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ほんとにあった! 呪いのビデオ
Part11
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No.1
「線路に佇む人影」

 恐怖度:★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
夜間、なにげなく電車の最前部から景色を撮ったビデオ。線路上に佇んでいる微かな人影を轢いたような映像が・・・。

■ 解説 ■
電車の最前列でカップルが撮った映像。路線の上に「子供の上半身のような影」が映る。
これだけだとありきたりの駄作だが、興味深いのは投稿者がそれに気づいたこと。
Part1の「大学校舎」からはじまる「現物出現タイプ」なのだが…残念ながらこれはちょっと滑った感じ。Part11のつかみ的には十分だが。

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No.2
「公衆便所」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
(公式サイトになかったため割愛)

■ 解説 ■
「ホームレスが焼け死んだ」といわれた開かずのトイレに夜間進入する投稿者。正直こいつの肝っ玉には感服。
現象は手のようなものが3本。
舞台設定のお陰で怖いといえば怖いが、突然切り替わるカメラアングルに説得力がない、残念な一本。

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No.3
「エレベーター」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
何の変哲もないマンションのエレベーター。正面の窓ガラスに居るはずのない老人が立っていた。しかし、咄嗟に振り向いた時、その姿はなく・・・。

■ 解説 ■
今までなかった正当な「現物出現タイプ。友人の父親が急死したというエレベーターに乗った投稿者。窓ガラスに中年男性の姿が映るが、振り向くと誰も居なかった。
画質の悪いビデオ、エレベーターという密閉空間での出来事。それに気づく投稿者。シチュエーションも良く説得力も絶大。
よくある怪談話だが、それを聞くのとリアルタイムで見るのとでは恐怖が違う! 文句なく傑作。

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No.4
「不動産めぐり」

 恐怖度:★★★★★★
不気味度:★★★★★★
 衝撃度:★★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
新しい部屋を探して不動産屋を巡っていた投稿者は、参考のためにビデオを撮ったという。その物件の一つに謎の人影が・・・

■ 解説 ■
これ最高。個人的には呪いのビデオの真骨頂だと思う。一番好きな作品。
作品解説すると、いわゆる「曰く付き物件」を掴まされそうになった投稿者達、
部屋に案内されると、至るところに御札が貼られていた。
業者の人がその御札を剥いだのが原因か、
一瞬映った天袋に横たわった不気味な表情の男の顔が映される!
男の方が「空気が悪い」とか「嫌な予感がする」だとか、御札のくだりも全てこれの前振りである。

殺傷能力、インパクトは正直それほど無いが、
ボディブローのようにじわじわ蓄積する恐怖が物凄い。
友達の家で見た後に、自宅に帰ってふとした時に思い出して怖くなる、そんな作品だ。

こういう日常の中にさりげなく、
しかし確実に在ると視聴者に思わせるようなそんなシチュエーションの味わいがたまらん。
さりげない所とかもう最高!

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No.5
「わんこそば」

 恐怖度:
不気味度:★★
 衝撃度:★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
友人たちとわんこそばを食べる競争を撮影したビデオ。その中に不可解な黒い人物が・・・。

■ 解説 ■
岩手名物わんこそば、それに挑戦する投稿者たち。俺は30杯くらいでギブだったんだけど、こいつら70杯は越えてる。食いすぎ。
で、霊現象は左に居る男の顔の傍に映る黒い影。ちょっと弱いかな。

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No.6
「ランドセルの少女」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
ビデオを買った記念に友人の車でドライブに出かけ、ビデオをまわしていた投稿者。その中にランドセルを背負った女の子の後ろ姿らしきが霊が写っていた・・・。その霊の存在に、投稿者は子供時代に聞いたある噂を思い出すが・・・。

■ 解説 ■
痛いカップルが湖に遊びに来た際に撮られた映像。「昔、投稿者の先輩に川に突き落とされ、行方不明になった女の子」の霊がこの近辺に出るという。
てか、いじめの内容が半端じゃないな。それを「行方不明」で片付けるが、それって立派な殺人じゃん。てか笑い話にすんなよこのクソDQN共…バチ当たれ。
心霊現象は岩場の向こうに「赤いランドセルを背負った少女」が映り、そして消える。同時に怪談も繰り広げられるため、それと相成ってなかなかの怖さ。かなり解りづらいが本当にハッキリと。
Special4に出た続編も興味深い。

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No.7
「いびき」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
いびきの治療をかねて、自室で自分の睡眠状態を撮影していたビデオ。投稿者の首に謎の影が・・・。果たしてこれは病気が原因なのだろうか?

■ 解説 ■
いびきの治療のため自分の寝姿を撮ったビデオ。しかし寝相悪いな。
午前4時頃に呼吸停止状態になるが、そのシーンでは首に、うっすらとした手が巻き付いている…いい、意外と怖い。


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No.8
「廃トンネル」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
友人たちと旅行に行った投稿者は、とある街道のそばで廃線のトンネル跡を発見する。興味本位で潜入したが、トンネルは行き止まりだった。しかし、その奥から女性の声が・・・。

■ 解説 ■
検証の際にトンネルに入るため投稿者と女性スタッフが金網飛び越えるんだけど、横田様「僕はちょっと、越えられない…」ワロタwwww
舞台設定に廃線トンネルを選んだのに関わらず、現象は「音声モノ」。その時点でちょいと期待外れだが。ただ「帰ろう…」の声質になかなか怖味がある。投稿者の1人がそれに気づいているのもイイ。
ただ、最後のテロップ「どこへ帰るのか…?」と「戻れないかもしれないよ」申し訳ないがちょっと笑える。

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総評:★★★★★★★★★☆(9/10)

ほん呪シリーズの影の功績者、ヒットメーカー坂本一雪氏監督の初となる作品。
ようやく勢いを取り戻した…と安心して見てたらいきなり大ブレイクした傑作。
個人的にはお気に入りの一本で、鑑賞会をやる際などには絶対にはずせない。
スタッフもようやく視聴者のツボが解り始めたのか、
「エレベーター」や「不動産めぐり」などの意欲作がある。
後にこの「現物出現タイプ」やシチュエーションの旨味のある説得力のある作品群は
Special4と5の「疾走!」「謎の女」へと昇華されていく。素晴らしい。
特に「不動産めぐり」は、ほん呪シリーズの醍醐味が詰まりに詰まっており、
全投稿作品通して一番好きな作品だ。
これから先もこのレベルの作品が続き、「ほん呪」ファンに愛され続けている。

          

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