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ほんとにあった! 呪いのビデオ
Part24
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No.1
「キャンプ」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
大学生たちが夏山にキャンプに行った際の映像。不可解な男の子の顔が映りこんでいる。このキャンプ場では、数年前に10才にも満たない男の子が両親が目を離した隙に行方不明になったというのだが…。

■ 解説 ■
夜間キャンプの最中、逆さになった男の子の顔が映し出される。
逆さであることに気づけばと表情がなかなかの怖味、頭にしてはなかなかである。

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No.2
「新婚家庭」

 恐怖度:★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
大学時代の友人夫婦に子供が出来たということで、投稿者がお祝いのために2人の家を訪れた際の映像。画面奥に飾ってある写真の男性の姿が一瞬にして消える。一見、幸せそうな新婚夫婦には秘密があって…。

■ 解説 ■
事象は画面奥に飾ってある夫婦の写真のうち、男性の姿だけが一瞬にして消えるという新機軸のもの。消えた写真はやけに古ぼけて見えるのも良い。
一見した怖さはないが、「子供が死産した」「夫がDVを振るっていた」とのアングルがじわじわと”来る”。

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No.3
「少年野球」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
小学生の子供を持つ投稿者が、わが子の野球の試合を収めた映像。野球場の奥に子供たちが遊ぶための土管があり、その中に奇妙な顔が…。生き生きとプレーする少年たちを羨ましそうに見つめているようだが…。

■ 解説 ■
タイトル通りの少年野球の映像、画面奥の土管の中にかなり大きい子供の顔が一瞬現れる。
出現場所や表情が怖いには怖いのだが、静止画にしてみないと表情が解らないためちょっと勿体無い。

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No.4
「ダビング(前編)」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
レンタルビデオ店を営む投稿者は、ある商品ビデオの警告表示の後の部分に不可解な映像がダビングされているのを発見する。早速調査を始める我々取材班だったが、その後投稿者が交通事故に遭ってしまう…。

■ 解説 ■
今回のメイン作品。だから検証が長いのはカンベンな!
ほん呪スタッフがその問題のビデオをレンタルした人を調査をすると、
一人あからさなPチガイが。
その後、投稿者が交通事故に遭ってしまう。というありがちパターン。
調査が行き詰ったところで先ほどのPチガイの人に取材を行おうとするが、
前回も活躍したスタッフ大谷君(20)がドタキャン。
何かあったのか?と思い話を聞くと「前回みたいに危ない目に会うのが怖くてサボった」らしい。
そりゃ他のスタッフ怒るわ…そういう仕事っしょ常識的に考えて…

とまあ、完全に蛇足となった検証の後に本編映像。
久々の警告表示の後にカウントダウンが始まり問題の映像。
映し出されたのは薄暗いロッカールーム。
一つのロッカーが徐々に開き、中からゆっくりと現れる右半分の赤い人の顔。
ゆっくりとこちらに振り向こうとし、ノイズで映像が終わる。とりあえず、こっち見んなと。
総てが謎、という不可解な怖さと徐々に振り向いてくる、という生理的に嫌な怖さはあるが
個人的にリアリティ分が少し薄いためこの評価。怖いには怖いが、警告までしてする程かな。

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No.5
「洞窟」

 恐怖度:★★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
あるカップルが撮影した映像。2人は友人のところに車で遊びに行った際に時間が余ったため、観光スポットになっている洞窟を訪ねたという。その映像もさることながら同封されていた写真に我々は驚愕した…。

■ 解説 ■
Part24のベストチューン。
とある観光地の洞窟に遊びに行ったカップル投稿者。同封された写真には背中に無数の引っかき傷。
「直ったと思った頃にまた浮き出てきて結局消えない」らしい。まあ、これはありがち、だ。

投稿映像の中にあるその洞窟は、
過去軍事工場で中国人や朝鮮人が強制労働されていた悲劇の歴史の場所らしい。
で、映像は洞窟の岩の中にぼんやりと、しかしハッキリと解る「首無しのガリガリ男」が
こっちに手を差し伸ばす。
ビデオを持った彼氏が「あれ? 今あそこに何か居たような」と気づきかけているのも良い。
場所、シチュエーション、現象のどれをとっても完成度の高い逸品。
説得力がありすぎる。
個人的ランクを覆すほどの大作。凄く怖い。

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No.6
「深夜の路上」

 恐怖度:★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
大学生の男性からの映像。彼は寮に入所した際、部屋の机の中からこのビデオを見つけたという。地方の人気バラエティ番組を真似て楽しく盛り上がる若者たちの映像の中に、不気味な血まみれの腕が…。

