明である。
ただ、一つ確かな事は不可解な"あの世界"とそこに集うものたちは
我々の常識や論理を超えた、何かに従って存在している、いうことではないだろうか。

そして、その何かを探究する
我々、ほんとにあった呪いのビデオ制作委員会 の活動はこれからも続く。


−−

中村△
鼻声だけど(笑)

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次回予告 ← お、珍しい。夏の三カ月リリースでもないのに...

「解った、じゃあすぐ行くから、ちょっと待ってて」 ←新人スタッフの声

「おい! ちょっと待て! おい!」

衝撃の展開が...

「病院に... いるんですけど... 菊池が...」 ←岩澤じゃん! 久しぶり!

呪いのビデオ42
近日リリース



なにー、投げっぱなしで放置してた「27」のまさかの後日談だと!?
まさか回収する気があるとは思ってなかった...
(だって菊池の写真を遺影みたく飾ってるし(笑)
これは意外すぎるだろ。楽しみですな次巻。

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総評:★★★★★★★★☆☆(8/10)

前・後編がないいつものメイン作品は存在しない珍しい回であるが
投稿映像がどれも異様に高く、素晴らしい完成度を持つアタリ回。
3本に1本くらいこういうアタリ回があるのが最近の仕様だな。
次回予告も気になるが、本編が有り余って素晴らしいと思う。

一発目の作品からも解ると思うが、
今回の裏テーマは「人に危害を加えるもの」。
言わずもがなだが、身の危険を感じることが人間の「恐怖」という感情の根源ではあるため、敢えてそういった作品を集めた本作。
原点回帰というか、ベースに忠実な作りになっている。

特段素晴らしいのは「アメリカの友人」。
怪談話や本シリーズでも「後に行方不明になった」系のパターンはとても多いが、実際それを生で見る事や、見た人は少ない。
そういった有耶無耶で輪郭のボケた「神隠し」という現象は怪談の絶妙なエッセンスにはなっているが、まさかその「闇」を捉えるとは。
リアルタイムで神隠しを映した映像は前代未聞。

しかも何もない空間から「突然」なため、見る人によってはトラウマ級の完成度になるだろう。

          

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