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ほんとにあった! 呪いのビデオ
Par32
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No.1
「運動会」

 恐怖度:★★
不気味度:★★
 衝撃度:★★★
 解像度:

■ 現象 ■
小学校の運動会を撮影した記録映像。体育館の中で元気いっぱい動き回る体操服の子供たちに混ざって、皆と同じ体操着を着た上半身のない子供の姿が…。前年の夏休み、交通事故で死亡した子供がいるというのだが…。

■ 解説 ■
群衆監視系。
ほんとに解りづらいが、リプレイでようやく解る、走り回る体操着の子供の下半身。
上半身ちょっと透けてるし、完全に溶け込んでるなぁ。
というかよく気づいたなw つかみちょっと弱いか。


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No.2
「犬の散歩」

 恐怖度:★★★★★
不気味度:★★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
とある雨の日に撮影された映像。愛犬を連れて散歩をしていた投稿者は、普段は行かない公園に足をのばしたという。すると愛犬が誰もいない空間に向かって突然吠えはじめたという。カメラはその姿を捉えてしまった…。

■ 解説 ■
いやーほんとこれメインでもいいだろ、っていう狂気と恐怖の完成度をもつ大作。
愛犬シーザーの散歩をしていると、誰もいない空間に向かって吠えだしたという。
その際、目で見ても誰もいなかったが、撮られた映像には問題のものがはっきり映っていた。
更に翌日、愛犬シーザーの突然死…。

公園についての曰くを調べると、女子高生から

「田舎から出てきた女性が、育てられない子供を
 公園に置き去りにしたが母親は後悔し、自殺。
 その死後も、母親は子供を探し歩いている。」

という都市伝説的で、ピンポイントな逸話を発見。
半年前から広がったって最近だな。


さて映像。
夜間の散歩ということで、映像は真っ暗。
愛犬シーザーが、アンパンマンのチーズみたいなかわいい声で吠えだしていると
まず、「かえせー…」 「かえせー!」という不気味な音声。
そして、投稿者がシーザーの吠える先を映すと
ベンチの柱の影からはっきりと見える、こちらを見つめる顔色の悪い女の顔!!
まさにステレオタイプな不気味な顔。こんなん至近距離で発見したら失神するわ。
当時は「見えなかった」と言った投稿者だが、嫌な気配を察しカメラを下げるのもいい!!
似たようなパターンで、現物出現タイプの名作Part12「夜の散歩」があるが
あれをグレードアップさせたものが来るとは思っていなかった。最高!!


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No.3
「クラブ・イベント」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
若者たちが集うクラブ。しかし、暗く幻想的な空間には心霊的なものも集まりやすい。友人が主催したイベントの記録撮影を頼まれた投稿者。その映像の中にクラブには似つかわしくない、軍帽を被った軍人の霊が…!

■ 解説 ■
クラブイベントの後、インタビューを撮影したシーンで、
背後の扉が開くと、そこにモノクロ色の軍人の姿がハッキリと見える。
クラブイベントという場所に似つかわしくない軍人姿、
そして、薄暗くもハッキリと確認できる鮮明さが実にいい。インパクトがある。
大作の後の箸休めだと思って見ると痛い目に逢う。

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No.4
「不在」

 恐怖度:
不気味度:
 衝撃度:
 解像度:

■ 現象 ■
大学のゼミの同窓会を撮影した映像。ゼミの教授が急用で参加できなかったため、投稿者は教授に見せるために仲間たちの姿を撮影したという。カメラに向かってメッセージを話す男性の手首から上が消えているのだが…。

■ 解説 ■
現象のまんまだw 教授に向けてメッセージを送るさなか一瞬だけ男の手首から上が消える。
後に手首を怪我するというパターンは完全にテンプレだな。
これは完全に箸休め、怖さもない。


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No.5
「Twenty Seven 前編」(1)

 恐怖度:-
不気味度:-
 衝撃度:-
 解像度:-

■ 現象 ■
ついに十周年を迎えた「ほんとにあった!呪いのビデオ」。史上最恐の戦慄が我々製作委員会を襲う!!
第1弾の発売から、ついに十周年を迎える呪いのビデオ。これまで我々取材班にはたくさんのスタッフが参加してきたが、その中にはあまりの恐怖に堪えかねて自ら辞めていったものも少なくない…。現在のスタッフの1人、菊池宣秀は20歳の誕生日を機に、毎年誕生日になると奇妙なビデオテープが送られてくるという。消印は福井県。山奥の廃山荘の映像らしいが、心霊現象などは何も映っていなかったため、これまでシリーズで取り上げられることはなかった。
 ある日、製作委員会に1本のビデオテープが投稿される。それは奇妙なことに菊池の元に送られてくる映像と同じものだった。早速我々は投稿者とコンタクトをとり、真相の究明を開始する。しかし取材を進めていた我々は未曾有の恐怖と対峙することになるのだった…!!

