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ほんとにあった! 呪いのビデオ
Part34
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No.1
「シリーズ監視カメラ 団地」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
とある集合団地の入口に設置されている監視カメラの映像。投稿者はこの団地の住人であり、自治会の役員であるという。いつもの監視カメラの映像が、突然どこかの墓地の映像に切り替わり、霊の姿がうつるのだが…。

■ 解説 ■
団地の住人であり管理者である投稿者。監視カメラの映像に異常がおこったという。
現象は、監視カメラで入口の郵便受けを撮っている映像。
数秒だけ、ノイズ混じりに墓地の映像が映り、また半透明の女性らしき姿が歩いている姿が見える。
その団地は、建てられる前には墓場であったという噂があるが…。

名作「井戸」「冥界につながる森」をスケールダウンした逸品。
スケールダウンといえども、いきなり別の映像が切り替わりその中に佇む事象は本当に恐怖そのもの。
監視カメラが昔の記憶を撮影した、って何かすごいな。ちょっと夢も膨らむ。
初っ端からシリーズ監視カメラかと思ったら、またすごいものを持ってくるなぁ。最高。


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No.2
「動画サイト」

 恐怖度:★★★★★
不気味度:★★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
部屋で大学時代の友人と飲んでいて、百物語をはじめた投降者。怖い話をそれほど知らない彼らはネットでネタを漁っているうちに、偶然、奇妙な動画を見つけたという。その動画に映っている女性と同じ人物が部屋に現れた…。

■ 解説 ■
旧友と共に百物語を撮影した映像。ネタ切れのため、ネットから漁っていると
Youtubeの中から、気味の悪いひとつの映像を見つける
仮面を被った?女性が、詩を朗読しているものであるが…
動画が終わると、なんと、部屋の奥にその動画に映っていた半透明の仮面の女が「居る!」
半透明のソイツは、一瞬にして巨大化し、カメラに近づいてきてドアップになる!
流石の投稿者もそれに気づき、全力で怯えてなんかいるなんかいる!と絶叫。
久方ぶりの「現物出現タイプ」。しかもその場所が自宅というのだからたまらない。
臨場感も、後を引く怖さも素晴らしいのだが、本当にもったいないことに、
ちょっとだけ、ちょっとだけ事象の解析度が薄い!
かなり怖いしお気に入りだが、それが本当に惜しかった。

更に、その動画の女が朗読している詩、どっかで聞いたことあると思ったら
怪談フリークなら一度は耳にしたことのある、詠唱したら死ぬという噂の
「トミノの地獄」じゃねーか! ほんとに怖いぞこれ! 洒落ならん!
27だけ期待してるので、他の投稿映像は完全に舐めてかかってるから参った。
なんだこのクオリティ。しかも2発続けて。

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No.3
「雪祭り」

 恐怖度:★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
札幌で開催されている雪祭りの様子を、通りかかった車の何から撮影した映像。美しい雪像が幻想的な雰囲気をかもしだしている。その映像の中に、空中に浮かんでいる人間の足のようなものが確認できるのだが…。

■ 解説 ■
雪まつりの様子を車ごしに撮影している映像。
通りかかる木々の中には、少し透けた生足だけがぶら下がっていた。
うーん、他の投稿映像がありえないクオリティのため、少し霞んでいる。
首つり死体のような生足と、真冬という情景がかえって不気味に思えるので悪くはない。

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No.4
「念写」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
投稿者の夫婦が水族館に遊びに行った際に撮影した映像。イルカの水槽の前で、急に投稿者たちを見つめるような映像が重なり、さらに小さな女の子の霊の姿が確認できる。実はこの夫婦は娘を亡くしたいう過去があった…。

