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ほんとにあった! 呪いのビデオ
Part28
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No.1
「戦争遺跡」
恐怖度:★★★
不気味度:★★★
衝撃度:★★★
解像度:★★
■ 現象 ■
女性二人が旅行へ行った際、現地の公園を訪れて記録した映像。その公園は太平洋戦争の遺跡があることでも有名な観光地だという。だが、見学のつもりで出向いた彼女たちを予期せぬ恐怖が襲うことに…。
■ 解説 ■
公園の戦跡を訪れた投降者たち。
薄暗い闇の中から突然響く、爆撃音、戦時中の阿鼻叫喚の声。
それに気づき逃げる投稿者達。
現物出現、良質な新機軸の音声タイプと、事象は決して悪くないのだが
リアリティ分がちょっと弱いため個人的には残念な一本。
よくよく考えてみると怖いのだが、音声タイプの現物出現は、
Part15のニューロシスで極めてしまったから微妙に感じるのかも。
あと懐中電灯に青と赤のセット使うのやめようよw
そんなにメジャーじゃねえべ、これ。
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No.2
「シリーズ 監視カメラ 駐輪場」
恐怖度:★★
不気味度:★★★★
衝撃度:★★★
解像度:★★★
■ 現象 ■
駐輪場に設置された監視カメラの映像。そこには誰も乗ってないのに静かに進む三輪車の姿が…。さらにその三輪車を降りて、まるでどこかに駆けていくような子供の小さな足がうつっているのだが…。
■ 解説 ■
地下駐輪場を転がってくる…いや、明らかに誰かが漕いでいる三輪車。
三輪車が画面中央で止まった後、手前に向かって駆けていくように現れる子供の足。
問題の三輪車は、近くでバイク事故で亡くなった女の子のものだという。
監視カメラシリーズなので地味だが、これは味がる。良い。
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No.3
「ITバブル」
恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
衝撃度:★★★
解像度:★★★
■ 現象 ■
webデザインの会社に勤める投稿者が数年前に仕事で撮影した、とあるIT企業の社長のインタビュー映像。社長の肩越しに男性の顔らしき黒い影が…。彼はほどなくして脳梗塞で亡くなったという…。
■ 解説 ■
胡散臭さしか感じられない社長のインタビュー映像。
2台で撮ったビデオのうち、のに1つにしか映らなかったタイプ。
左の方のビデオカメラだけに、半透明な男の顔が現れ、
ギョロギョロと辺りを見回し、引っ込むように消える。
右の方は社長の背後を映しているのだが、何も映っていない。
事象の顔と動作がかなり怖く、またビデオカメラ2台タイプのお約束通り説得力もある。
何かもう一押しくらい欲しい感じはあるが、高いレベルでまとまった良作である。
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No.4
「渓谷」
恐怖度:★★
不気味度:★★
衝撃度:★★
解像度:★★
■ 現象 ■
投稿者が友人たちと男性ばかり計4人でドライブに行った際の映像。その中に4人のものではない不可解な声と、奇妙な顔がうつりこんでいた。運転手のTさんはその後、大事故に遭遇してしまったという…。
■ 解説 ■
投稿者、後輩の高橋さん、ほか2人の男4人でむっさいドライブにいった時に撮れた映像。
帰り道、誰のものでもない「みぎ」という声に導かれると、帰り道と違う吊り橋までやって来てしまう。
高橋さんは夜中トラックと正面衝突して大事故というアングル。
検証でビデオで撮れた謎の「みぎ」という声を専門家に分析してもらうと、現場に居た4人と違う声であることが判明。うーん、このパターンも久々だな。
また、スタッフが吊り橋に現れると、そこには花がは添えられており、
聞き込みをすると、やはり投身自殺のメッカらしい。
更にスタッフ帰り際、前を走るトラックから鉄板が落ちてきて死にそうになったらしい。
菊池がナイスドライビングで回避。かっこいいぜ菊池!
