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ほんとにあった! 呪いのビデオ
Part26
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No.1
「バンコク観光」

 恐怖度:★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
投稿者がタイのバンコクへツアー旅行へ行った際の映像。歴史ある寺院の中に黒い壷が置かれている。煩悩の数だけあるという黒い壷。その一つの壷の中に不可解な白い顔のようなものが見えるのだが…。

■ 解説 ■
事象と一切の関係はないが、首と手がもげた修行僧の銅像がずらっと並んでる寺院が怖い。
現象は、煩悩の数だけある108の壺の。その中の1つに、白い顔のようなものが見える。
ほんとに顔が入ってたりしたら嫌だけど、顔のような影なので予想より怖くない。


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No.2
「セミナー・キャンプ」

 恐怖度:★★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
大学生である投稿者が、夏休みにある山中のバンガローで開催されたセミナーに参加した際に撮影した映像。その中に明らかに参加者ではない女性の姿が…。この山は殺人事件が起こった場所でもあるという…。
■ 解説 ■
名作part18「ビデオレター」の強化版。2段構えの作品。

参加者たちの自己紹介の最中、不可解な激しいノイズが入り始める。
それがキッカケとなったのか、、一瞬だけバンガローの窓の外からこちらを覗く気味の悪い女の顔。
その10秒後、柱の付近にいる男がおじぎがすると、窓から覗いてた女が背後に佇んでいる!
いくらなんでもこんな早いスピードで中に入れる訳がない。
女の顔の気味悪さもさながら、一瞬にしてこちらに近づいてくる恐怖感と
何よりもその女の距離感が絶妙。近い! 嫌過ぎる。名作!

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No.3
「湯灌(ゆかん)」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
投稿者は友人らと遊んでいるところをデジカメの動画モードで撮影したという。酔っていた投稿者はふざけてメイクをほどこしてもらっていた。そのメイクをしていた女性が交通事故に遭ったというのだが…。

■ 解説 ■
酔っ払ってノリの赴くまま、結婚式場でメイクの仕事をしている女性(黒川さん)が、
女用メイクを男にする悪ふざけの映像に、変なものが映ったという。
検証のため投稿者に話を聞こうとするが、話を聞く数日前に、黒川さんは事故に逢ってしまった。
急遽日程を早め、投稿者に話を聞くと、現象の鍵となる情報を得る。
・黒川さんは、以前アルバイトで葬儀屋の湯灌(死体のメイク)をしていた。
・現象に映った顔は、昔見た悲惨な最期を遂げた事故死体の顔に似ていた、という。

黒川さんが昔働いていた葬儀屋で調査を進めると、
黒川さんが見た死体の事故現場と
黒川さんが事故を起こした場所とは数十メートルしか離れていなかったという情報を入手。

アングルはバッチリだ。

さて現象は、メイクをしているさ中、テーブルの下から突如現れた。
それは、「こちらを覗く破損した女の顔」!
携帯電話の画像のため、少し鮮度は荒くグロさはないのだが
十分に怖い。そして、出現場所も嫌過ぎる。
インパクトはそこまで高くないが、後を引く怖さを持つ良作。

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No.4
「廃屋の住人」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
廃墟探検を趣味とする投稿者が廃墟探索の帰り道に偶然見つけた廃屋で撮影した映像。今はもう取り壊されてしまったというその廃屋で、投稿者は背筋も凍る恐ろしいものを2つも撮影してしまう…。

■ 解説 ■
廃屋探検中、押入れにあるシートをめくってみると、老人のミイラを発見!
投稿者の恐怖に怯えるリアクションがいい味を出している。

現象は、投稿者がビビって逃げる中、床に転がる先ほどのミイラと思われる顔。
投稿者が廃屋に入った時にいなかったので、2体居た訳ではない。
つまり現れたのは、ミイラの亡霊。

…うーん、難しいな。
死体と同じ顔で現れるミイラのような、宇宙人のような顔は、怖いには怖いのだが、
廃屋探検時に見つけた、シートの中にくるまったミイラのインパクトが強すぎて
一瞬しか出ないミイラの霊のインパクトが薄くなってる。
怖いには怖いが、霊の怖さではなくミイラの怖さなんだよな。
悪くはないのだが。


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No.5
「オークション」

 恐怖度:-
不気味度:-
 衝撃度:-
 解像度:-

■ 現象 ■
大学卒業を控えた投稿者が、親しい友人と自宅でお別れ会をした時の映像。冷蔵庫に氷を取りに行った際、扉を開けるとそこには不可解な子供の顔が…。その冷蔵庫はネットオークションで買った中古品だという…。

■ 解説 ■
ネットオークションで買った冷蔵庫に、不可解なものが映ったという。
前半の検証では、投稿者に話を聞き、オークションで落とした冷蔵庫の出所を探す。
オークションの出所を探すと、「矢川さん」という人物まで辿り着く。
「矢川さん」を探ると、元運送会社で働いてた同僚から
「矢川さんの息子が、冷蔵庫に閉じ込められて亡くなった」という、
事象の決定的証拠を得る。
てか、冷蔵庫に閉じ込められた…? そんなことって普通ありえるのか?
後編に続く。



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No.6
「合唱」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
結婚を控えていた男性の投稿者が家を整理していて見つけた映像。中学生の時、校内で行われた合唱コンクールの模様を収めたものである。ある女生徒の背後にもう一人の彼女の姿が残像のようにうつっており…。