■ 解説 ■
夫婦が水族館に遊びに来た際の映像。この映像には不思議なものが2つ、起きており、
一個目は、夫が回しているはずのカメラを、何故か第三者が撮ったような映像が複数重なる。
そして、投稿者のカメラが右側の自動販売機を捉えた時、小さな女の子の姿を映す。
投稿者の夫婦は、幼い頃に娘を失くしていたという。
そう考えると、第三者的な視点の映像は、その女の子が
生前来てた水族館との家族の団らんを思い出して、自分でカメラ回したのかなぁ…。
そう思い、少ししんみりしてリプレイを見てみると、静止画になった女の子が…って目がないぞ!
その表情は羨ましいとかしんみりするとか通り越して、めちゃめちゃ不気味。
重なる不可解な映像、自販機に映る女の子、
そして静止画にして解る女の子の不気味な表情と、ある意味ひとつで三粒楽しめる
地味であるが傑作である! すげぇ!

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No.5
「twenty seven 後編」

 恐怖度:-(霊事象がないため)
不気味度:-
 衝撃度:-
 解像度:-

■ 現象 ■
パート32,33と続けて取り上げた、AD菊池の元に送られてきた奇妙なビデオテープに関する追跡取材・後編。自殺した柏木さんと失踪した菊池が幼いころに誘拐され監禁されていたという例の廃山荘に向かった我々取材班。しかし、廃山荘はすでに取り壊されており、荒地となっていた…。周辺を調査した我々は、何物かがテントを張って生活しており、例のマークが刻まれた祠を取りだそうとしていることを知る。夜になって再び謎のテントが貼られていた場所に向かった我々だったが、突然、演出補の渡辺の様子がおかしくなった。暴れ狂ったように走り出し、失神してしまった渡辺…。彼女の身に一体何が起こったのか?我々はこの山荘が建てられた土地にまつわる恐ろしい話を関係者から聞くことに…。さらに、予想もしていなかった衝撃の展開が…!

■ 解説 ■
前回のあらすじ。長いからはしょると、
・菊池が失踪。
・スタッフは、柏木さんと菊池が子供の頃に誘拐された山荘へと向かう。

山荘がある山中に向かうと、山荘は完全に撤去されていた。
途方に暮れるスタッフだが、そこにテントが張られているのを発見。
テントの中には誰もいなかったが、テント付近に祠を発見する。
その祠には、例の印が埋められていた。
どうやらテントに住む住民は、祠を慎重に掘り出そうとしているように見える。
テントの住民を待つも、なかなか帰ってこないため付近で聞き込みを開始。
大した情報は得られなかったが、図書館の郷土資料に次のような話があった。

「昔、この地方には鬼が出没し、村から山へと女性をさらっては生きたまま食べていた
 しかしある日、残骸である女性の姿が集まって、顔や手足が何百もある化け物になった。
 その化け物は怒り狂い、鬼を引き裂くと、そのまま地面の中へ消えてしまった」

という、なんともファンキーなお話。


夜間、再び山に戻ることに。
つーか夜間に山に登るなって…
つーか夜の山道に女の人連れてくなって…
廃神社とかで懲りてなかったんかこいつらw


途中、不審な人物と山道ですれ違う。
こんな夜中にひとり、山奥で何かする訳ではないし。
まさか、テントの住人?…その人は、見失ってしまったが、再びテントを目指す。

更に、途中から渡辺さんが「何か横切った」といい
なんと、山奥から不吉な悲鳴のような奇声がハッキリ聞こえる! 怖っ!!

しかし、仲良しの菊池がいなくなったので手がかりを探しに来た、的なとこがあるので
いつになく真剣な岩澤。
途中、叫び声に完全にビビってグズりだす渡辺さん「もう行きたくないんです」に対して、
岩澤「お前ふざけんなよ! どうすんだよ! 仕事で来てんだろ!」
鬼かこいつwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
数十分の説得の上、渡辺さんを連れていくことに。
せめて車に戻すとかせーやwwwww

テントがあった場所に戻ると、テントがない…?
先ほどすれ違った人物が撤去したのか?とも考えられるが、
すれ違った人、荷物持ってなかったからどうなんだろうなぁ。
が、そこで、岩澤と渡辺さんが人影を見たという。
岩澤曰く「菊池じゃないか、あれ?」
渡辺さん曰く「菊池さんじゃないと思います。デカかったし」

