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ほんとにあった! 呪いのビデオ
Part15
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No.1
「事故」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
 投稿者Yさんは、とある公園で友人とお互いを撮影しあっていた。しかし、撮影に夢中になっていた友人は、うっかり車道に出たはずみに車に撥ねられてしまう。悲鳴と激しく混乱した映像の中、画面に紛れ込んだ不気味なものとは…!?

■ 解説 ■
生轢かれショー…。現象は、轢かれている途中目が出るだけ。
これは心霊的な怖さというより、事故の怖さが体感できる逸品。ホント生々しい。そんで怖い。
映像通りだと、このまま3回ほど車に轢かれている。
撮影者マジに大丈夫なのかよ。
その後の補足説明、ここで事故を起こしたドライバーの
「被害者が見えなかった」って
スゲェヤバいと思うんだが。撮影者の無事を祈る(;´Д`)


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No.2
「責任」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
先輩2人から強引に誘われ廃墟の探検に行ったKさん。廃墟を歩くうち、先輩の1人が突如意味不明な言葉をつぶやき始める…。後日その先輩は失踪してしまうのだが、廃墟で撮影された彼の背後にはあるものが映っていた…。

■ 解説 ■
廃屋系。前後編。
前編は雪の中にひっそりと眠る廃墟の美しい姿、投稿者へのインタビューと、スタッフ横田の体を張ったネタのみ。これは必見。「廃墟に存在する何物かが、我々の行く手を阻んでいる、とでも言うのだろうか。」中村さんのナレーション含めて普通にワロタ。

現象は、先輩2人と投稿者で行った古びた廃墟。
くだらないギャグやシュールな落書きの中、謎の「責任」「責任食品」と呟き続ける先輩。その意味は一切解らないが、とりつかれているような感じもなく、無意識的に呟く姿に気味の悪さを感じる。
現象は、階段を一緒に降りてくる(スライドしてくる)ドレス姿の女性。不釣り合いな感じがかなり怖い。

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No.3
「夜の買い物」

 恐怖度:★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
ほろ酔いで深夜のアダルト雑誌の自販機を眺めていた投稿者とその友人。おもしろ半分でその様子を撮影した映像には、身悶えるような、助けを求めるような、不可解な人物らしき影が写り込んでいた…。

■ 解説 ■
酔ってるとは言えエロビデオのタイトルを延々と連呼する撮影者にワロス。放送禁止用語の嵐なんだがピーつけなくていいんかい、これ(笑)
現象は自販機のガラスの中に両手を挙げる白い影。動くのがポイントかな。なかなか気味は悪いが、現れる場所がエロビデオの自販機ってのが間抜けでちょっと笑える。そんなとこで何をしてんだかw

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No.4
「新年鍋」

 恐怖度:★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
 家族で鍋物を囲む一家団らんの様子を撮影した映像。カメラで奥さんを撮影していた投稿者は材料の仕度を手伝うため、うっかりスイッチをONにしたままカメラを置いてしまう。その間テーブルの上で回っていたテープに映ったものとは…!?

■ 解説 ■
新年鍋をしている最中に、突然現れる、ニヤニヤしながら覗き込む黒い2人(3人?)の人影。
全身が確認できる黒づくめの影、その顔部分から、別の顔が被さるように現れる。
顔はうっすらと消え、影は歩いてその場を立ち去る。うーん、解説難しい。
シンプルで解りやすい出来なのだが、何が何なのか一切解らない不可解さが良い味を出した。初期の匂いのする地味ながら秀作。

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No.5
「夜釣り」

 恐怖度:★★
不気味度:★★
 衝撃度:★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
親子で夜間の釣りを楽しんでいた投稿者は、突然遠くに不気味な光を発しながら宙を漂う物体を発見する。凍てつく空気の中、慌てて向けたカメラに映っていたもの、それは海で亡くなった何者かの体の一部なのか…!?

