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ほんとにあった! 呪いのビデオ
Part10
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No.1
「祖父」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
家庭用ビデオカメラが発売されて間もない頃の古い映像。子供の成長記録用に撮影された映像のなかに、亡き祖父の姿が・・・。被写体の子供はその後亡くなってしまったという・・・。

■ 解説 ■
画面左上の壁に祖父らしき老人の顔。なかなか鮮明。背景に溶け込んだ灰色の表情がなかなか怖い。
ついでに車のエンジン音の後にくぐもった声のようなものが聞こえるが、何と言っているかは不明。


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No.2
「煙に浮かぶ顔」

 恐怖度:★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
花火に興じる楽しそうな光景を収めたビデオ。しかし、よく見ると花火の煙が重なりあった部分に不可解なものが・・・。そしてその後、花火が暴発。何かの予兆だったのだろうか・・・?

■ 解説 ■
煙なんてものは見ようによって「人の顔らしきもの」なんてもんは幾つも見えてしまう。
この映像で言っているのはリプレイで画質を変えるとようやく解るが、かなり大きめで表情もそれなり。気づきにくいのが難点。
それより花火爆発が怖いなあ。軽い怪我みたいだったから良かったけど。


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No.3
「続 白い足」

 恐怖度:★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★
 解像度:

■ 現象 ■
「special2」で紹介された、日本人形と戯れる子供の背後に現れた白い足。その後、子供の父親であり、撮影者でもある投稿者から再び映像が届いた。最近、子供の様子がおかしいと言う・・・。

■ 解説 ■
Special2の日本人形の続編。…と言っても日本人形とは余り関係無さそうだが。
 投稿者の子供と仲が良かった友達(故人)からもらった玩具の携帯で遊ぶ子供。謎の人物と会話している模様。この映像はちょっと気味悪いだけで特に心霊事象がある訳ではない。
 ただ、中ぐらいに入る子供を撮影した写真スナップの1つ、背後にテレビがある場面でテレビに何者かの顔がハッキリと映っている。
この「逢えてスタッフが気づかない振りをして気づいた人だけ気づかせる」という手法は個人的に素晴らしいと思う。ただ単に気づかなかっただけかもしれんが。

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No.4
「下水道」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★★★
 衝撃度:★★★★★
 解像度:★★★★

■ 現象 ■
かつて下水道付近に指輪を落としてしまい、便利屋に依頼して下水管をくまなく調べたという親子からの投稿。ある細い下水管の映像に、人間の歯のような不可解なものが・・・。

■ 解説 ■
解説するまでもない位に鮮明で怖い。Part10の大作。これだけでもこの回を借りる意味はある、と思う。
下水道のゴミにまぎれて突然現れて消えた「血のついた歯茎と歯」。不気味度だけならほん呪シリーズでもトップクラスの出来。
都市伝説的な気味の悪さを持った、猟奇事件を思わせる今までにない新機軸の傑作。

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No.5
「叔父の呪い」

 恐怖度:★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
投稿者が部屋でミーティングをしている様子を収めたビデオに、自殺で他界した叔父の顔が・・・。その後、一緒にビデオに写っていた友人が亡くなり、恐怖を感じた投稿者は、父親に叔父のことを訊ねようと考える・・・。

■ 解説 ■
自殺した叔父が映っていたビデオ。ビデオに収められていた人間が次々に謎の死を遂げるという…。
 とりあえず、検証が異様に長い。行方不明の父との再会や叔父の墓参りなど生産性は無いわけでもなかったが。
 肝心の霊現象はノイズの合間に現れる男の顔。
ここまで盛り上げておいての割にはイマイチかも。


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No.6
「落下する霊」

 恐怖度:★★
不気味度:★★
 衝撃度:★★★★★
 解像度:★★★

■ 現象 ■
消防団員の訓練の様子を収めたビデオ。キビキビと動く消防士たちの背後のビルの屋上から飛び降りる人影が・・・。しかし、その日その地域では自殺や事故など無かったという。10年前、そのビルから飛び降り自殺があったのは確かだが・・・。

■ 解説 ■
いや…これは霊じゃないだろ。ちょっと不自然だけど影があるぞ。
誰かが本当に飛び降りていると思う。いいのかこれ!?


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No.7
「海水浴」

 恐怖度:★★★★
不気味度:★★★
 衝撃度:★★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
ある家族が海水浴に行った際に撮影されたホームビデオ。波打ち際で遊ぶ子供の傍らに、身体のない足だけの影がくっきりと写っている。何者かが海の中へ引きずりこもうとしていたのだろうか・・・?

■ 解説 ■
海岸で遊ぶ子供の傍に歩み寄ってくる居ない筈の人の下半身の影。シンプルながら今までにないタイプだ。なかなか怖い。イイ。


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No.8
「声に取り憑かれた男」

 恐怖度:
不気味度:★★
 衝撃度:★★
 解像度:★★

■ 現象 ■
キャンプに出かけたグループを撮影したビデオ。そこにメンバー以外の「許さん・・・」という男性の声が・・・。しかし謎の声はそれだけでは終わらなかった。さらに別の場所で「オマエに・・・」という女性の声が・・・。

■ 解説 ■
とりあえず、サブタイトルのネーミングセンスが良い。
心霊事象は音声系。くぐもった声での「許さん」と掠れた「オマエに」だけ。これだけで終わらせてたのならまだ良かったのだが。
最後に「足音が聞こえる」という再び送られてきたキャンプ映像検証。よく解らない引っ張り方をし、最後の最後に「スタッフには」「足音は確認できなかった」 何じゃそりゃ。



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総評:★★★★★☆☆☆☆(5/10)

「下水道」「落下する霊」のインパクトは特筆モノで、氷河期脱出の光明とも言っていい。
今回はこれだけでも見る価値がある。逆に言うとそれ以外の作品は見る価値はないが。
だが、不作続きの本編はその2つで勢いを少しずつ取り戻しつつある。
それ以外は、全体的に検証が長くダラける。
素材は悪くないのだが、それを料理する松江監督の限界か。
それととにかく、トリの作品が弱いのが本当に痛い。
最後のオチは失笑買うためにやってんのか?

          

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