そんな小競り合いの最中、渡辺さんの様子が明らかおかしい。
ただならぬ顔(完全放心状態)で、宙を見つめている。
(゚д゚) ←マジでこんな顔で。 てかその見つめてる先をカメラ映せって。
すると、しゃがみこんだかと思うと、渡辺さん猛ダッシュ!
ああああ、憑かれた!?
てか、山道だから危ないって!
追いかける岩澤と児玉。
渡辺さんは、先ほど祠のあった場所で奇声をあげて、転げ回っていた!
「ノロイ」の松本まりか嬢思い出した。体張りすぎだろw
落ち着いた渡辺さんを担いで車に戻ると意識を取り戻す。
「岩澤さんと言い争っていると、ゴムのようなもので殴られた感覚があり、そこから意識がなくなった」
というが。
その日は結局、宿に戻る。

続く。

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No.6
「バーベキュー」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
多くの人でにぎわう夏の河原。投稿者は友人たちとバーベキューを楽しんでいた。その映像の中に、バーベキューを楽しんでいた。その映像の中に、バーベキューの台の下からのぞく不可解に顔のようなものが…。夏の水場は心霊的なものが集まりやすいというが…。

■ 解説 ■
とりあえず、中村さんのバーベキューの発音おかしいwwwwwwww
夏、河原でバーベキューを楽しむ投稿者たち。
バーベキュー台の下から、ざんばら髪の不気味な女が突然、ゆっくりと現れる。
意外と露出度高い、そして、映ってる時間が意外と長時間。表情も怖い!
夏モノ、河原ものには今まで傑作と呼べるものが一個たりともない、
更に前の27で完全に意識が持っていかれているため、こっちが油断して見てたのもあり
かなりいい意味で期待を裏切られた。素晴らしい。

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No.6
「出てはいけない」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
投稿者が大学の演劇サークルに所属する友人に頼まれて公園で練習する様子を撮影した映像。この時、近くにあった公園の公衆電話が突然鳴り出した。メンバーの一人が電話に出てみると、足元に奇妙な顔が現れて…。

■ 解説 ■
公園で演劇サークルが練習していと、突然、付近の公衆電話が「鳴りだす」!
説明するまでもないが、公衆電話が鳴ることなんてありえないため、
これだけでも立派な事象ではあるが…
勇気を出して、投稿者の友人の一人が公衆電話に入り、電話に出る。
無言ですぐ切れた、というが。
その後、カメラが公衆電話ボックスを捉えると、公衆電話ボックスの奥から女性の顔が現れ
こっちを見ている!
その公園には、ホームレスが多数生活しており、真冬には凍死者も出ているというが…。

公衆電話というのがほんとにいい舞台設定のため、事象がちょっと解りづらかったりするとか
マイナスポイントを全て帳消しにするほどのインパクトを持つ。これも傑作と呼べるものだろう。
ほんと、どうしたんだ今回。持ちネタの傑作を集めてに集めて、全力投球の連発じゃないか。

事後として、電話ボックスに入った友人は、脊髄に異常をきたし、現在も入院中だという。

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No.7
「悪酔い」

 恐怖度:
不気味度:
 衝撃度:★★★★(ある意味で)
 解像度:

■ 現象 ■
投稿者が居酒屋で仲間たちと宴会をしていた時の映像。その日の投稿者の友人の一人が異常なまでに悪酔いをしていたという。裸になって騒ぐ男性の横に彼を睨む目のようなものが…。彼は法事の帰りだったという…。

■ 解説 ■
最悪の悪酔いをする友人。画像が不鮮明で解りづらいが、ほぼ真っ裸(笑)
しかも居酒屋の中だから最悪だろw 草薙目指してんのか?
チンコに割りばし刺して火ぃつけるクソみたいな悪ノリしてる最中、
かなり不鮮明ではあるが、半透明の顔らしきものが全裸の友人を全力で睨みつけている。
めっちゃシュールwwwwwwwwwwwwwwww
リプレイ時にかかる不気味な音楽と相まってクソ笑えるwwwww