うーん、検証の仕方がテンプレートみたいにオーソドックスだ。
今回紹介される現象は、ドライブ中やたら低い声で響く「みぎ」の声。
声質に怖さはあるが、あくまで普通以下。これがメインって。
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No.5
「霊の通り道」
恐怖度:★★
不気味度:★★★
衝撃度:★★★
解像度:★★★
■ 現象 ■
投稿者が大学の後輩たちの家へ遊びに行った際に撮影した映像。投稿者たちが楽しく酒盛りをしているなか、背後のTVの画面に黒い人影が…。霊能者の鑑定によると、そこは霊の通り道であるというのだが…。
■ 解説 ■
大学生の酒盛りの風景。カメラを横に置き、真黒なテレビ画面を映すと
そこを黒く大きな人影が、ひとり、ふたりと通り過ぎる。
もちろん、そこを誰も横切ってなどいない。
カメラ位置がいい場所にあるため、かなり説得力はあり、現象もほんとにタイトル通りっぽい。
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No.6
「地震」
恐怖度:★★
不気味度:★★★
衝撃度:★★★
解像度:★★★
■ 現象 ■
夕刻、車に乗っていた投稿者が撮影した異常なまでに美しい夕焼けの映像。まるで赤く燃えているかのような空の片隅に2つの叫んでいるような顔が…。その地域では後日、大きな地震が起こったというが…。
■ 解説 ■
某大震災の前に撮られたという映像。
異常なほど美しい紅い紅い夕景の中、
雲にまぎれて巨大な苦悶の表情を見せるふたつの顔がはっきり浮かぶ。
流石に投稿者も気づき、カメラをずっと向けるが、その顔は消えたりせずにずっとそこに在った。
夕景がほんとに気味悪いくらい美しいのがスパイスで効いているが、あまり怖くはない。
不気味ではあるが。
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No.7
「面接」
恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
衝撃度:★★★★
解像度:★★★★
■ 現象 ■
アダルトビデオの制作会社に勤める投稿者が撮影した出演者の面接の様子。投稿者によると、約束してた女性が予定よりも早い時間に来たため、本来の面接官に代わって投稿者が応対したというのだが…。
■ 解説 ■
とりあえず冒頭ワロタwwwwwwwwwwwwww
面「オナニーは週2回って書いてるんですけど、マイバイブとか持ってるんですか?」
女「はい、m (スタッフは詳しい話を聞くことにした)←ナレーション
中村さんが入ってくるタイミング狙ってるとしか思えないだろ(笑)
あと際どい単語ってかアウトな単語出てきてるんだからピー入れろよ、なんだこれ(笑)
えーと、前振りアングルが長いな。
問題の面接の女性がいきなり、
「田島さんいますか!? 田島を出せ、あqwせdrftgyふじこlp;」
といった感じにヒステリーをいきなり起こす。
田島さんとは、昔このAV制作会社で働いてた人、らしい。
また、面接しにきた女性「はせべ ゆきこ」は、偽名であり
面接書類をした内容のほとんど偽りのものだったという。
しかし、「はせべ ゆきこ」は昔働いていたAV女優と姿形がそっくりであり、
そのAV女優は亡くなっている。
また、その亡くなった女優は、制作会社の男性(田島さん?)と恋愛感情にあったというが。
で、現象。
ヒステリーを起こして連れて帰られる「はせべ ゆきこ」が部屋から追い出された後、
ホワイトボードの影から逆さの女の顔が現れ、カメラを睨みつける。
表情がめっさ怖いのと、直後にノイズで画面が途切れるのが良い。
ちょっと長い検証もうまい具合に効いており、
背筋がじわじわ寒くなる恐怖感が味わえる。
Part28随一の出来だ。
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No.8
「合格祝賀会」
恐怖度:★★
不気味度:★★
衝撃度:★★
解像度:★
■ 現象 ■
とある予備校の合格祝賀会の様子を撮影した映像。合格を喜び合う予備校生たちの背後の壁に不可解なしみがあり、まるで女性の姿のように見える。投稿者によれば、病気で亡くなった同級生がいたという…。
■ 解説 ■
カメラが壁を映す際、壁に女の影のようなしみが一瞬だけ現れる。
怖くいか怖くないか以前に、ほんとに解りづらい。よく見つけたな。
小粒というにも弱く、捨て作品。
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No.9
「続・渓谷」
恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
衝撃度:★★★
解像度:★★
■ 現象 ■
ドライブ途中の車中の映像に聞こえる不可解な声、そして、行き着いた橋でうつりこんだ奇妙な顔…。我々は、投稿者の他に車に同乗していた友人たちにも会うことに。しかしそのうちの1人は音信不通で…。
■ 解説 ■
車に同乗していた他の後輩へインタビューを行うが、もう一人の後輩佐伯さんが来ない。
嫌な予感がしたスタッフが佐伯さんの自宅に行くと、佐伯さんがでない。
投稿者が後々か確認したところ、佐伯は体調不良で会社を休職しており
更に療養している場所が会社・実家も解らないという不可解なことに。
その後、気になったスタッフが佐伯さんのアパートを夜毎張り込むことにw
すげー根性だ(笑)
その努力?の甲斐あってアパートに電気がついてる事を確認。
顔に変なぶつぶつが出来てすげぇ顔がただれてて佐伯さんの顔怖えー。
そして、投稿者からその後、病院の屋上から飛び降り佐伯さん自殺の報が。。。
さて現象。吊り橋を映す投稿者達。
橋の下から、一瞬だけうつる歪んだ男か女か解らない気味の悪い顔!
出現場所が嫌でさらに顔も怖いが、ちょっと露出度低すぎるかも。
事後のアングルももなかなかに効いていて、ようやくこれをメインに持ってきた理由が解った。
さんざん使い古されているパターンで飽きも来ているが、たまーにこういうのがあっても悪くないな。
少し懐かしさすら感じる。
今回の味のある中村さんの締めナレーション。
「我々の周辺には、絶対に近寄っていけない場所、というものが存在する。
そこに立ち寄ってしまったものには、運が悪ければ死という結果がもたらされることさえありうる。
しかし一方で、その場所が危険であることを示すものは何もない。
少しでも嫌な予感がする場所には、くれぐれも近づかないでいただきたい。
その行為はあなたに、
取り返しのつかない結果を、もたらしてしまうかもしれないからである。」
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総評:★★★★★☆☆☆☆☆(5/10)
全体的な投稿作品のレベルは、決して低くなく
更に構成や編集も驚くほど安定している。ほんとに検証うまくなったなぁ。
だが、いっぽうで真新しい目を引くものがほとんどなく、
メイン作品も使い古されたパターンであり、全体的なインパクトに欠ける。
また霊の露出度が全体的に低く、少し物足りない感もする。
良いところと悪いところを差し引いて±0、という結果。
つまり評価は「普通」。
今回は、呪いのビデオの標準レベルの怖さではないだろうか。
最近の神作ラッシュで投稿映像の質が落ちてきているかも、という不安も少しあったりする。