■ 解説 ■

今作、いや、3か月リリースされる三巻のメイン作品。
今回は、前編の前編。

普段見れない制作委員会の裏話からはじまる
「日々過酷の取材の中、休日はほとんど無いと言ってもいい」
ってめちゃめちゃブラックやん(笑)

これまで制作委員会には様々なスタッフが参加してきた、のナレーションの後、
歴代スタッフの写真勢ぞろい、おおおお、懐かしい顔ぶれでテンションあがるw
そしてほとんど解るわおれwwwwwww

ある者は、事故で再起不能になり… ⇒Part20で死んだイチロー似の人
失踪や、自殺を遂げた者も… ⇒自殺したと言われる、中晶子さん
                   ⇒黒狐シリーズででてた可愛い人(名前忘れた)
                   ⇒藤屋敷様(笑)
また、恐怖のため、辞めて… ⇒日本人形にやられた江田
                   ⇒ダビングでやられた大谷

それで、今回のメインキャストになる、演出補の菊池についての説明。
・菊池は常連の投稿者だった
・誕生日になると毎年奇妙なテープが贈られてくる。
 (消印は福井県、差出人不明。 映像は謎の廃山荘)
・毎年そのテープを投稿するが、霊現象がないので採用されなかった
・スタッフと親しくなり、制作委員会に参加。
・今もそのテープは送られ続ける。
・2回引っ越しても送られてくる。

そして、今回、菊池の誕生日に送られてくるテープと全く同一のものが投稿された。
しかも、そのテープは心霊現象が確認されている。
投稿者は、菊池にテープを送り続ける犯人では?と思ったスタッフは、取材に菊池を外すことに。
まずは、菊池の事を伏せて取材に行くことに。


投稿者の柏木さんは、大学院に通う学生さん。
自主映画を撮った際に、何故かその映像が撮影されてしまったという。
映像は見たこともない廃屋に移る、「黒い女」。
投稿した理由は、その映像を調べてほしいから、だという。

スタッフは撮影場所の自宅付近を調べることに。
すると、新人スタッフ渡辺さんが、電柱に奇妙なものを発見する。
その印は

━╋━
  ╋
━╋━


という奇妙なもの。渡辺さん曰く、もっといろんな場所で見たということで調べてみることに。
スタッフルームで問題の記号があった点の位置を調べると、柏木さんの家を中心に

━╋━
  ╋ ←柏木さんの家
━╋━

という位置関係で存在していた。
何かの呪術か?

柏木さんのその事実を伝えると、柏木さん曰く「知らない」とのこと。
我々はまだ、この印が、後に大きな意味を持つとは、予想だにもしなかった。

続く。

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No.6
「シリーズ監視カメラ ネットカフェ難民」

 恐怖度:★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
インターネットカフェを経営しているという投稿者から送られてきた監視カメラの映像。個室の入り口付近に身体が透けた男性の霊らしき姿が確認できる。その個室では、最近薬物による男性の自殺事件があったという…。

■ 解説 ■
ネットカフェの個室に現れる、半透明の人間の下半身。
あまりに地味だが、ネットカフェよく行く人にとっては怖いかな。
長らくビデオに移り続け、消えたというが、せっかくだから早送りとかして消えるとこまで映せば良かったのに。

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No.7
「タクシー」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★★
 衝撃度:★★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
個人タクシーを営んでいるという男性からの投稿。車内には防犯カメラが設置されていたが、ある日、一人の客を田舎の山道まで乗せた際に後部座席の窓ガラスにすがりつく女性の姿をカメラが捉えてしまったという…。

■ 解説 ■
怪談番組の再現ビデオか!? と思いたくなるくらいの異常な完成度を持つ問題作。
タクシーを狙った犯罪を防止するため、車中に設置された監視カメラ。
ものすごく鮮度が粗く、逆に期待感を高めてくれる。
現象は、タクシーといえば後部座席に女が現れて消える、といった怪談が一番ありがたなパターンで
そういう現象かな、とワクワクしながら見ていると
山道の最中、ボロボロな女が後部ボンネットに這い上がってきて、崩れ落ちて消える!
洒落にならないくらい怖い、最高のインパクト。
二度と夜中に車で山道を走りたくなくなくなる後を引く怖さも最高級。
ただ悪くいえば、少し「出来すぎ」の感もあるが、初心に戻って観てほしい。
やっぱり怖いから。

