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ほんとにあった! 呪いのビデオ
Part23
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No.1
「パリ旅行」

 恐怖度:★★
不気味度:★★
 衝撃度:★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
新婚旅行中のカップルがパリ市街を巡っている際の映像。何気なくうつしていた地下鉄の窓の外を横切る不可解な影が…。飛び込み自殺が絶えないというパリの地下鉄。自殺した死者の霊とでも言うのだろうか…。

■ 解説 ■
飛び込み自殺が耐えないという曰くつきの地下鉄電車内で、人の顔のような白い影が横切る。
以前にも同じようなパターンを散々見せられた身としては怖みは無しに等しい。掴みが弱いな。

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No.2
「シリーズ監視カメラ:コインランドリー」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
コインランドリーを経営する人物から投稿された監視カメラの映像。人もまばらな深夜のコインランドリー。乾燥機の中から人の手のようなものが、まるで助けを求めているかのように伸びているのが確認できる…。

■ 解説 ■
コインランドリーの監視カメラ映像。
乾燥機の中から人の手のようなものが現れ、助けを求めているかのように蠢く。
動き方がやけにリアルでなかなかの出来。しかし、シリーズ監視カメラをこの位置に持ってくるものかね?

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No.3
「カラオケボックス」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
我々の元に日々送られてくる投稿映像のなかには携帯電話で撮影した動画が増えている。ある制作会社に勤める男性がカラオケボックスで盛り上がっている様子を携帯電話で収録した。その中に不可解な足が…。

■ 解説 ■
TV関係の仕事をしている投稿者、同僚とのカラオケバカ騒ぎの中に人の足のようなものが映ったという。
スタッフはそこから問題のカラオケ屋に「昔そこで自殺があったとかいう話はありますか?」という相変わらずトチ狂った質問をする。「はいそうです」って答える訳ないだろ常識的に考えて…
どうでもいいけどインタビューの際に「呪いのビデオ製作委員会の者ですけど…」って言わなくなったなw
その後そのカラオケ屋の元従業員に話を聞くと、作家の人がそこで首吊り自殺をしたという情報と死体の脂が取れなくて床を張り替えた、という生々しい情報を得る。どうでもいいけどこの人喋りがハキハキしすぎだよなぁ。
で、映像は「明らかに何かに釣られている人の足」、半透明だがかなり鮮明。大きいので解りやすくて良い。

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No.4
「ボクシングジム」

 恐怖度:★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★
 解像度:

■ 現象 ■
プロボクサーの友人を持つ投稿者が、練習風景を撮影した映像。試合が近づき緊張している彼をリラックスさせようとジムを訪れたという。その映像の中に不気味な顔がうつっており、友人は見覚えがあると言うが…。

■ 解説 ■
プロボクサーの友人の練習風景の映像。サンドバッグ相手に殴っている最中、
 後ろにある鏡に「逆さづりでこっちを見ている」男の顔と手が映る。
 こう書くと怖そうなんだけど実際ちょっと解りづらい上にかなり小さいのでインパクトは無い。

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No.5
「廃神社」

 恐怖度:
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:

■ 現象 ■
ドライブを楽しむ男女がお互いを撮影しあった映像。途中、廃墟と化した神社に立ち寄った彼らは悲惨な事故に遭ってしまう。我々呪いのビデオ取材班は、その問題の廃神社を訪れることにしたが事態は思わぬ方向へ…。

■ 解説 ■
カップルがドライブの帰り際、廃神社に立ち寄った映像。老婆のような人影が映っているらしい。
投稿者に話を聞くと、そのカップルは廃神社の帰りに事故にあい男性が死亡、女性も意識不明の重態らしい。
ビデオは辛うじて再生できる状態だったという、怪しいもんだけどさ。
老婆はどうやら廃神社を管理していた人と思われる。その老婆は数年前にトラックに跳ねられ亡くなってしまった。
で、スタッフ達は取材のためその神社に向かい調べていると、山の中に人らしき姿を発見。
話を聞こうとその人を追いかけるも、見失ってどんどん山中へ入ることに。しまいには遭難してしまう。
インタビューなのにそこまでする必要があるか不明だが、明らかに準備不足で山の夜に迷い込んだスタッフはあからさまに機嫌が悪くなり一番下っ端の大谷氏に八つ当たり。正直ひどい。見苦しすぎる。
とりあえず動いていれば何処かに抜けるだろ、と考え移動すると、大谷氏が「人の声がした」という。
そっちに向かって歩こうとすると「あっちは絶対ヤバい」「頭痛い」とグズる大谷氏、スタッフキレる。
そんな大谷氏の意見を放置してどんどん先へ進むスタッフ、すると大谷氏、頭痛でダウン。大谷氏をかついで更にその方向へ進むとようやく車道に出られる事に。助かるスタッフ達。
大谷氏も別に命に別状はないらしくて何より。
彼の証言によると「頭痛がひどくて倒れる数分前まで何も覚えていない」だそうな。
肝心の映像は見せないままに、「続く」

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No.6
「文化祭」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★
 衝撃度:★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
投稿者が会社の出張で東京を訪れた際、かつて在籍していた学校の文化祭に立ち寄った時に撮影した映像。その中に奇妙な女性の影がうつりこんでいる。その学校では表沙汰になっていない忌まわしい過去があり…。

■ 解説 ■
投稿者がかつて在籍していた東京の文化祭に訪れた映像。
韓国系の出店に、「チマチョゴリを着た女性の影」と「後ろから男を睨み付ける人影」の2種が映る。
どちらも半透明だから少なくとも人間ではない。小粒作品だが一回の投稿で2体映った稀少な作品。


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No.7
「鉄棒」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
都内に住む女性が、ある公園で縄跳びや鉄棒などで遊ぶわが子の様子を撮影したビデオ。その後、被写体の子は何故か鉄棒から落ちて怪我を負ったという。休日で賑わう公園の風景にうつりこんだ不可解な首の謎とは…?