■ 解説 ■
どう見ても水曜どうでしょうです。本当に(ry
 車から降りて盛り上がっている映像の中で、一番右端の女性の肩に血まみれの腕が置かれている。
似たような作品が過去何度か存在したが、その中でも完成度は高い。が、全体的に異様なクオリティを持つPart24の中では霞んで見える。


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No.7
「シリーズ監視カメラ:漫画喫茶」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
漫画喫茶に設置された監視カメラの映像。漫画喫茶の入り口前に止まるエレベーターの中に女性の霊らしき姿がうつりこんでいる。この漫画喫茶自体には問題はないのだが、この付近で霊が出るとの噂があり…。

■ 解説 ■
近所では有名な「幽霊が出る」場所の近くにある漫画喫茶の監視カメラの映像。
ここでは公園のトイレで首吊り自殺をした女性がいるらしい。近所の人の噂だと空中に浮かんだ女性の霊がたまに居て見つかったら追いかけてくる、そうな。
問題の映像は漫画喫茶の入り口前に止まるエレベーターの中に、明らかに首吊りのような高さで写る赤い服の女性。
とにかく出る場所が嫌過ぎる。しかも浮いてる。しかなり鮮明。寒気がする。


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No.8
「ギリシア留学」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
投稿者がギリシアに留学した際、デジタルカメラの動画モードで撮影した映像。投稿者はその映像を久しぶりに見直して不可解な部分に気がついたという。壁面にこちらを睨む巨大な顔がうつしだされている…。

■ 解説 ■
黒人の人がペンキ塗りをしている場面で、背後の壁に巨大な女性の顔半分のようなものが写される。似たような作品にPart13の「合宿」があり、個人的には「合宿」のインパクトには欠ける。
ただデカい顔というだけで怖い上に今回は目が半端なく見開かれていて更に嫌だ。すばらしい。

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No.9
「続・ダビング」

 恐怖度:★★★★(吉田さん)
不気味度:★★
 衝撃度:
 解像度:

■ 現象 ■
レンタルビデオの商品の上から収録された奇妙な映像。我々取材班は、そのビデオを店で借りたユーザーを一軒一軒あたり、ある人物に突き当たる。我々はその人物に接触するが、それが予想だにしない展開に…。

■ 解説 ■
電話での調査中、一人だけ明らかに変な態度をしていた吉田さんへ取材。
何か良くわからん事を繰り返したり突然キレたりともうPチガイ確定です。
質問してる岩澤お疲れ様。
埒があかないのでとりあえず問題の映像を吉田さんに見てもらおうとしたら
いきなりPチガイ吉田さん、スタッフに殴りかかる!
最近Pチガイと縁があるけど鼻血まで出したのは初じゃないかな?
それでもスタッフ、懲りずに吉田さんにこちらからの質問を書いた紙に答えてくれるようお願いする。
吉田さんからの返事はあったが、意味不明な文字の羅列でスタッフが解読すると、
 曰く、「あのビデオは昔の仕事の際に見つけたもので詳細は不明」
  「このビデオを見てからしばらく声が出なくなった」
  「このビデオは霊界からのメッセージだと考えるようになった」
  「このビデオをダビングして様々な人に見せると呪いが解ける」
そんなPチガイらしい解答でした。もういいだろ、どうでも。と思ったら最後にスタッフも何故かビビって「呪われないようにこのビデオをダビングすることにした」。そんなんありかよ。アホらしい。
結局いつものような「取材中不可解な映像が写った」とか新パターンもないし
正直、尻切れトンボというか余り生産性の無いただのPチガイ特集で幕は閉じる。

ちなみに、後の巻でもこの話は引っ張るので頭の片隅にでも入れておいて欲しい。


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総評:★★★★★★☆☆☆☆(6/10)

投稿映像が良い。総じてかなりのレベルを持つ素晴らしい完成度で、
正直、坂本一雪氏が監督をしていた「黄金期」の完成度に近づきつつある。
全体を通してテンポも良く、映像はどれも一定以上の怖味もある。
「洞窟」は特によい。

だが、名作と胸を張って言えない問題点はメイン作品となった「ダビング」。
映像自体はそれなりの怖さであるが、まず検証に蛇足が多すぎる。
スタッフの大谷君のくだりは作品に何ら影響も関連性もなく、全く必要ない。
また、警告表示がされるほどの危険作品を、前後編の「前編」で公開してしまう手法はどうなのだろうか。
最後の最後まで引っ張る今までの手法が飽きられてきたため、新しい手法をとったつもりだろうが…。
確実に、後編の吉田さん関連の検証を見せてからこの映像を出した方が
より怖味に繋がった筈ではないだろうか。
 
あと何時になったら気づいてくれるのか解らないが、キチガイに検証してスタッフに危害が及ぶ、
ってパターン何度目やねん。
もう散々飽きた。
岩澤はスタッフの宝なんだから大事にしてやれよぉ…。

          

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