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No.8
「赤い人」

 恐怖度:★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
投稿者が友人たちとドライブをした際に偶然撮影したデジタルカメラの映像。自宅近くの道路が渋滞し、多くの消防車が出動していたため、何かあったのかと動画を撮ったという。その中に全身が赤い奇妙な人物が…。

■ 解説 ■
車中に流れる「こなぁぁぁぁぁゆきぃぃぃぃぃぃ」が気になって仕方ないんだが(笑)
現象は、突然現れる全身真赤な人影。
アングルとして消防車が近くに現れること、近くで火事があったのかとも思わせられるが
火事で焼けた赤さ、ではなく本当に真赤だから、何なんだろう? よくわからん恐怖がある。
また、画面から消えた後に、車が発車して林の中を通る際にそいつはまだいたりする。


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No.9
「Twenty Seven 前編」(2)

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
続き

■ 解説 ■
前回の続き。

謎の印を柏木さんに見てもらおうと柏木さんと待ち合わせるも、柏木さん来ず。
待っているうちに柏木さんから電話が入り「もうこなくていい」とのこと…?
不審な話だ。
あと呪いのビデオスタッフのしつこさ舐めてるだろこいつ(笑)

柏木さんのアパートに向うも、柏木さん出ない。
引きあげて待とうとアパートの外に出ると、
柏木さんの部屋のカーテンから柏木さんがこっちも見ている! (カメラじゃ解らんが)
何やってんだこいつw
柏木さんに電話しても、やっぱり出ない。うーむ。

気になるスタッフはまだ調査を続ける気に。菊池のため、ってのもあるからね。
てか岩澤さん夜間はグラサン外せって(笑)
しばらく付近で待っていると、スタッフ渡辺さんが柏木さん発見! 駅に向かっているという。

またしばらくして、岩澤が柏木さん発見!
調査を辞めた理由を聞くと意味不明な喚きを発し始めて、もみ合いが始まる。
柏木さんは買い物袋を落として逃走。 買い物袋の中から、複数の包丁発見!
岩澤さん、また危ないところだったじゃねーか!

再び、柏木さんのアパートに向かうスタッフ。
カメラ入るとまずいから、と言って、岩澤と渡辺さんのみが部屋へと向かう。
そこでは、衝撃の結末が待つ。

ただならぬ様子で戻ってきた岩澤。
「死んでる…!」

そこに在ったのは、部屋の中で首をつって死んでる柏木さんの姿…
ここで見逃してはいけないのが、部屋の中に一瞬だけ映っている

━╋━
  ╋
━╋━


の印!
ここで映る、投稿映像。

10秒間ずつ映る山荘のカット。
最後のシーンに、こちらにゆっくり歩いている透明な人影と
画面に現れる、巨大な黒い女の顔! ヒョー。
なかなか怖いが、菊池に送られてきたビデオと比較すると
ちょっと合成っぽi(ry

ここで、児玉が警察の事情聴取を受けているカットで前編は終了。
まあそれはともかくして、、、
何だ、この絶妙な「引き」は!?
ありえない位続きが気になるぞ…

ほんと、流石はベテランスタッフだ。
伏線を散りばめつつ、ほんとに一番気になる引きのやり方だ。
すげぇよほんと。

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次回予告。

27の中編。
スタッフ菊池と、柏木さんの過去に異様な共通点が!
スタッフに未曾有の事件が発生!
この夏、ほんとにあった呪いのビデオ32! 見逃すな!

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総評:★★★★★★★★☆☆(8/10)

メイン、サブの投稿映像共に凄まじい完成度を持つ、3か月連続リリースの第一弾。
言うまでもなく、10周年記念に作られた大作「27」の完成度は尋常ではない。
流石はほん呪ベテランスタッフと拍手を送りたいぐらいの、絶妙な引きで前編は終了する。
呪いのビデオシリーズで数巻に分けて引っ張るという作品は、地味に初出であるため
この先どうなるのか、コアなファンでもまったく先が読めない。
完成されたドキュメンタリー映画を見ているような感覚だ。
ある意味、これだけをカットしてTHE MOVIE3を作ってもいいぐらい。

サブの投稿映像では「犬の散歩」「タクシー」の2本が
「27」に勝るとも劣らずの完成度を持つ。
メインばかりに力が入ってると思ったら、
投稿映像でもメインを張れるレベルものを2つも持ってきているのが
スタッフの執念というか、力の入れ具合が図り知れる。

ともかく、スタッフが自信を持って送り出している一本なのは間違いなく、
ビデオの内容もその意欲が伝わってくる、熱を持った一本。
出だしから凄まじい、お勧めの一本である。
この3ヵ月リリースをリアルタイムで体験できるのは幸せであろう。

          

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