■ 解説 ■
合唱コンクールの映像。
問題の現象は、投稿者のビデオにしか収められてなかった。
当時投稿者は、問題の現象が起きている女の子に想いを寄せていた。
また、その女の子は高校進学前に亡くなった。

そんな解答の出ない不可解なアングルから始まる今回の事象は、
大地賛唱を合唱中、問題の女の子の背後に、
同じ顔の青白いドッペルゲンガーのようなものが現れ
違う歌を歌っているように口ずさむ。

繋がりそうで繋がらない、不可解な謎がいい感じにスパイスで効いており、
またその青白い顔もかなり怖く、
残像ではない証拠に違う歌を歌ってるように口が動いている姿も、なかなか怖い。
地味ながら良作である。

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No.7
「シーソー」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
高校生の投稿者が恋人と深夜の公園でデートをしている様子を携帯電話で撮影した映像。普通ならば微笑ましいはずの映像に不気味なものが…。シーソーに座っている女性の反対側に首のない少女の姿が…。

■ 解説 ■
昔現象が起きた付近のマンションで、子供の落下事故があり、
更に落ちるさなかワイヤーで首が切断されたという痛ましい事故があった。

現象は、深夜の公園に、首のないランドセルを背負った少女の姿がはっきりと映る。
一瞬だけ現れ消えるのだから、霊か何かだろうが
霊、というより、人形のような感じがあり
説明しがたいリアリティの無さが少し説得力を失くしている。
うーん、ちょいと残念。今回全体的にレベルが高いせいか、ちょっと微妙なのか。


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No.8
「続・オークション」

 恐怖度:★★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
ネットオークションで購入した冷蔵庫の中にうつっていた子供の霊について調査していた我々は出品者を突き止め、その冷蔵庫のもともとの持ち主の名前を知る。その持ち主はある不幸な事故で我が子を亡くしていた…。

■ 解説 ■
「矢川さん」の周辺を洗い出すため、事故が起きた矢川さんの前住んでいたアパートで聞き込むスタッフ。
そして、大方の予想通り、周辺の聞き込みから矢川さんが子供を虐待していた疑惑が浮かび上がる。
まぁ、冷蔵庫で事故はないから、やっぱりそうなんだろうなぁ。

で、お待たせしました投稿映像。
投稿者が氷を取りにいくため冷蔵庫を開けると、
冷凍庫の中に、口を開けた逆さまの男の子の顔がハッキリと映っている!
ビデオを取っていた友人がそれに気づき、「い、今、冷蔵庫の中、顔…」と言ってカメラを伏せ
再び冷凍庫を映すと、男の子の顔は消えていた。

出現場所、男の子の表情、検証で生まれたアングル、顔に気づく友人
全てがちょうど良いバランスで、絶妙な恐怖感を生ませている。
これがメインに持ってきたのは正解だろう。
少しダレ気味だった検証も、期待を裏切らなかった。


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No.9
「シリーズ監視カメラ 製作委員会スタッフルーム」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
日々業務を行っている呪いのビデオ製作委員会スタッフルーム。これまでも数々の不可解な現象が起こったが、ここ最近、新たな心霊現象が起こり始めた。それはパート24のダビング映像に端を発しているようだが…?

■ 解説 ■
スタッフルームの監視カメラに、たびたび不可解な現象が現れた。
誰もいない深夜に勝手に開くロッカーのドア、倒れる椅子、一人で落ちる花瓶、等。
まあ、こういう仕事をしているのならそれくらいの現象は日常茶飯事なのだろうが。
ひとつ強烈なのが録れてしまう。
それは、3階にあるスタッフルームの窓の外をスライドしていく白い服の女。
これはなかなか怖くていい。
よくある怪談話ではあるが、実際目の当たりにしてみると余計怖いものだ。

最近のスタッフルームに起こる異常の心当たりとしては、
Part24のメインを張った「ダビング」らしい。
ダビングに関するハガキも大量に届いているというが。

流石にわが身に危機感を持ったスタッフ、危険を感じスタッフルームを移転。
どう考えてもSP5の日本人形の方が強烈だったし
蛍光灯落ちてきたり物理的にもヤバかったと思うのだが、なぜいまさら(笑)
まずは藤屋敷に謝っとけw

「だが、スタッフルームに起きた異変は、これだけではなかったのだが…」

という、後を引くナレーションで幕は閉じる。

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次回予告。

  岩澤「スタッフが、誰もいなくなったので…」

               制作委員会 崩壊!!

  菊池「岩澤さん! 岩澤さん!!」

               制作委員会を襲った現象の招待とは?


おっ、これは期待できるにも程があるぞ(笑)
でもまぁ、前回の黒狐もものすごい楽しそうな次回予告をしておいて
いざ中身は最悪だったから、どうなんだろうなぁ。
とりあえず、岩澤さん無事でいてください。

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総評:★★★★★★★★★☆☆(8/10)

何があったんだ制作委員会!? と、疑いたくなるような投稿映像のレベルの高さが目立つ。
最近連続でこのクオリティを維持しているのが不思議でしょうがない、というか、凄い。
それほどインパクトの大きい作品はないが、後に残る恐怖を与えるものが多い。
メインも引っ張っただけの甲斐があり、地味ながら良作の一本。

現在のスタッフ陣はpart21から固定されているが、回を重ねるごとに
取材や編集の技量が上がっているのも見てとれる。
検証の不快感がだいぶ薄くなったのも大きい。
呪いのビデオを安心して見れるのは、黄金期のpart11〜15以来。
ファンとしては嬉しい限り。

          

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