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ほんとにあった! 呪いのビデオ
Part36
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No.1
「シリーズ監視カメラ マンションの屋上」

 恐怖度:★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
あまりにも飛び降り自殺が多いため、屋上に監視カメラを設置することになった古いマンシュン。
監視カメラの効果は絶対であり、自殺者の数も減ったある日、屋上のドアに影が写りアラームが鳴ったのだが…

■ 解説 ■
最近シリーズ監視カメラがトップってパターン多くなってきたな。
今回は初っ端からインタビュー付き。
マンションの管理人と対応するスタッフ長田さんの相槌の打ち方あかんやろwwww
「ふーん」とかやる気ねぇよwwww

現象は、マンションの屋上の扉に人影が現れ、
人影がドアを空けるが誰もいない、というとてもオーソドックスなもの。
今回はやりやすいのか、丁寧な検証がされており、説得力がある。
初心に帰る、といった作りで、完成度はとても高い。
現象が解りやすいのも良い。
呪いのビデオとはこういうものという教本的な一品で、初心者に一番最初に見せてもいいかと。


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No.2
「恨眼」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
ある日、我々制作委員会の元に首を切り落とされた鳥の死骸が送られてきた。
この悪質な嫌がらせをしたと思われる「心霊博士」と名乗る人物は、自分の投稿が不採用になるにつれ脅迫じみたものになってきた…。

■ 解説 ■
スタッフルームに凄惨な出来事が起こる。
朝、スタッフが来てみると玄関前に「首のない鳥の死骸4羽」、置かれていた。
ちなみにかなりグロいので耐性がない方は注意!
てかモザイク入れろよー。

オロオロする新人スタッフとは裏腹に、慣れた手つきで状況と、問題の死骸を確認する児玉。
こいつ流石だな(笑) てかせめてティッシュに包んでから触るなりしろやww

鳥の死骸はカラスに見えるが、別種の鳥を黒の塗料で塗ったもの、らしい。
後日、我々はこの鳥を丁重に埋葬した。 優しいぜスタッフ!

ちなみに、今回の事件についてスタッフには思い当たる人物がいた。
それは、Part30に「人形を見つめる目」という作品の投稿者、「心霊博士」。
彼は、後日たびたびビデオを投稿しているのだが、不採用に続くにつれ
投稿するビデオに付随される手紙はエスカレート。
今回に至っては、「児玉と岩澤を呪い殺す。呪い殺す」と4枚ビッシリ書かれていた。

スタッフは黒狐の名前が頭をよぎる…。
黒歴史的な意味で(笑)


手紙に岩澤の名前が書かれていたので、
辞職した岩澤を呼び出し確認することに。


岩澤キター!
髪なげー!
イメチェンしてるー!
結婚指輪ー!
おめー結婚したんか!
おめでとうございます!
で、菊池は?

ちなみに今回出てた眼鏡の新人、岩澤君はリアル弟らしい。


<<スタッフ作戦会議>>
長田さん「これやばいから警察に言いましょうよ」
岩澤「俺たちって警察の力 極力借りなかったからやめろ」(鬼)
岩澤(弟)「兄ちゃん辞めたからそういうこと言えるだけじゃん」

岩澤「警察に言ったからって解決するとは思えん
    こういうのって理解されないじゃん、そうですよね児玉さん」(鬼畜)
長田さん「今回以上のことが起こったらどうするんですか」

岩澤「危険はあるけど、それを覚悟したうえでこういった仕事してる訳だから」
岩澤(弟)「兄ちゃん辞めたからそういうこと言えるだけじゃん」

弟が弟でちょっとキャラ立ったな(笑)
てか兄弟でスタッフとか岩澤家半端ねーw


心霊博士の手紙に同封されている番号に連絡をかけるスタッフ。
電話口の相手は、何も心当たりがないし、呪いのビデオ自体、知らないらしい。
たびたび確認するも、「良く分からない」との回答。
で、スタッフが「心霊博士さん、という方ですか?」と聞くと、電話を切られる。
ただ単に不審者と思われただけだろwwwwwwwwww

で、今回の投稿映像。
「我々は、彼の脅しで採用した訳ではないことを、強く言っておく」
ツンデレ☆




で、映像。解説なげー(笑)

場所は一切不明だが、古い日本家屋が並ぶ観光地の映像。
軒下の影から、青白い女の顔がはっきりこっちを見ているのが解る。
これ悪くないな。確かに脅迫云々ではなく採用できるレベルだ。
表情も怖いし、視線が本当に厭だ、何より出現場所が相当怖い。