■ 解説 ■
夜の海に現れる光の手。ゴム手袋に光源突っ込んでればできそうなんだが、夜の海をプカプカ漂っているのか、それとも浮いているのかがよく解らない。意味不明な怖さはあるのだが、
しかしカメラワークが中途半端で、もうちょっとハッキリ写せるだろ、とか、どこに出てきてるのか解るようにしろよ、とか、視聴者にヤキモキ感を沸かせる点でマイナス。現象も言っちゃ悪いがありきたり。

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No.6
「自転車置き場」

 恐怖度:
不気味度:
 衝撃度:
 解像度:

■ 現象 ■
草野球の帰り、薄暗い自転車置き場に自転車を留めようとしていた投稿者。何気ない会話とともに撮影されたその映像には投稿者の背後に不気味に笑う女性のような影が映っているように見えるのだが…。

■ 解説 ■
どう見ても、壁の染み。影だとしても不鮮明すぎる。力技だが失敗だな。
アップにしたら余計解らんってどうよ。


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No.7
「豪雪」

 恐怖度:
不気味度:
 衝撃度:
 解像度:

■ 現象 ■
遠方に外出した帰り、予想外の大雪に見舞われてしまった投稿者。すっかり深夜になってしまった山道のを走る車の中、フロントガラスに映る白い影…。しかもそれは一体ではなかった…!

■ 解説 ■
白い影が5体くらいずらーっと並んでた。
こう書くと怖そうだけど実際見るとひどい出来。
どう考えても現象のちょっと先に見える標識の残像だろ。


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No.8
「トンネル」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
心霊スポットとして有名なとあるトンネル。それは完成目前になぜか工事が中止され、廃棄されたままになっているものだった。そこへ探検にやってきた投稿者たちのカメラは、薄暗い内部でいる筈のないものを捕らえてしまう…!

■ 解説 ■
廃トンネルは雰囲気が出すぎてて、こっちの期待も高いがどれもスベッてしまう感じがある。しかし、これはなかなかの作品。
現象は壁に映る白い影。最初見た時は「これだけか、つまんねえ」と思ったけど、最後の方で凄いのを持ってきた。
鳥肌もの。まさに演出の勝利!
トンネルに佇む少女の影は恐怖そのもの。

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No.9
「ニューロシス」

 恐怖度:★★★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
 別荘に遊びに行った投稿者の女子高生とその友人は、近所の廃墟となった遊園地に探検に出掛ける。そこで2人は戦慄の体験をすることに…。そしてそれを収めた映像には、狂ったように泣き叫ぶ人の声が…!

■ 解説 ■
雰囲気は全シリーズ随一。外一面に広がる雪景色。綺麗な形を残したまま風化していったロッジ郡。
屋内にも横たわるテディベアとクリスマスツリー。冬好きには最強。凄くノスタルジック。
あと投稿者の女の子が超かわい(ry

現象は、おそらく一番出てきては嫌な場所。ミラーハウス。雰囲気も十分。そして、鏡の世界の奥から聞こえる謎の母親の怒号、子供の泣き叫ぶ声。虐待ともとれる、激しい折檻をする音…。
場所が場所だから、ほんとに人が怒ってる、って訳でもなく、霊現象だとは思うが。。。
投稿者達は怖がって逃げるも、鏡の迷宮ではそれも困難なため、必死で出口を探す。まるでホラー映画でも見ているかのような臨場感があり、さらに声は加速的に大きくなっくる。
シチュエーションもさながら、「音声モノ」と「現物出現」の良い所が巧くミックスされた、トラウマレベルの文句なしの傑作!

で、これ編集してる時に隠し事象発見してまいました。
声が聞こえ始めるあたりで、投稿者が気づいて「ヒャー」というあたり、画面左下に子供みたいな人影が写ってる。これ鏡に映った投稿者っぽく見えないんだけど。。。うわーん。


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オマケ:黒狐2
キチガイからの挑戦状、その2。
18巻見れば答えが解るけど、ほんとに腹立ってくるw
Special6に続く、とあるが、続きません(2009年現在)
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総評:★★★★★★★☆☆☆(7/10)

テーマは「冬」。怪談、心霊といえば夏であり、冬はそこまで馴染み深いものではないが、
敢えてこの季節のものを特集した15巻。
ヒットメーカー坂本一雪氏の「ほん呪シリーズ」最後の巻でもある。
北国出身の俺にとって、心霊事象以外にも様々な冬の景色があり、
ちょっと地元を思い出させるものもあり、そういうモノでも楽しませてもらった。
全体的なレベルはそこまで高くはなく、
途中かなり中ダレしてたが、最後の2つで盛り返した。
現実的な恐怖を味あわせてくれた「事故」を頭に持ってきたのは上手いと思う。

最後のトリは最強の音声事象であり、ほん呪シリーズ通して5本の指に入るくらい、「怖い」と言われているニューロシス。これはホントに凄い。

そして、藤屋敷様はなんと本日でお別れです。速かったけど、2回の出演でこれだけのインパクトを与えるのは凄い。。。。お疲れ様でした。

          

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