そして、中村さんの有難いお言葉。

   「酷く酔った彼には、次のような言葉を送りたいと思う。
    酒は飲んでも、飲まれるな。」

超正論(笑)
ってか、中村さんにこれいわせたかっただけだろwwwwwwwwwwwwwww

箸休め。というか、最後の結末までの小休止というか。
あ、もちろん怖くないよ。笑えるよ。

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No.8
「twenty seven 後編」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
No.5「twenty seven 後編」の続編。
最後の最後。

■ 解説 ■
調査として、その土地の歴史学の教授、高山さんとコンタクトを取った取材班。
そこにあった古い祠と、謎の印について話を聞く。

まず、謎の印について。
高山さんの描いた「申」という印。
それは、山の土地を支配していた、戦国時代に滅亡した武家の家紋だという。
その武家が滅亡した理由は、一揆。
更に、領主の嫡子は精神に異常をきたしており、幼女を誘拐しては虐殺していた。

幼女を「誘拐」…?
その話を詳しく聞くと、高山さん曰く、伝説化してしまった、という。
伝説化とはどういうことか、高山さんから手渡された本は、
図書館で調べた「鬼の伝説」と同じものだった。

伝説というのは、実際の事実をデフォルメして作られるものという。
幼女を虐殺した事実を詳しく聞くと、
「足を切って、胴を切って、首を切り、死体を焼いて、埋めてしまう」
という最悪の噂を聞く。

ここで児玉の推理。
あの推理は、家紋を揶揄したもので、

  |
  |  これを人だとすると
  |

  |
  |
━╋━ 足を切って

  |
  ╋  胴を切って
━╋━ 


━╋━ 首を切った…?
  ╋
━╋━ 


うわ…最悪すぎるだろ。


更に、高山さんの知人の絵を見せてもらう。
それは、複数の手と顔を持つ阿修羅のようなおぞましい女が
首と、胴と、足を切り裂いている地獄絵図のようなものだった。



結論。
例の誘拐事件で、犯人と幼児を含む4人はあの山か、何かで禁を犯してしまった。
そしてそれが、ここで殺されてしまった幼女たちの怒りに触れてしまった。
その呪いのため、27歳の犯人は、錯乱し、自殺した。
他の三人も、27歳になったら呪い殺されてしまう事が何らかの形で知らされ、
そのことを、一人記憶していたビデオテープの送り主は、遠まわしに、残りの二人に警告した。
何故あれほどまでに、回りくどく警告してきたのかは謎である。


その後、複製していた例の映像をお抱えの霊能者に送付すると、
返信に同封された手紙によると
「流石に、こういった映像を送ってもらうのはご遠慮いただきたい。
 この映像は、見づとも、持っているだけで禍を引き起こすものである。」
とのこと。

まさか、制作委員会スタッフルームに起こった異変は、このビデオも影響しているのでは?
懐かしい、日本人形の呪いやダビングの呪いによってひとりでに倒れるモノ達のシーンが映る。
藤屋敷さん懐かしいなぁ(笑)
そして、その事象が起こり始めたのは、2004年。
菊池が、例のビデオテープを投稿してきてからである。

ここで、最後に山荘の取材中に不可解な存在が映りこんでいたのを紹介する。
渡辺が転げ回って気を失った後、山の木々からこちらを睨む、女性のような不気味な姿。
今までの経歴を考えても、こいつが何物かは一切解らない。
何なんだ?
でも、その姿は不気味そのもので、かなりヤバ気な感じはする。