しかしこの心霊博士のくだり、続くだろうなぁ…。
黒狐の二の舞にはなってほしくないものだが。



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No.3
「深夜のドライブ」

 恐怖度:★★★★★
不気味度:★★★★★
 衝撃度:★★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
とあるカップルは自宅に帰る際に凄惨な交通事故に遭遇し、その模様を映像に記録した。
しかし、何気なく運転席の男性にカメラを向けると、横の窓ガラスには血まみれの男の姿が…。

■ 解説 ■
ビデオ裏のパッケージの説明文見てから期待してたが、
その期待をいい意味で裏切られた。

まさにスマッシュヒット。今回の大当たり。
背景は現象の項目を参照されたし。
これは一見の価値あり。一発で絶対解る。

出現タイミング、
血まみれのソイツの良くわからん表情、
ソレに気づく彼女、
といい全ての環境が整いすぎて、本当に心霊ビデオの再現映像のような異常クオリティ。
スバラシイ。


しかし事後現場見て「グチャグチャだったねーw」と嗤うこいつらにはいい罰だ。
このあとリアルに事故ったらしい。ざまぁwwwww

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No.4
「体験入学」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
とある映像専門学校の体験入学では、街にビデオカメラを持って繰り出し自由に撮影をさせるのだという。
しかしその映像には、たまに不可思議な物が写りこんだりするのだと言うが…。

■ 解説 ■
専門学校の女の子がカメラを回しているアングルで、突如背後に真っ白な気味の悪い女が佇む。
昔、ここは遊郭だったというので、こいつは…遊女の霊?
遊女の霊ってジャパニーズホラーというか、日本の幽霊の基本スタイルなので
気味の悪さといい、女の不気味な佇まいといい、地味に怖い一作。
そしてこの作品も何より「解りやすさ」がとてもいい。すげぇ。

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No.5
「呪いの携帯メール」

 恐怖度:-(霊事象がないため)
不気味度:-
 衝撃度:-
 解像度:-

■ 現象 ■
都内に住む女子大生二人は、高校時代の友人に誕生日のお祝いメッセージを送るため、携帯電話で自分たちの映像を撮影し友人に送った。
しかしその映像の中に1人の顔が、何と繰りぬかれたような穴が…。

■ 解説 ■
北海道の友人に誕生日お祝メールを送った投稿者。
どうやら、問題の現象が起こっているのは送信されたメールの添付ムービーのみ、らしい。
投稿者の1人、岩田さんの顔がくりぬかれていた。
自分で撮ったムービーには何も起きていなかった。という不思議なもの。

インタビューの数週間後、投稿者の山下さんから連絡がある。
なんと、岩田さんが亡くなったらしい。(顔がくりぬかれた現象の人)
アルバイトしていたビルの屋上から転落して亡くなった。
状況から考えて、自殺と思われている。
心当たりについて、山下さんには何もない。
岩田さんの周辺をスタッフと共に洗い出すが、自殺の要因について、何一つ見つからなかった。
しかし、事態はこれから、我々の思いもよらない方向に進むことになる…。

続く。


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No.6
「騒音」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
マンションの階上の騒音に悩まされているという投稿者。
夜な夜な大勢で歩き回る音がするのだという。講義に行くが自分一人だと追い返されてしまう。
証拠をつかむため、友人に隠し撮りを頼み住人の部屋にはいるが…。

■ 解説 ■
夜な夜な足音に悩まされる投稿者。上の階の住人に抗議に行った時の映像。
応対した女の人がちょっとおかしい感じだったので、何かビデオを撮っておくことに。
激しく口論する投稿者と住人。住人がだったら中を見てみろ、と中に投稿者を招く。
そのときビデオに気づかれて怒られるが、追い出される際に廊下に出ると、
そこに半透明の複数の脚がある。 これも一瞬だが解りやすいな。

足音の原因は、部屋の住人ではなく、廊下にいるこいつら、か。

因みに、この映像を霊能力者に見せたところ
「この部屋に何か霊的な力のあるものが置かれているため、
 この階は亡くなった人たちが向かう霊界の入り口になっている。
 また、このマンションの住人は霊的に、かなり危険な状態にあるという」

やっぱそうなのかなぁ。
なんかインタビュー中にも人の声ちょろちょろ入ってるしなぁ…。
瞬発的な怖さはないが、後からじわじわ来るタイプ。良作だ。

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No.7
「テニス・サークル」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
大学のテニス・サークルの練習風景。先輩が新人のスウィングホームを矯正するために素振りを握ったものである。
カメラが新人の足元に振れたとき、新人の足の後に何者かの汚れた足が…。