■ 解説 ■
スタッフが調査をすると、その公園では過去にバラバラ殺人事件があったという。
しかも全身を綺麗に20cmずつに切刻んだかなり猟奇的なやつらしい。
映像は休日で賑わう公園の、林の手前に明らかに人の生首がちょこんと落ちている!
小さくてわかり辛いかもしれないが表情もかなり怖い。
そして何より平凡な日常にひっそりと、確実に存在するその様子はpart11の名作「不動産めぐり」と通じるものがあり底知れぬ恐怖を味わえる。個人的にはかなりお気に入り。


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No.8
「花火族」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
真夏の夜、河原で花火をして騒ぐ若者たちを撮影したビデオ。この日は同窓生が集まり、お酒も入って羽目をはずしていたようだ。しかし、その中に不可解な少女の姿が…。この河原は毎年水の事故が絶えないというが…。

■ 解説 ■
真夏の夜、酒を飲みながらの花火大会を撮影したビデオ。その河原は水難事故が絶えないという。
打ち上げ花火を2度行う際、1度目は画面右手側に佇む少女の姿が映り、2度目には画面左下に大きく赤い少女の顔が映る。
またしても1回で2体写る珍しいタイプであり、しかも少女の顔が赤いためにかなりの怖味。

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No.9
「続・廃神社」

 恐怖度:★★★★★
不気味度:★★★★★
 衝撃度:★★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
廃神社に立ち寄った後、交通事故に遭ったカップルが撮影した心霊映像の続編。我々、取材班は彼らが立ち寄った神社に赴くが、その過程の中で現地の山中に迷い込み恐怖を味わう。投稿映像にうつった老婆の真相とは…?

■ 解説 ■
無事に山中から脱出したスタッフは再度調査を行う。
まず、近隣の人からは「廃神社の近くの林は昔いわゆる「姥捨て山」だった事」や、「廃神社の恐怖」など。
次に、昔その神社を管理していた老婆の遠い親戚からは、「老婆とは息子夫婦が一緒に生活していた事」「息子夫婦はろくでもない人間だった事」 「息子夫婦は大量に借金をしていた」情報を得る。
その親戚は調子に乗って「老婆は保険金目的で殺されたのかも」とまで邪推する。スタッフはこれらの話を統合して「老婆は息子夫婦に保険金目的か何かの目的のため殺意があり、姥捨て山伝説になぞらえその林中に捨てた」と仮定。
しかし「保険金目的ならもっと確実な殺害方法があるのでは?」との疑問によりこの仮定は眉唾物に。
で、次に「老婆と息子夫婦が住んでいた家」を訪問するが、明らかに人3人住むのが難しい小さいアパートだった。
最後に息子夫婦の新築を見るがそこは何と不審火で焼け落ちていた後だった。息子夫婦は引っ越してしまい行方不明…。

さて、いよいよ待ちに待った投稿映像。
廃神社に到着したカップル、男はイケイケで中に入ろうとし、怯えまくって止める女。
2人が神社を引き返す際、神社の影からは明らかに人間のものではない老婆がカメラを覗いて(睨んで)いた!!
前編で「老婆のような人影」とかいうから不鮮明だと思ったらめっちゃくちゃ鮮明じゃないか、騙された!(いい意味でね)
舞台設定、老婆の表情や服装、出現場所全てがクリティカルヒット。
特に表情は絶対に夢に出そうなくらいの衝撃を受ける。はっきり言って破壊力は大作Sp3「中古ビデオ」レベル。
とにかく破壊力、というか怖味満点の超傑作。これは必見。

で、最後に亡くなった老婆を弔うために亡くなった現場に向かうが、どうやら見覚えがある様子。そう、ここは。
ス タ ッ フ が 林 の 中 か ら 脱 出 し た 地 点 だ っ た 。
遭難してた時は夜だったので解らなかったが、林の前には献花が添えられていたのだ。
では、あの人影はやっぱり…?

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総評:★★★★★★★☆☆☆(7/10)

メイン「廃神社」の破壊力が最高。
前後編をつける「メイン作品」を張れる作品は、やはりこれくらいの怖味とインパクトが必要だと思う。
その観点から見れば今回は素晴らしいの一言で、
老婆の圧倒的恐怖と最後に背筋を伝う寒気の余韻はまさに絶妙。
今回の「廃神社」は他作品よりかなり気合の入った大作で、
かなり尺を取ったのでその分他の映像のテンポがかなりスムーズだったのも良いポイント。
メイン作品以外でも、「鉄棒」は今回「廃神社」が無ければメインを張れるほどの一品であったとも思う。
今回は「手」「足」「首」「顔」と様々な体のパーツを網羅するという豪華ラインナップだが、
その中でも多かった「顔系」の表情はどれもかなりの不気味さがあった。

勿体無いのは冒頭の「パリ旅行」。珍しい海外でのネタなのだからもうちょっと何かひねってほしかった。
あとは遭難した時のスタッフの態度がかなり腹立つこと、難点をつけるのはそのくらい。
久々のほん呪の真の恐怖を味わった気分で素晴らしい出来であったと思う。

          

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