そして、無念なことに、3ヵ月に渡って紹介された「27」は、は終了する。




解明された謎のは、以下の通り。

・謎の印の意味
・投稿映像の廃屋の正体
・その山荘の背景、つけられた曰く
・誘拐事件で変死した犯人の真相
・誘拐事件を発端として、菊池らに襲いかかる関年の呪い
・また、制作委員会スタッフルームに起きた、異常の真の理由。
・ビデオに映っていた真っ黒な女の正体(推測だが)



そして、解明されていない謎は以下の通り。

菊池の生死
・菊池失踪の理由
・柏木さん自殺の理由(呪いだとすれば、どうやって?)
・柏木さんの部屋や付近の電柱にあった印は、誰がつけた?
・ビデオを送り続けたとされる、もう一人の誘拐被害者(柏木さんを直接自殺に追いやったのもコイツは?)
・廃屋付近でテントを張っていた人物。
・そこにあった祠の行方
・何の目的で発掘されていたのか?
・最後の山荘跡地に現れた、木々から覗く不可識の存在。



これだけの謎が残されているのに、これで終了なのはもの悲しいし、
めちゃめちゃ真相が気になって仕方ない。特に菊池の安否は最優先というか
一番解明しなきゃいかんだろ、マジで。

ちょっと不安はあったが、悪い予想が当たり、綺麗には終われなかったか。
残念だ。
ある程度の結論もついたし、面白かったには面白かったが。


最後の中村さんの締めナレーション。
「スタッフ菊池は、未だに見つかってはいない。
 ちなみに、菊池の27歳の誕生日は、数カ月後である。
 菊池宣秀の姿を見かけたら、すぐに制作委員会の方にご連絡頂きたい。」





また、最後の最後に、衝撃映像。
岩澤さん…「辞めたい」!?
うっそ、なんで、あんだけ呪われても何度も復帰した最強のスタッフだろ!?
こんな程度といっては失礼だが、辞めるようなタマじゃないのに…

が、児玉が詳しく話を聞くと、岩澤は
「菊池を探し出したい」とのこと。

「27」は、上記に説明した通り、正直伏線は半数以上が回収されていない。
ある意味での一つの結論ができ、今回でスタッフは終わらせたように思えるが、
正直これで納得した視聴者はいないであろう。

そんな視聴者のモヤモヤ一身に背負い、1人でも菊池を見つけ出す、と決意する岩澤。
もうなんか、普通にかっこいいぞ岩澤さん。
菊池は見つかって欲しいし、見つけた暁には、是非27の後日談を希望したい。

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総評:★★★★★★★★★☆(9/10)

ほん呪10周年記念の3ヵ月リリースの最後の巻。
終わり方は正直言うと綺麗ではなく、かなりのモヤモヤを残した形で
不完全燃焼で終了してしまうが、そこに至るまでの過程の追跡取材は
何度も言っているようだが、一切の妥協もなく全力投球を続けた結果であり
テンションが落ちることなく最後まで続いた、この事実は本当に素晴らしい。

また、投稿映像のクオリティも1ミリも落ちることなくキープし続けたのも凄い。
名作を溜めに溜めて、この3ヵ月で一気に放出したのだろうが。
今回の当たりは「シリーズ監視カメラ 団地」「動画サイト」「念写」「バーベキュー」「出てはいけない」
と、なんと5本も存在する。正直「27」だけに集中して見てたところもあるので
こういったいい意味での予想の裏切りも、本当に有難い。

今回、というか、夏の3ヵ月連続リリースは間違いなく、坂本一雪氏監督の黄金期と並ぶ
第二の黄金期であることは間違いない。
10周年記念の締めには本当にふさわしい、素晴らしい一本であった。

ただ、懸念としては次回は必ずクオリティ下がるだろうなぁ…。
「27」を通して、ベテランスタッフの岩澤、菊池がやめる始末だったりするし
渡辺さんも今回の3ヵ月リリースが初登場だけど、続けるようにも思えない。
今までの主力がごっそり抜けて、次回凄いものが作られるのかね。

残ったベテランスタッフは、児玉一人。
ある意味壊滅状態となった制作委員会は、次回、どこまでやれるのか。

          

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