■ 解説 ■
新人の女の子は生足コレクションビデオ(笑)
いや、絶対このビデオそういう悪意あるって! アングル厭らしいわ!(笑)
投稿者「いい感じだね(生足が)」

ひとりの女の子の足元に、誰かが立っているような姿が一瞬見えたらしい。

問題のその子は、精神を病んで大学を辞め実家に帰ったという。
葬儀屋のバイトをしてたから、という噂だが…。

現象は生足の裏に現れる、泥まみれの人間の生足。
泥の付き具合というか、なにか生々しい厭な感じがする。
良作揃いの今作では霞んでしまうが、悪くはない。

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No.8
「続・呪いの携帯メール」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
その後、顔に異変のあった女子大生一人がアルバイト先の屋上から転落死した。
彼女の死について調べるが何の手がかりもなく一週間が過ぎた。
その頃、もう一人の女子大生が投稿映像を見なおしたところ…。

■ 解説 ■
後日、山下さんから連絡が来た。
投稿映像を見たところ「自分の顔も変になってた」。
そして、「事情を話したい」とのこと。
事情…? 何か心当たりがあるというのか?
会って話したいというが、待ち合わせ時間に現れず、後日メールが届く。



要約。

「岩田さんの顔がああなったのには心当たりがある。
 以前先輩と食事をしている所、先輩に変なメールが届いた。
 そのタイトルは「憎いヤツを地獄に落とす方法」

            月の最終金曜日の午前2時ちょうどに
            東京都世田谷区のとある公園で
            指定のメールアドレスに
            題名を「死刑」
            文の内容を憎い相手の名前にして送信

そうすれば、その名前の人物を地獄に落とせるという…。
山下さんは、就職活動に躓いており、
早々といい会社に決まった岩田さんに対して嫉妬を覚えており
そのメールを岩田さんの名前にして送った。

私もああなるのか? 助かる方法を教えてほしい」



そそそ、そういうことか。
何よりも山下さんが怖いわ。




制作委員会が連絡を取ろうとしても取れないため、質問のメールを送付。

その晩、山下さんの家内から連絡が届く。
山下さんは、急病で亡くなったらしい。






問題の映像。

確かに岩田さんの顔真ん中が繰りぬかれる! なかなか怖い、が。
できればやっぱり、
山下さんの顔に問題が起きてるバージョンも見せてもらったほうが説得力はあったか。
詰めが甘い、というか、惜しいな。

現代版の新しい都市伝説としてのネタになる要素はあるが
そこまでいかなかったな…。
情報が足りない上に、やっぱりちょっと説得力弱い。

何よりもやっぱり山下さんが一番怖いもんな…。


中村さんの締め。


結局、憎いやつを地獄に落とす方法というのは闇の中へと消えてしまった。
就職活動の悩みから、友人の岩田さんに嫉妬の感情を覚えていたという山下さん。
魔がさして、彼女を貶める、呪術的な行為を行ってしまった。
しかし、古来より、人を呪わば穴二つと言われている。
山下さんのメールが、本当に、岩田さんの死に関係しているとして
まさか山下さんも、一緒に地獄へと、突き落とされた
とでも、云うのだろうか…。


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総評:★★★★★★★★☆☆(8/10)

投稿映像のレベルが相当高く、充実のラインナップ。問答無用の名作。
というのも、どれもこれもリプレイなしで一発で解るほどの高レベルの解析度があるからだろう。
特に「深夜のドライブ」は超がつくほどの傑作。
初っ端の「シリーズ監視カメラ」、「体験入学」、「騒音」など良作も数多く散りばめられている。

そういうレベル高い回に限り、メイン作品は怖くないのが典型例であるため、今回もその限り。
決して悪くはなく楽しめたのだが…またまた、あと一歩といった所。
だが、こういう「新しい都市伝説を流布する」といった手法は素晴らしい。
以前にも似たようなパターンはあったが、少し前回より間違いなくクオリティは上がっている。
似たようなパターンをあと2〜3回試行錯誤すれば、呪ビ発の流行りの都市伝説みたいなものも
生まれるのではないだろうか。

9点(傑作クラス) あげたいんだけど、胸を張ってお勧めできない理由は、やっぱ心霊博士かなぁ。
動物とはいえ、やっぱりグロはあかんです。せめてモザイクかけようよ。
それさえ除けば高クオリティなお勧めの一本なのだが。。。

そして心霊博士がこの後の布石になることは、実はあんまり思ってなかった(笑)

          

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